八王子駅からサクッと行ける大満足な村内美術館②
八王子駅北口からシャトルバスで10分の村内美術館に行って来ました。
第1章と第2章を見終わり、気持ちを昂らせながら館内に進んでいくと…
贅沢の極み
ロココ様式にため息
第3章「花鳥風月 日本の雅 西洋の華麗」です。ネーミングがステキです。
このソファ、解説を読んでヤバイと思いました。ものすごく贅沢品です。
ソファにはコモ湖とかいう湖の水鳥の羽が使われていて、
座のスプリング(どこのことだ?)にはシマウマの尻尾、
木の部分はロカイユ文様が施され…
しかも、後ろの絵はピサロって書いてありました。(点描の絵でした)
はぁ。
美術館に私の深いため息が響き渡りました。
ロココ様式って本当に贅沢です。欲にまみれた品です。
フランスに帰ったクールベの「フラジェの樫の木」
第4章に行くと「懐かしのバルビゾン派」と題してルソーやコロー、ミレー、そしてクールベの絵画がたくさん展示されていました。
第4章は写真NGです。
解説を読んで知ったのですが、この美術館にはクールベの「フラジェの樫の木」という絵があったのだとか。
しかし、2013年フランス政府からの希望により現在はフランス、オルナンのクールベ美術館にあってフランス国宝になってるみたいです。
うぉ!そんなにすごい絵がこの美術館にあったなんて!すごい!
見れなくて残念でした。
が、ますますこちらの美術館のすごさが際立ちました。
藤田嗣治に再会して写真を思う存分撮りました
第5章は「印象派、エコール・ド・パリと日本気鋭の画家たち」
印象派の展示部分は写真NGでした。
シスレーやルノワール、マネの絵画が並んでいました。
印象派の展示を観てくるりとすると反対側はエコール・ド・パリです。
以前ポーラ美術館に行ったときには写真NGだった藤田嗣治の絵画ですが、こちらでは撮影OKでした。
この日、このとき、この美術館には私しかいませんでした。
特に思い入れがあるわけではないけれど、藤田嗣治の絵を誰にも邪魔されずに、他人に気を使うことなく、ジーッとひとりで本当に隅々まで観ることができました。
これって贅沢ですよね?
それからキスリングという画家(お名前聞いたことがなくてすみません)の絵がとてもキレイでした。
描かれているミモザがとってもキレイ。
色使いも私はこういうのが好きなのかもしれません。背景の色もステキです。
キスリング、勉強します。
他、ユトリロやマリー・ローランサンもありました。
……………
第6章と第7章はそれぞれ「水の都 ヴェネツィア讃歌」「現代フランスと日本」というタイトルで、私が知ってる名前だとベルナール・ビュフェの作品などがありました。
日本の画家で智内兄助さんのこちら↓の作品は何だか平安時代の餓鬼草子とか地獄絵を思い出します。
帰宅してからタイトルを見てやっぱり。(その場でチェックしない素人です)
妖怪がいっぱいいるし、赤ちゃん連れ去られてるし、昔の日本っぽいテーマだなぁと思いました。
暁斎とあるのは、河鍋暁斎の「姑獲鳥」と「百鬼画談」からこの絵の中の姑獲鳥と付喪神たちが採用されてるからだそうです。
絵の中の女の子は目が見えないのかな。何とも言えない表情。諦めてるのか、運命として受け入れてるのか。
そして、姑獲鳥の何とも恐ろしい感じ。ゾッとします。コワイです。
まとめ
家具屋の中にある村内美術館ですが、かなり大満足です。このnoteでそれが伝われば良いな。
最後に立ち寄ったミュージアムショップで、店員さんについ話しかけてしまいました。
「大満足でした」
みなさん私と同じことを思うらしく、「よく言われます」的なお返事をいただきました。やっぱり。
図録とまでは言わないかもしれませんが、作品集が売っていました。
もちろん購入して来ました。
ちなみに「村内美術館は、今後も進化を続け、文化芸術を通して社会貢献すること………保存、公開展示を継続することを使命として………」とこの冊子に書かれています。
山田五郎のyoutubeを見て、「絵画はたくさんの人に観てもらってなんぼ」ということを学んだばかりの私は、村内美術館さんのこの宣言に感動しました。
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館内には休憩室もあります。しかも絵画が展示されてる↓
ただカフェ・レストランも営業しておらず、こちらの休憩室に自販機などもなく、1階の商談スペースは商談しないと使えないみたいで、(商談スペースにはフリードリンクっぽいのが置いてあった←一杯もらえないかウロウロしてしまった)
途中でお腹がなってしまい、チカラなく帰ることになりました。
帰りはお店を出て左、すぐのところにシャトルバスが待ってくれています。
村内美術館、また機会があったら行きたいです。ありがとうございました♪