【目指せバレエ留学】志望校は偏差値より環境重視で
てことで、中学受験をする流れになった。
母親である私は、かつて自分が受験生だった頃、偏差値重視で学校を選んでいた。
当時の私は、やりたいことや目指すものがなくて、ただ「ちょっとでもいい学校」「ちょっとでも偏差値が高いところ」――将来の選択肢が広がるように。それくらいしか考えられなかったのだ。
でも、娘の場合は違う。
とりあえず目指すべきものが明確だった。
「まずそこを全力で目指す。その後で視野を広げていく」――娘の学校選びはそんなスタイルだった。
娘の目標は、
バレエの学校に行きたい。バレエで留学をしたい。
そのため、学校選びの条件はこうなった
高校受験不要(中高一貫)
英語教育が充実している
通学が負担にならない
バレエ教室へのアクセスが良い
スポーツや音楽など、学校外の活動に協力的(大会や早退への配慮がある)
ここに「大学の附属校」「大学進学率が高い」といった条件を加えると偏差値がぐんと上がる。
親としては気にならないわけがないけど、
「目的はあくまで娘のバレエと学校との両立」
そう自分に言い聞かせて、偏差値は見ないことにした。笑
娘も「セーラー服がいい!」「あの先輩の制服がかわいい!」なんて、お花畑なことを言っていたが、調べたら偏差値の高い学校ばかり。
「かなーり勉強しないと無理そう」と察し、自ら諦めていた。笑
いくつか候補の学校を絞り込み、説明会へ。
そして最終的に選んだ学校は、こんな感じ
毎日複数の英語の授業があり、ネイティブの先生も多い
通学時間はドアtoドアで1時間以内
通学ルートは都心と逆方向の郊外へ向かうため、満員電車を避けられる
説明会では、生徒たちがすれ違うたび立ち止まって挨拶してくれた。
落ち着いた雰囲気で、好印象しかない。
さらに、生徒数が少なめで、校長先生が一人ひとりを把握している様子も伝わった。
「この学校なら大丈夫かもしれない」と思える学校だった。
説明会や学校見学のいいところは、生徒たちの立ち振る舞いや言葉遣いが感じ取れるところだ。
いくつかの学校を回ると、「こんなにも雰囲気が違うんだ!」と驚くくらい、各校の特徴がはっきり見えてくる。
自分の時は偏差値や漠然としたイメージで選んでいたから、
「もしあの頃に戻れたら選び直したいな……」なんて思うほどだ。
いや、いい学校だったんだけど。
とりあえず、選んだ学校の過去問を買ってみて、母なりに傾向と対策を練ることにした。