【バレエ留学】最終確認

留学が確実になった。
もう一度、娘に聞いた。

本当に留学する？

いや、娘がバレエに一目惚れして、習い始めたら夢中になって。 私たち親は、好きなことがみつかるのはラッキーだよ。どんどんやったほうがいいよと、応援というか後押ししてきたけど、

本当に親のゴリ押しではなかったか？

と、時々不安になる。

幼い頃に好きなものに出会い、夢中になってどんどん進んで。ひたすら前を見てきた。とうとう15歳で留学することになってしまった。
親が無理やりさせてない？誘導してない？
長男も同じように幼い頃に好きなものに出会って、夢中になって突き進んで高校もそのまま突き進む方向で地方から都内へ進学した。

兄妹揃ってそんなことっってある？
母親である私の同じ年齢の頃を思い返すと、 好きなものも さして見つからず、ミーハーにあちこち興味を持っては流されていた。
だから時々不安になるのだ。

この子らは本心で好きな方向に突き進んでる？って

本当にこのまま手続きを進めていいの？
今ならまだやめられるよ。
ここでやっぱりやめる選択をしても責めないよ？

娘は
大丈夫、行かない選択をしたら絶対に後悔するから。
自分で決めたから。
反対されても行きたいから。
お願いします。

ならいいや笑　

私も、この時点で娘は行く方を選ぶだろうということはわかってた気がする。それでもここで立ち止まるという選択肢は与えたかった。

やはり、自分で決めたということを娘自身に改めて認識させること。
そして、後から親のせいにもできないよ、しないでね。
という念押しの意味でもあったのかもしれない。

私も覚悟を決めて送り出すしかないな。
みんなに「寂しいでしょ？」って言われたけど、全然そんなことはなかった。拍子抜けするくらい平気だった。
自分でも驚くほどに。

むしろ好きなことを学ぶために学校を選ぶなんて、羨ましい。
海外という遠く離れた場所でという生活面での心配はあったが、
それ以上にワクワクしかなかった。
興味ないことを惰性で勉強されるよりもずっと嬉しいと思っていた。

この時の娘の言葉で送り出す心構えというか覚悟は決まった。
結局、近くにいても心配は尽きないのだから。

まぁ、この頃はコロナで渡航制限が真っ只中だった。
そもそもコロナで渡航できるかどうかも怪しかった。
予定通り海外に行けるかどうかもわからなかったけど。
「なんとかなるでしょ」と笑っていた私たちは、思えばかなり楽天的だったのかもしれない。