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【ドイツバレエ留学】転校か現状維持か?
YGPと個別にいくつかの学校に応募した結果、娘はいくつかのサマーコースと入学許可を得ることができた。
それらの学校はどれもドイツ以外のヨーロッパの学校だが、残念ながら娘が一番行きたかった学校は不合格だった。
今の学校では、環境も良く、人間関係にも恵まれている。
娘自身のバレエの実力も上がっており、特に問題はない。
むしろ学校を変わることで、今より環境が悪くなったらどうしようという怖さがあった。
新しい学校で人間関係や先生との相性がハズレだったら、せっかく築いた居心地の良さを失うかもしれない。
それでも、バレエをしに行っているのだから、友達作りを優先するのではなく、ある程度は新しい人間関係は期待しないで、むしろ捨てる覚悟を決めなければと言っていた。
このまま今の学校でレッスンを続けるか、転校するかどうかは慎重に決める必要があった。
そこで娘は、実際の声を聞くために、ヨーロッパの様々なバレエ学校に関わりのある先生や留学生に相談した。
実際にその学校に通っている友人や、ワークショップを受けた経験のある生徒、そこの出身の先生など、様々なつながりがある人たちがいた。
彼らから直接聞くことで、公式サイトではわからない学校の特徴や、娘の目指す方向性と合っているかどうかなど、リアルな意見をもらうことができたようだった。
私にとって、今の学校の人に別の学校への転校の相談をするなんて考えたこともなかった。でも、娘はバレエのために貪欲に動いていた。
彼女にとっては人生をかけた選択なのだ。
人見知りとか恥ずかしいとかそんなこと言ってられなかったのだろう。
日本にいた時の娘では考えられないほどの行動力で、周囲の力を借りながら自分の未来を切り開こうとしている姿が印象的だった。
そして、中学3年のあの時に、日本でコンクールを受けながら留学のチャンスを待つより、まずは留学してから現地でコンクールを受けるという選択にしてよかったなと思った。ヨーロッパのバレエ学校に実際に行くだけで、現地の状況がかなり具体的にわかるのだ。
最終的に、信頼できる先生から「良い学校だと思うよ」とおすすめされたA校への入学を決めた。
さらに、この時相談したことがきっかけで、もともと娘が行きたかったB校の先生に、たまたま娘の動画を見てもらえる機会があった。結果、気に入ってもらえて『今年は期限が過ぎてしまったけれど、来年もう一度受けて2年生からおいで』との返事をもらった。
こういうパターンもあるのか。
もしA校で1年を経てまだB校に興味があれば、再度挑戦してみるつもりだ。
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