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娘がうっかりバレエを始めてとっとと留学してしまったのだが

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バレエに疎い親のもとで、娘がうっかりバレエを習い始め、中学卒業したらとっとと留学してしまったので、どうしてこうなったかを振り返ろうと思う。
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#成長期

15歳、娘の旅立ち

15歳の娘が、とうとう旅立ってしまった。 バレエ留学のために。 経由地のスイス、チューリッヒ空港からLINEがあった。 心配していた飛行機の乗り継ぎも、無事にできたようだ。 だがしかし――。 「英語が全然通じない!何を言ってるのかもわからない!」 いくらドイツ語圏といっても、まだ乗り継ぎ地の空港である。 英語は通じるはずと思っていたが、 「『ウォーター』ですら伝わらなかった」 これには本人もかなり打ちのめされた様子だった。 娘は4歳のとき、アルファベットを書きた

【目指せバレエ留学】身長を伸ばしたい

現在17歳の娘は身長163cm。 中1の4月には148cmだったことを思うと、かなり伸びた方だと思う。 子供の身長予測の計算サイトで出た数字は159cmと出ていたので、それを上回る結果になったのは嬉しい驚きだった。 遺伝の影響? 生活習慣? 食事? どれがどれくらい効いたのかは正直わからない。 ただ、「できるだけ伸ばしたい!」と思い、試行錯誤を重ねた日々だった。 中1の娘が目標にしていたのはバレエ留学。 本場ヨーロッパのバレエ学校でバレエ漬けの日々を送りたい、 本物の指

【目指せバレエ留学】太らず身長を伸ばしたい 食事編1

ずいぶんと間が空いてしまった。 何をどこまで書いたか忘れてしまったくらい。 が、とりあえず遺伝子に逆らってかなり健闘してくれた娘の食事について。 バレエの世界では、身長や細さが求められる。 しかし筋肉も必要という、謎の体型バランスが必須だ。 なんじゃそりゃ。 「どうせえっちゅーの!」 バレエに必要な筋肉や体型は、毎日のレッスンで作られるはず。母親として私ができることは、健康を維持しつつ、太らずに背が伸びるという謎めいたバランスを考えた食事を与えることだ。 幸いにも、私

【目指せバレエ留学】太らず身長を伸ばしたい 食事編2

今回、当時の食事を書き出してみたら、よく太らなかったなと思うくらい、娘はしっかりと食べていた。 その分、身長が伸びてくれたのかもしれない。 うちの子、食べたらちゃんと太るタイプだけど、これくらい食べても大丈夫だったんだよ。 もし今、バレエのために無理なダイエットをしている子がいたら、本当に大事な時に怪我しないように、体を壊さないように、きちんと食べておいてねって言いたい。 朝、娘が起きてきたら、まずマグカップに水を入れてレンチン。 白湯というよりレンチンしたぬるま湯である。

【バレエ留学】ヘルスポリシー

すらっとした背の高さ、細くて頭も小さく、腰の位置が高い。手足が長くて足の甲も出ている。 見た目は完璧でも、書類選考で落とされる場合がある。 娘が留学後初めて挑戦したのが、ローザンヌ国際バレエコンクールへの申し込みだった。このコンクールでは、独自の「ヘルスポリシー」という基準がある。 コンクールに参加するには、申し込み時に健康診断を受け、医師のサイン入りの証明書を提出しなければならない。 一般的な健康診断に加え、日常の食生活や体重管理に関する意識調査のような質問項目も含まれ

【目指せバレエ留学】いついくか〜バレエ留学に適した年齢とは?

中学生になって次に考えなければならないのは、「いつ留学すればよいのか」ということだ。バレエ漬けになりたい娘は、今すぐにでも行きたい!と熱望するが…。 とはいえ、本場から見ても注目されるような体のラインや能力を持っているわけでもなく、さらに経済力が豊かな家庭の子でもない娘。 「いつ行くか」なんて、こちらのタイミングで「今でしょ!」と決められるものでもない。受け入れてくれる学校と、ある程度の資金がなければどうにもならないのだ。 ちなみに、ChatGPTに聞くとこんな回答が返っ

【バレエ留学】どこにいくか〜留学先

娘が留学をしたいと言い出した当初、親としては「バレエで留学ができたとしても、その先バレリーナになれるかは別の問題」と考えていた。 バレエを仕事にせずに他の道に進む場合も考えて、英語を身につけられる語学留学としての側面もあったほうがいい。そう思って、英語圏への留学がいいのでは、と勝手に考えていた。 バレエの留学先として、クラシックバレエの本場といえばロシアが真っ先に浮かぶ。ほかにも、オペラ座バレエ学校のあるフランス、ロイヤルバレエ団のあるイギリス、モナコ、ウィーン、ドイツなど