【ドイツバレエ留学】ホームシックは突然に1
学校では、クリスマスの公演へ向けてリハーサルが始まり、
家では自炊と節約を楽しんで、なんとかドイツでの一人暮らしに慣れ始めていた。
クラスの子たちは皆優しかった。せっかく話しかけてくれるのに、うまく言葉が出てこない。
愛想笑いでごまかしてしまうことが多く、情けなくて申し訳ない気持ちになってしまうと、娘はよく嘆いていた。
日本人の子とは話せるけれど、年上の先輩ばかりで、なんとなく気を遣ってしまう。いまいち溶け込めないもどかしさも抱えていたようだった。
そう、日常生活に慣れて