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娘がうっかりバレエを始めてとっとと留学してしまったのだが

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バレエに疎い親のもとで、娘がうっかりバレエを習い始め、中学卒業したらとっとと留学してしまったので、どうしてこうなったかを振り返ろうと思う。
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2024年7月の記事一覧

【ドイツバレエ留学】ホームシックは突然に1

学校では、クリスマスの公演へ向けてリハーサルが始まり、 家では自炊と節約を楽しんで、なんとかドイツでの一人暮らしに慣れ始めていた。 クラスの子たちは皆優しかった。せっかく話しかけてくれるのに、うまく言葉が出てこない。 愛想笑いでごまかしてしまうことが多く、情けなくて申し訳ない気持ちになってしまうと、娘はよく嘆いていた。 日本人の子とは話せるけれど、年上の先輩ばかりで、なんとなく気を遣ってしまう。いまいち溶け込めないもどかしさも抱えていたようだった。 そう、日常生活に慣れて

【ドイツバレエ留学】ホームシックは突然に 2

食べることだけが唯一の楽しみなのに 私から食べる幸せを奪わないでっ きっかけは味覚障害。 うーむ。 そもそも娘の「偏食」は、好きなものしか食べたくないという、ある意味「食」への執着だったのだな。 ドイツに行ってその「食」を趣味にして、いままで避けていた食材もチャレンジして楽しむことで、初めての海外生活、一人暮らし、言葉の壁、ぜんぶ頑張ってのりこなしてきたのだ。 それが、風邪で味覚がなくなったことで一気に崩れた。 なんとも娘らしいといえば娘らしい。 でもごめん、 ちょっと

【ドイツバレエ留学】ホームシックの向こう側

ホームシック?という名の憂鬱ゾーンを抜けたら、 また料理熱が再加熱して、元のやる気と行動が伴った娘に戻った。 やはり良い食事はココロも元気になりますのね。 そして、開き直ったのだ。 行きたい場所や、やってみたいことがあれば、1人でどんどん行動するようになった。 日本人の留学生に対しても、仲良くしなくちゃとか、気を遣うことがなくなったので、いい距離感で付き合えるようになったのだと思う。 いい意味で吹っ切れた。 1人で行動すると、必然的に店員さんにも自分の言葉で話さなければ