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娘がうっかりバレエを始めてとっとと留学してしまったのだが

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バレエに疎い親のもとで、娘がうっかりバレエを習い始め、中学卒業したらとっとと留学してしまったので、どうしてこうなったかを振り返ろうと思う。
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2024年5月の記事一覧

【ドイツバレエ留学】 考えるな、慣れろ

「とりあえず生活しよう」 最初はただそれだけを目標に。 朝起きる、学校に行く、ご飯を食べる。 まずはこれができるように生きる。 それだけを望んだ。笑 言葉がわかろうがわかるまいが、友達ができなかろうが、とにかく学校までたどり着く。 先生が言ってることがわからなくてもレッスンを受ける場所にたどり着く。 売ってるものが分からなくても、とりあえずパンと水を買えるように。 最初の1週間は、これだけができるようになればいいよね。 これさえできれば、なんとか1ヶ月は生きられるだろう

【ドイツバレエ留学】差別のはなし

当時はコロナ禍で、ヨーロッパでも中国をはじめアジア人への差別が酷いというニュースがよく流れていた。不安にさせるだけだと思い、娘の前では口には出さなかったが、そんな動画をよく目にしてしまうので、娘も通りすがりに暴言や暴力を受けたらどうしようかと一人で心配してたりした。 でも、ドイツ到着翌日、娘が駅で定期券を購入したとき、窓口の女性がこう言ったらしい。 「あなた日本人? 私、日本の子は大好きよ。優しいから。」 その言葉を聞いて、少し安心した。 そうだよね、国じゃなくて人なんだ

【ドイツバレエ留学】学校開始。1日のタイムスケジュール

ドイツ入国の2日後から、娘の学校生活が始まった。 日本との時差は7時間。 時差ボケもあって、最初のうちは朝4時起き夜9時寝。 さすがに「早寝早起きにも程があるだろ!」と驚いた。 「昨日の夜は7時半くらいに寝落ちした。今、目が覚めて歯磨いて…」 こんな連絡が来たのが日本時間のAM11時。ドイツでは朝4時だった。 うーん、さすがに早すぎる。 1~2週間もすると、朝は5時起きで安定したようだ。 家を出るのが8時頃だったので、朝はかなり余裕がある。 週1回の通信高校のオンラインレ

【ドイツバレエ留学】行ってみて分かった学校のこと

「外国人と並ぶと消えそうなくらい顔うっすいもん。みんなほんとうに美しくてさ、そんな中でレッスン受けてる私えらくない?」 「筋トレで疲れすぎて座ってるのも辛いから、ずっと足を上にして寝てる。9時まで起きてたらいい方、8時半にはもう無理って感じ。いつも早く寝てる笑」 こんなメッセージが届いたのは、渡独から2週間ほど経った頃だった。 学校生活も本格的に始まり、クラシック、モダン、コンテンポラリー 、ピラティス、インプロ(即興)のレッスン、そして解剖学や栄養学などの座学に加え、不