マガジンのカバー画像

娘がうっかりバレエを始めてとっとと留学してしまったのだが

78
バレエに疎い親のもとで、娘がうっかりバレエを習い始め、中学卒業したらとっとと留学してしまったので、どうしてこうなったかを振り返ろうと思う。
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

【目指せバレエ留学】次に立ちはだかるのは中学進学問題

5年生からバレエ教室の特別クラスに進んだ娘。 この時点で、彼女の中では「中学・高校に行ってもバレエ中心の生活を続ける」という覚悟が決まっていた。 その延長で、「バレエで留学したい」という具体的な目標もできていた。 特別クラスのレッスンは忙しい。 平日は学校が終わったら急いで家に戻り、ランドセルをバレエ用のリュックに持ち替えてレッスンへ。 教室までは母親である私が送迎し、車中でおにぎりやパンを頬張る。 これがほぼ夕食代わりだった。 夜9時までのレッスンを終え、帰宅後はお味噌汁

【目指せバレエ留学】次に立ちはだかるのは中学進学問題 2

娘が小5の時点で、私立中学への進学を視野に入れるべきか、少し考え始めた頃の話。 この頃、特に気にしていたのは、子どもたちの睡眠時間の確保だった。 中3で受験生の兄も、ピアノと勉強に追われ、寝る時間がどうしても夜11時を過ぎることが多かった。 夫も私も「中学生で健康を疎かにしてまで優先すべきものは何もない」と考えていたが、現実はなかなか厳しい。 さらに問題は、娘のバレエに関する体格のことだ。 バレエで留学を目指すなら、ある程度の身長が欲しい。 ところが娘はあまり背が高い

【目指せバレエ留学】次に立ちはだかるのは中学進学問題 3

娘が小5のとき、私立中学受験を考えるには、すでにかなり出遅れていた。 それでも、小6になるまで受験するかどうか迷い続けたのは、娘自身が友達と離れることを一番引っかかっていたからだと思う。 ところが、小6になって1ヶ月くらい経ったある日、娘が言った。 「受験したい」。 理由は、

¥300

【目指せバレエ留学】志望校は偏差値より環境重視で

てことで、中学受験をする流れになった。 母親である私は、かつて自分が受験生だった頃、偏差値重視で学校を選んでいた。 当時の私は、やりたいことや目指すものがなくて、ただ「ちょっとでもいい学校」「ちょっとでも偏差値が高いところ」――将来の選択肢が広がるように。それくらいしか考えられなかったのだ。 でも、娘の場合は違う。 とりあえず目指すべきものが明確だった。 「まずそこを全力で目指す。その後で視野を広げていく」 娘の学校選びはそんなスタイルだった。 娘の目標は、 バレエの学校