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娘がうっかりバレエを始めてとっとと留学してしまったのだが

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バレエに疎い親のもとで、娘がうっかりバレエを習い始め、中学卒業したらとっとと留学してしまったので、どうしてこうなったかを振り返ろうと思う。
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2022年7月の記事一覧

バレエ教室を辞める時

移籍先が決まった。 次に待っているのは、今の教室をやめるという最大のハードルだ。 「やめる」と切り出すのが怖い。 本当は、こういうのをフェイドアウトで済ませるダメな人間なんだけど、親だからそうもいかない。 バレエの世界は狭い。 しかも、バレエ親たちの口コミ情報網は無敵だ。良いことも悪いこともあっという間に広まる。甘く見ては後で痛い目にあいそうで怖い。 娘がこの先もバレエを続けていく限りは、コンクールなどの会場で顔を合わせたり、先生や関係者同士で知り合いだったり、どこぞで繋

トウシューズを脱ぐところから

新しい教室へと移ったのは、ちょうど4年生になるタイミングだった。 最近になって、娘にあらためて聞いてみた。 初めてこの移籍先の教室を見学に行った時のことを。 娘は、初めてスタジオに入るなり「こんな教室があるんだ!」と衝撃を受けたらしい。 前の教室とはまるで違う、広々としたスタジオ。 同学年の子がたくさんいる。 だけど、なんだかそんなに上手な子がいない…?あれ?と思ったそうだ。

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将来を見据えて育ててくれてる先生とは〜トウシューズを履き始める時期

あのタイミングで勇気を出して、前の教室から移籍して本当によかったと思っている。 トウシューズを履かせ始めるタイミングには慎重になるべき トウシューズを履かせるタイミングが早すぎる先生には注意が必要だ。 正しい筋肉が備わっていないうちに履き始めると、無理な筋肉を使って力づくで立とうとしてしまう。 その上、踊る量や技術の向上に伴い、膝や足首に負担がかかり、O脚や鎌足のリスクも高まる。 娘も、「今思うと、あの頃のトウシューズは早かったかも」と話している。成長期には、基礎を固め

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シニヨンが美しくない人に、上手い人はいない説

小学4年生の4月に移籍して、5年生から特別クラスに進み、 その5年生の夏に、やっとトウシューズを履く許可をもらった。 移籍して1年半後のことだ。 ある日、教室の先生から 「先生たちの間で、娘ちゃんはいつもシニヨンを綺麗にしててすごいねって話題になってますよ」と。 あれは私じゃなくて娘本人が結っているんですよ、と言ったら、驚かれていた。 シニヨンとはバレエキッズがよくしている髪型、いわゆる「ひっつめお団子」のことだ。 移籍後は、娘は自分で頭をお団子にセットしてレッスンに向か