
十日町の空き家、どうにかしたい!——地域おこし協力隊としてのスタート
はじめまして。私は2023年11月に新潟県佐渡市の地域おこし協力隊を退任し、2024年4月から新潟県十日町市で地域おこし協力隊として空き家バンクの担当を務めています。現在、十日町市の空き家問題に取り組み、地域の課題解決に挑戦しています。
今回は、私が地域おこし協力隊として十日町市の空き家問題にどのように取り組んでいるのか、またその現状や課題についてお伝えしたいと思います。
十日町市で空き家バンクの協力隊になる

経歴とこれまでの取り組み
私は新潟県十日町市出身で、高校卒業後に大正大学地域創生学部に進学しました。大学では地域活性化や地域経済について学び、フィールドワークを通じて地方の課題を体験的に学びました。特に、地域に密着した実践的な活動を重視し、新潟県佐渡市での地域実習にも参加しました。
佐渡市の地域おこし協力隊として活動
卒業後、新潟県佐渡市で地域おこし協力隊として棚田の保全と活用を行いました。佐渡市では、伝統的な棚田の景観を守るだけでなく、棚田を活用した地域イベントの企画や移住促進の取り組みも行いました。こうした活動を通じて、「地域の資源をどう活かすか?」という視点が養われました。
その後、2024年4月に地元である十日町市に戻り、地域おこし協力隊の空き家バンク担当として活動を始めました。

十日町市帰ってきて
着任当初、久しぶりに十日町市を歩いてみると、変わった部分も多くあり、新鮮な気持ちで地域を見て回りました。しかし、それと同時に衝撃を受けたのが「空き家の多さ」でした。
高校生の頃から空き家があることは認識していましたが、年々と高齢化が進むことで空き家が増え、かつては賑わっていた商店や住居が使われなくなっている現状を目の当たりにしました。そんな中で、「空き家をどうにかしたい!」という思いから、十日町市の空き家バンクの協力隊に応募することを決意しました。
空き家バンクの仕組みと自身の役割
十日町市では、移住・定住の促進策の一環として「空き家バンク」を運営しています。これは、売却や賃貸を希望する所有者と、空き家を活用したい移住希望者・地元住民をつなぐ仕組みです。
私の担当業務
空き家の相談受付
物件の登録・管理
移住希望者への案内
所有者との交渉・契約支援

また、空き家バンクの運営には私だけでなく、地域の不動産業者や十日町市役所と連携し、所有者が安心して登録できるような体制を整えています。
現在、2024年3月末時点で110件の登録、74件の成約(2024年3月時点)という成果が出ています。さらに、私が着任してから2025年1月時点で新たに17件の登録があり、引き続き空き家の周知と登録促進に取り組んでいます。
空き家の現実:所有者との対話から学んだこと
「手放したいけど踏み切れない」所有者の心理
空き家を登録したいと考える所有者は多いものの、実際には手放すことに心理的なハードルを感じている方が多くいます。その理由には、
「親が亡くなり、相続した家がそのままになっている」
「自分が住んでいた家だから、手放すのに抵抗がある」
「売れるか分からないのに、登記整理などの費用がかかる」
といった事情が関係しています。
また、登記が整理されていないケースも多く、登録前に手続きが必要になることが、空き家バンクへの登録を阻む要因になっています。
空き家バンクを通じて「地域の財産」にする
空き家バンクの周知活動を行っていく中で、多くの人が「空き家ならあそこもあるよ」と情報を提供してくれます。しかし、問題は「所有者と連絡が取れないこと」が多いという点です。
空き家を単なる「問題」ではなく、「地域の財産」として活用するためには、
空き家の見える化(データベース化)
移住希望者とマッチングできる仕組みづくり
地域住民との連携による活用促進
が重要だと考えています。
新たなチャレンジ:VR内覧と空き家活用の可能性
遠方からでも内見できるVR技術の導入
移住希望者の多くは遠方に住んでいるため、気軽に内見に来られないという課題があります。そこで、360°カメラを活用したVR内覧を導入し、オンラインで物件を確認できる環境を整えました。
360°映像で細部までチェック可能
事前に内覧することで、スムーズな成約につながる
移住検討者がより多くの物件を比較できる
今後の目標:空き家を活用した多様なプロジェクト
現在、空き家バンクでは移住定住を目的とした物件の販売や賃貸を主に行っていますが、今後は空き家の有効活用の幅を広げていくことを目指していけるような取り組みを行っていきたいと考えております。
移住希望者および関係人口が交流出来るシェアハウス
シェアハウスおよびお試し住宅を空き家を活用して行うことで移住希望者や関係人口として十日町市に関わってもらっている人たちが移住に関しての情報収集としての拠点として活用していただく。
加えて、空き家の活用事例として存在することで、空き家を有効的に使っていけることに加えて、空き家に人が住むことによっての家のメンテナンスナを行える仕組みづくり
空き家をつかったコワーキングスペースを開設する
コワーキングスペースは、リモートワーカーや起業家が自由に仕事ができる環境を作っていくことで、より関係人口的に十日町市に関わっていただくことでゆくゆくは移住を検討していただけるきっかけを作っていく。地域のビジネスパーソンやクリエイターとの交流の場にもなる。
空き家を活用した地域拠点を作る
空き家をカフェやイベントスペースとして活用することで、地域の活性化につなげます。地域住民や移住者が集まりやすい場所を提供できる場所は少なく移住者にとっては移住前の情報収集ができ、地域の人達は交流としての楽しみなどを取れるwinwinになる場所を作って行けたらと
そして、こういった空き家を活用して実際にゲストハウスなど店舗などを行っている人たちに取材などを行うことで空き家の有効活用をより活発に出来る仕組みを作っていければと!
空き家問題は地域にとっての大きな課題ですが、それを解決することは、地域の未来を創ることにもつながります。これからも、十日町市で空き家活用の可能性を広げるために、様々な挑戦を続けていきます。
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・申込いただいた方には、開催前に参加方法等をお知らせします。
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