生命保険note『貯金代わりだよ~、と言われる一時払い商品には、ご留意を』
バブルのころから2010年前後ぐらいまでは、決して嘘ではなく、まさしく「貯金代わり」のような一時払いの保険商品が存在しました。
たとえば200万円を一括で支払い、10年後に解約すると、220万円ぐらいが戻るような商品です。
年利1%程度ですから、決してびっくりするようなパフォーマンスではありませんが、リスクのある資産運用手段に抵抗がある方にとっては、決して悪い商品ではありませんでした。
けれど皆さんご存知の超低金利の環境の中、そんな商品は存在しなくなります。
では現在、「貯金代わりだよ~」と言われるような保険商品にはどんなものがあるか。
特に銀行さんで勧められることの多い商品について、簡単にお話ししてみたいと思います。
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銀行さんから言われることは、
「金利が低いので、このまま貯金しておいても増えません」
「増える可能性のあるこんな商品がありますが、よかったら、貯金をこの商品に変えてみませんか?」
「リスクはもちろんありますが、普通に貯金しているよりは、増えるかもしれませんよ~」
これらの商品。その多くは、生命保険会社が提供している商品です。
設計書などを見れば、
という表記が、必ずあるはずです。
まず理解していただきたいのは、これらの商品は、銀行さん自身の商品ではないということ。
銀行が「保険代理店」となって案内する、生命保険商品だということです。
分かりやすく言えば、銀行が生命保険の営業をしている、ということです😁
だからダメとか、商品が悪い、ということではありません。
まずお客さま自身が、その仕組みを理解することが必要だ、ということです。
では次に、ここで案内される「一時払い商品」とはどんな商品なのか。
大きく分けると、三種類あります。
1.外貨建てタイプ
2.変額タイプ
3.外貨+変額のミックスタイプ
共通しているのは、いずれも、
リスクもある商品、だということ。
細かな違いや仕組みなどは、正直かなりややこしいです。
理解するために知っておかなければいけない言葉をざっとあげるだけでも、
為替リスク
運用リスク
特別勘定
保険関係費用
運用関係費用
初期費用
市場価格調整
解約控除
積立金
積立利率、などなど・・・
パンレットや設計書を見ると、こんな言葉があちこちに出てきて、ただでさえわかりづらいと言われる生命保険商品の中でも、スペシャルに分かりづらいと思います😆
とは言え、商品が悪いわけではありません。
もちろんリスクもありますが、悪い商品というわけでもありません。
では、どんな風に説明をしてもらったら、この商品を理解する早道となるのか。
一つは、
最悪のケースの話を聞きましょう。
多くの商品は、最悪でも預けたお金が0になることはありません。
商品によって、最悪のシナリオは違います。
もしその最悪のケースを受け入れることができるのならば、この商品を選択する「覚悟」ができるはずです。
そしてもう一つは、
費用がどうとか、解約控除がどうとかではなく、
生の数字で考えましょう。
もちろん運用などによって変動する部分については、どうしようもありませんが、加入する時期によって利率が一定期間固定されるような商品があります。
そんな商品の場合は、設計書で確定している生の数字を見て、各社比較したらいいと思います。
いずれにせよ、
今の超低金利の時代、資産の一部をこの商品を「貯金代わり」として、増えることに期待して預けることは、私は賛成です。
けれど、
現在販売されている一時払いの生命保険商品は、貯金ではありません。
手持ちの資産のほとんどを、このような商品に入れることには、賛成できません。
皆さんご自身はもちろん、特に皆さんのお父さんやお母さん。
それなりに高齢だけど、それなりに貯蓄のある方々は、特にご留意いただきたいです。
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