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生命保険note『保険営業の私が、保険に入れない理由』

令和を迎える日、2019年5月1日、私は病院にいました。

脳梗塞の治療のためです。


2019年、平成31年4月25日木曜日。
通っているインドアテニススクールで練習中、ちょうどコーチとストロークの練習をしている時、視界の左側が、突然見えづらくなってきました。

音はありませんが、「ザーッ」という音と共にテレビが見えなくなる、砂嵐状態のような感じです。

図1

『なんだろう? 脱水症状かな? 熱中症かな?』

初めての経験ですから、何が原因かはわかりません。
いずれにせよ、何となく嫌な予感がしたので、すぐに練習を中断して休憩を取りました。

ベンチに座って、息を整え、汗を拭きながらスポーツドリンクを飲み、しばらく俯きながら休みました。

5分ほど休んだでしょうか。
改めて顔をあげてコートを見ると、何も景色が変わりません。

やはり左側だけ、砂嵐です。

それでも普通に話しもできたし、手足も普通に動く。
何か眼に異常があるのかなと、その時点では考えていました。

とりあえず車を運転して、帰宅。
それはそれは、安全運転で帰りましたよ。
視界の一部が見えない状態だし、夜だし。

それでも知った道をまっすぐ帰るだけでしたから、ヒヤリハットも無く、無事に帰宅できました。

自宅に帰って改めて自分を観察。

やはり、明らかに視界の左が見えづらい。
妻の顔を正面から見ても、顔の左半分がほぼ欠けています。

とは言え、その時点で脳疾患だとは思わず、とりあえず一晩様子を見ようということで、そのまま寝ました。


翌朝起きてみると、昨晩ほどではありませんが、やはり見えづらい。

『とりあえず眼科に行ってみるよ』と妻に言い、すぐ近くの総合病院へ朝一で行ってみました。

眼科では異常無し。

『すぐに脳外に行ってください』

ドクターのこの一言で、初めて冷や汗が出ました。
仕事柄、どういう病気が疑われるかがすぐ想像できましたから。

脳外でのMRIの結果、
『脳梗塞ですね。このまま入院してください』

図4


私の場合、一晩間が空きましたが、それでも早期発見だったそうです。
異常が出たのが、視覚だったことが、不幸中の幸いでした。

脳梗塞は、梗塞が脳のどこで起こるかで、異常が出る場所、出方も違います。

若干の手足の痺れとかだと、それこそ数日や一週間単位で様子を見たりしてしまうと思いませんか?

そして放置しておくと、重大な後遺症が残ったり、最悪命を落とすことになります。


入院が、
平成31年4月26日。

退院が、
令和元年5月1日。

平成最終日と令和初日は、病院のベッドの上です


爆笑問題の田中さんが、くも膜下出血と脳梗塞で入院をされましたが、おそらく私とほぼ同じ治療だったのだろうと思います。

私は6日間入院。
その間は、ただただ点滴と服薬です。

その後は、バイアスピリン錠を一日一錠服薬。
今後一生飲み続けなければいけないと、言われています。


おかげまさで、今はまったく普通の日常生活を送れています。
動くのも、しゃべるのも、食べるのも、以前と変わりません。


けれど、実は一つだけわずかな後遺症が残りました。

視覚の中央、やや左側に、

2~3センチぐらいの透明なゴルフボールが、常に浮いています。

図5


脳の異常ですから、目をつぶっても見えます。

パソコンを見るのも、テニスをするのにも、気になりません。


けれど、字を書くときにほんとちょっと、書きづらいときがあります。

字って、左から右に書きますよね。
一文字書いて、その右に次の字を書くとき、一瞬ですが、たった今自分が書いた文字に、透明なゴルフボールが重なるのです。

一瞬ですが、たった今自分が書いた文字が、見えなくなります。

なってみて初めてわかりましたが、これはなかなか疲れます。


とは言え、今はパソコンやスマホの時代。
仕事柄、字を書くことはもちろんありますが、その頻度はわずかなものです。

元気で働けること。新しいことに取り組むこと。妻と楽しい日常を送ること。すべてこれまでと変わらずできています。


けれど、
生命保険の仕事をしながら、
自分自身が保険に入れなくなってしまいました。


生命保険は、もしもの時の経済的損失を補填する商品ではありますが、他の金融商品との決定的な違いがあります。

健康でないと、買えない商品だということです。

いくらお金があっても、健康でなければ買えません。

世の中には、生命保険が不要な人もいるでしょう。
けれど、必要としている人も多くいます。

将来生命保険に入るかもと思っていたら、
将来生命保険を見直すかもと思っていたら、

どうぞ健康なうちに、行動してください。
もう生命保険に入れなくなってしまった、生命保険営業からのお願いです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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