対魔忍RPGX:エイプリルフール企画の話
お久しぶりです)
対魔忍RPGXのエイプリルフール企画にこのようなものがありました。
TG Smart 様より
https://www.tgsmart.jp/article.aspx?a=25993
一つ目の画像はお気に入りユニットのランキング。
二つ目の画像は「ナニかに使えるアレの閲覧数」のランキングです。
お気に入りは読んで字のごとくですが、アレの閲覧数とは非常に興味深い。おそらくアレという事だと思います。
対魔忍とLILITHはアダルトPCゲーム業界では老舗のブランド。業界を牽引する企業であると思います。そんな企業が、ゲームの新しいプラットフォーム形態であるソーシャルゲーム開発に乗り出して6年弱。今回の企画は非常に面白いと思いました。
本記事は発表された二つのランキングから簡単な分析をしたいと思います。
イラストレーター分布
二つのランキングに上がっているキャラクターのイラストレーター分布をまとめてみました。
キャラクターを担当するイラストレーターからランキングを見ると、葵渚先生とカガミ先生の二大巨頭がどちらのランキングも上位を占めています。次点で担当数、人気キャラクターが多いのがZOL先生です。三人の先生ともLILITHと対魔忍というコンテンツでは古参の大ベテラン。上位キャラのほとんどはPCゲーム初出です。
ちなみに決戦アリーナおよびRPGX初出のキャラクターは「お気に入り」ランキングに8人、閲覧回数ランキングに6人います。やはり長年の設定やバックグラウンドを背負っていると魅力的なのかもしれません。
その中でどちらのランキングでも上位に入っている、きらら先輩の人気はまさに破竹の勢いです。
ユニット数分布
次に二つのランキングに上がっているキャラクターのユニット数、および入手条件をまとめてみます。
注)))この表を見る際の注意点ですが、アサギ、さくら、紫の三名は特殊なカウントをしています。アサギはクローンアサギを省いた数字をカッコ内に、またカッコの外側にはZEROアサギを省いた数字を記載しています。さくらはZEROさくらを省いた数字をカッコの外側へ、紫も同様にZERO紫を省いた数字をカッコの外側へ記載しています。
こちらの表を見ると上位のキャラクターはユニット数が多い傾向にあります。二つのランキングの集計用法は今までにリリースされたユニットの合計をカウントしているのではないかと思います。
仮にその集計方法だとして、その中で一際目立つのがお気に入り2位、閲覧回数4位のきらら先輩と、閲覧回数5位不知火さん、並んで6位のイングリッドです。
比較的最近参戦したきらら先輩は2つのユニットしかなく、しかもそのうち一つは期間限定ガチャからの排出。だというのに、二つのランキングで上位に食い込むのは人気の凄まじさが垣間見れます。
不知火さんは対魔忍ユキカゼシリーズからの参戦した人気キャラクターですが、PCゲーム本編での出番は少なく、決戦アリーナとRPGXの方が露出が多いです。また不知火はRPGX初期の方のイベント報酬にもなっており、復刻イベントもあったため、対魔忍シリーズを追っているユーザーの多くは入手していると思います。シリーズ出身の人気キャラかつ入手も容易。上位に来る理由としては納得できます。
イングリッドは対魔忍紫からの参戦の古参人気キャラクターで、同作主役の紫を差し置いてOVAも制作されています。対魔忍シリーズ初の褐色ヒロイン(?)かつ典型的なクっころキャラは後のシリーズであるゆきかぜと凜子を彷彿とさせます。イングリッドはイベント報酬にはなっていませんが、低レアリティのRに晴れ着姿のユニットがあるため入手は容易です(※1)。
※1)この晴れ着姿のイングリッドは、決戦アリーナの最高レアリティからのリメイクユニット。他にもバレンタインゆきかぜ、魔族さくら、科学凜子など、決戦アリーナで高レアリティだったユニットが低レアリティでリメイクされています。
その他に2ユニットで10位内に入っているのは、お気に入りから7位の時子、閲覧回数からは7位の紅(※2)、8位に朧、9位にリリムが入っています。
時子とリリムはどちらも決戦アリーナから参戦したキャラクターで、どちらもカガミ氏がイラストを担当しています。また、時子に関しては五車祭限定の1ユニットしかないにも関わらず7位に食い込んでいるのは相当の人気が伺えます。
7位の心眼寺紅は、ZOL先生をメインデザイナーとして製作された対魔忍PCゲームタイトル"対魔忍紅"の主人公。原作ゲームは非常にハード色の濃い、人によってはトラウマを作りかねない作品で、RPGXの彼女は別人というレベルになっています。しかし、やはり人気キャラクターなのか今回で2回目のイベント報酬キャラクターとなりました。
8位の朧は初タイトル対魔忍アサギからの、アサギ、さくらと並ぶ最古参キャラクター。お気に入りでは朧はランク外ですが、同じく最古参のアサギがランクイン。閲覧回数ではアサギはランク外で、朧が8位と古参キャラクターが面白い結果となっています。
※2)紅は現在開催中のイベントで3ユニット目が出ましたが、このランキングの集計時は2ユニット目時点で計算されていたと考えられるために2ユニット扱い。
アダルトPCゲームとソーシャルゲームの相性
二枚目の表を見て頂けると分かる通り、二つのランキング上位勢は期間限定ユニットが多い傾向にあるという事。これは運営が消費者の表立ったニーズが分かっている証拠でもあります。しかしこのニーズは、SNSでのキャラクターの話題性や過去作のIPと言った尺度でも図る事ができます。
注目すべきは二つ目のランキングであると思います。多種多少なシチュエーションのシーンを用意することで、閲覧回数のランキングでは人気キャラクター以外にも、ユーザーの求める"シーン"の傾向が分かるのではないかと思います。
これはPCゲーム業界にとって非常に有用なデータかと思います。昨今、PCゲーム市場は厳しい立ち位置にあり先月も老舗ブランドが店を閉めました。"市場存続のためにもまずは売らなければならない”という情勢の中、ソーシャルゲームというフィールドはPCゲームメーカーにとって、商品購入に近いコアユーザーの求める方向性(嗜好)を知るために有用なのではないかと思います。
長い記事になってしまいましたが一旦ここで終わります。
閲覧回数ランキングのシーン別分析なんておもしろいかもしれませんね。
閲覧ありがとうございました。よい対魔忍ライフを!