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Scylla keyboard のビルド
皆さんこんにちは、キーボード作ってますか?オレはしばらく作りたくない・・・。いまは最近ビルドしたScyllaというキーボードの習熟に向けてこの記事を書いています。
Scyllaというのは、見出しの写真のような形状のキーボードです。詳細は以下のURLから知ることできるので詳細はそちらを見ていただくとして、外観的にはKinesis Advantage2のようなお椀型のケースにキーを配置した構造のキーボードになります。
Scyllaのような湾曲したケースを採用する自作キーボードには、元々Dactylというものがあり、ScyllaはDactylの設計やキー配列を受け継いだモデルになります。
Dactylは国内でもビルド例がいくつかあるのですが、専用のプリント基板(PCB)ないようで、空中配線で全てを解決する必要があるといった漢仕様となっているようでした。組めるかそんなもん。
一方で、Scyllaは空中配線の必要はほぼなく(数本)、ダイオード、LED、キースイッチのはんだ付けでほぼ全てが解決するという非常に優秀なキットととなっています。
この記事では、Scyllaのビルドにあたって色々悩んだ部分や難しかった部分をメモしていきます。なぜなら詳細なマニュアルは公式サイトで提供されているから。
![](https://assets.st-note.com/img/1656854113057-TTWtvlX2cG.jpg?width=1200)
ビルドで難しいポイント
とりあえず全部表面実装
LEDとダイオードはすべて表面実装の部品を用いる。LEDは熱に弱いSK6812-miniであり、そこそこ真面目に集中してハンダ付けすることが要求される。
予備のLEDは入ってないので、秋月あたりで買っておこう。5個で100円くらいで買えます。
ダイオードはキースイッチごとに個別に取り付けるのではなく、各列で2つずつ取り付ける。
SK6812よりも小さいので、ルーペがあったほうがよい。
その他には抵抗やキャパシタなどをいくつか取り付ける必要があるがこれらも当然のように表面実装である。
![](https://assets.st-note.com/img/1656854979341-RuaGi2MLAS.jpg?width=1200)
LEDだったりのハンダ付けが悪い(浮いてる)とかだと、写真のように、一部のLEDしかつかない。ScyllaではLEDのVin-Voutがシリアルに繋がっているので、点灯している最後のLEDか、点灯しない最初のLEDを見てあげるとどちらかが壊れている。
今回は点灯している写真左下のLEDのVoutのハンダが浮いており、その先駆点灯しなくなっていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1656855432058-IDU5NpaTwj.jpg?width=1200)
ケース内のクリアランスがとても狭いところがある。
基板上への部品の表面実装が終わると、次はキースイッチのハンダ付けに入るわけだけど、どう見ても狭そうなところがいくつかある。下の写真は、基板をケースに収めたときの写真だ。
ケースの底板を止めるネジの下
サムクラスター(左下の飛び地になっている部分)
リボンケーブルや被覆線の周辺
ケースは3Dプリント製でナイロンで出来ているから、ハンダごてを当ててしまったら一発でおしゃかである。(一敗)
ちょっとくらい溶かしても削って馴らせば大丈夫なので、気負いすぎずにやりましょう。
ここらへんは令和最新電流イライラ棒という感覚で緊張感を持ってハンダを盛っていく。鉛ハンダを使って、コテの温度を320℃あたりに設定してすぐ溶けるようにしておくのが良いと思う。
まあやってみると意外とできるので、際どいところは一個やったら休むくらいのゆっくりペースでやっていくのが良いと思われる
![](https://assets.st-note.com/img/1656855854238-iV5FMbdvyo.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1656856711902-Qt5hjDqJJH.jpg?width=1200)
キースイッチをハンダ付けする時に仮ハンダ要る?か問題
結論としてはしないほうがいいです。
その前に、湾曲しているケースにPCBをどうやって収めるかを知っておく必要があります。
ScyllaではPCBが最初から曲がっているわけではないので、ケースに収めてキースイッチをハンダ付けする際に、PCBをケースに沿って曲げながらハンダ付けをします。
PCB自体が薄く作られているので、結構しなりますし、折れる心配とかはありません。
PCBを曲げるということで、指で押しながら仮ハンダを溶かすとかやるかなと思って最初何点かはそれをやったのですが全然うまく行きませんでした。
実はケース表面にキースイッチを置き、裏面からケースに沿うようにPCBを押してあげてちゃんと刺さると、キースイッチのピンとPCBがうまく噛んでくれ、しばらくはそのまま保持します。そのスキにはんだ付けすることでPCBの曲げを固定することができます。
キーキャップどうするか問題
まじでわからないです。誰か教えてくれ・・・とりあえずいまはOEMかCherryっぽいプロファイルのキーキャップを使ってます。