ミニスカート

あきちゃんとの関係が始まった当時
私の年齢は30代半ば。

トモくんと別れてボロボロだったし、
子育ても忙しく、パートも始めた頃で
見た目に構っている場合ではなくて
今より随分老けていたと思う。


そんな中で、あきちゃんと会うようになり
少しは見た目に気を使うようになった。
それでも限界はあったけれど。


これまでは遠征のタイミングで会っていたけど、
ある時、遠征とは関係なくあきちゃんが会いにきてくれることになった。


「オレ、ミニスカートが好きだから履いてきてよ。」

「嫌だよ。そんなの履ける年齢じゃないよ。
それに持ってないし。」

「〇〇は若いんだから大丈夫だよ。
絶対かわいいと思うよ。」

「やだ。絶対履かない!」

「もったいない。絶対似合うのに。
せっかく会いにいくのに、つまらん。」


やっとLINEで繋がるようになって
こんなやりとりができるようになった。


30代でミニスカートなんて…
何考えてるんだろ…
あきちゃんはだいぶ年上だったから
私をまだ若い女の子のように扱う。


今考えれば、全然アリだったのかもしれない。
30代は今の私から見れば若い。
でも当時の私にはミニスカートなんて
ありえない話だった。


そんな姿で玄関を出て
マンションの他の奥さんに出会ったらどうする?


ありえない!!


想像するだけで鳥肌が立つほど無理な話だった。


あきちゃんが会いに来る日が近付く。

これまでは、まさかセックスすると思わないで会ったあの時と、それ以降は遠征の応援で
私もいつもスポーツウェアだった。
普通に会って朝からデートをするのは
初めてのこと。

下着は白がいいと言われていたから
かわいいものを新調した。

着ていく服はどうしよう…


冬だけど、私が車で空港へ迎えに行き
そのままホテルへ行く予定だから
厚着はしなくていい。


ミニスカート…


頭をよぎる。


ロングコートを羽織って、ロングブーツを合わせれば
ミニスカートでもご近所の奥さんにバレる心配はない。


40代のあきちゃんの希望を叶えてあげたい気持ちにもなってきた。


せっかく会いにきてくれるんだもん。


恥ずかしくてお店では買えないから
インターネットで買うことにした。

若すぎず、大人っぽいミニスカート…

タイトスカートがセクシーかなって思ったけど
恥ずかしくて台形の落ち着いた黒のミニスカートを買った。


デートの当日、
白い下着を身につけて、ミニスカートを履いた。

ヤダ…恥ずかしい…


生脚はさすがに…と思い、薄いタイツを履いた。

写真はイメージです(笑)

これにロングコートを着てしまえば誰にもわからない。


恐る恐る家を出た。


駐車場まで誰にも会いませんように…


幸い誰にも会うことなく車に乗り込んだ。


ほっと一息。


空港へ向かった。
先に到着していたあきちゃんを空港で拾う。

コートを着たまま運転していることには
あきちゃんは気付かなかった。


空港に近いラブホテルに入る。

2人で手を繋いで部屋を選んだ。


部屋に入るとあきちゃんがコートを脱いでハンガーにかけている。
私は恥ずかしさで脱げなかった。

「〇〇もコート脱いで。かけてあげるから。」


そう言われて、コートのボタンを外す。

コートを脱ぐと、あきちゃんが目を丸くした。

「ミニスカートじゃん!履いてきてくれたんだ。
あんなに嫌がってたのに。」


コートを掛けてくれて、

立っている私に近づいた。


「やっぱり似合うよ。いつも履けばいいのに。」


「恥ずかしいからあきちゃんと会う時以外履けないよ」


「恥ずかしいのに履いてきたの?
恥ずかしい姿を俺に見せるために?
ミニスカート、めくって欲しいの?」


「そんな風に言わないで…」


あきちゃんの手がお尻に周る。

スカートの上からお尻をぎゅっと鷲掴みにされて
ため息が出てしまう。

「〇〇ありがとう。」

「うん」

「すげーかわいいよ。マジで。」

右手はお尻を撫で回しながら
左手で抱きしめられた。

すでにあきちゃんの股間は硬くなっておなかに当たっている。


手を引かれてソファーへ移動した。
2人並んで座る。

肩を抱かれてキスされた。



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