前の彼との出会い
人生の汚点ともいえる出来事のあと・・・・
私はもうSNSでの出会いに懲りてしまっていた。
現実世界で出会っていたら、
絶対に好きにはならないような男性と出会ってしまう。
テキストだけのやりとりではわからないこともある。
それを痛感していた。
私は寂しさを埋めるために趣味に没頭することに決めた。
趣味の世界ではリアルな友人もできたし
誘いも増えて、それほど孤独を感じることもない。
大会に参加したり、目標に向かって努力をして・・・
そんな青春みたいな日常も今思えば楽しかった。
そんな時、私はとある大会に参加した。
その大会の名前をタグ付けしてインスタを投稿すると
参加した人たちからたくさんのいいねがついた。
その中にいたのが彼だった。
何人かの人からコメントがつき、
彼からもコメントが入った。
全員に返信をして、さらにこちらからもコメントをつけた。
数人の人からはフォローをもらったから相互フォローする。
もちろん彼もそうだった。
その中で彼だけはプロフィールが本名で
顔写真まで公開している人で、
興味が湧いて名前を検索すると、
大きな会社の偉い人だということまでわかってしまった。
イケメンではないし、それなりの年齢だけど
髪はしっかりあってさわやかなおじさんって感じのヒト。
なんとなく安心感のある笑顔の写真にほっこりした。
最初はコメントだけのやりとりで2カ月ほどが過ぎた。
ある日私がコメントした写真のことについて
彼がDMを送ってきた。
〇〇さんが興味ありそうだったので
こちらももしよければお勧めします。
そんな内容だったと思う。
そこから私たちはDMでやりとりをするようになった。
この流れは危険なパターンだった。
彼も私もお互いに意識してるのは明らかで
会話も少しずつ恋愛要素が増えてきた。
会ってみたいなぁ。
そんな風に言われるようになった。
私はその前の悲惨な体験があったせいで
かなり慎重になっていたし、
まずは一瞬でも姿を見てみたい。
その一心で、大会に参加する彼の応援に行くことにした。
彼にも私が応援に行くから、挨拶だけさせてほしい。
そうお願いして了承を得た。
大会の当日、私はスポーツウェアを着て
彼の応援に向かった。
実際の彼は写真の通りの人で、
紳士的でさわやかなおじさまって感じの人だった。
応援に来てくれたお礼にと言って、
焼き菓子をプレゼントしてくれた。
大会後に食事かお茶でも・・・
と言われたけど、夕方から子供の用事があるから。
と、断ってしまった。
それは嘘ではなかったから、丁重にお詫びして
会場を後にした。
帰りの車の中で
彼にメッセージをした。
会えてうれしかった。
今度はぜひゆっくり会いたいです。
彼からも
会ってさらに好きな気持ちが大きくなった。
写真以上にかわいくて驚いたよ。
そんなメッセージがきた。
その後も二人の予定が合うまでは甘いやり取りを続け
ようやく初めてのデートにこぎつけた。
初めてのデートはすでに投稿済みです。
今後はこの続きを書いていきます。