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ピエール=オーギュスト・ルノワール / メトロポリタン美術館
ゆっくり生きる
急に元気になって急に死にたくなる。
さっきまで恐れるものもないくらいの気持ちだった言いようのない不安感に襲われる。
その不安感はささくれに消毒アルコールが染みたような地味な痛みの時もあれば、穴の空いたグレーチングに落ちて膝を擦りむいた時のような激しい痛みの時もある。
1度不安になると何も出来なくなる。
その場を動かなくていいスマホばっかりいじってあっという間に時間が経ってしまう。
でも不安感の要因は全部取るに足らないようなものだから自分でも呆れる。
全部甘えなのはわかっているからこの現象が起こる度にいつも自己嫌悪でどんどん自分が嫌いになる。
洋服屋さんに入ると緊張でドキドキする。
こんなデブスがうちの服を買うなって笑われるかな、とかそれに対する申し訳なさとか誰もそんなこと思ってない(はず)のに洋服屋さんに言ったら必ず死にたいくらいの劣等感に苛まれる。
ネイルサロンも美容室もそうで、自分がここに来てごめんなさいという気持ちになる。
最近はその対策として他のお客の目もある大型のサロンではなく、なるべくこじんまりとした少人数制のサロンを好んで利用している。
気にしいだと自分でも思う。
この歳になってだいぶ自分の気持ちに対する対策ができるようになってきたけれど、対策ではなくって根本的な解決がしたい。
不安で何も手につかなくてその不安感を言い訳に甘えている自分が変わればいいだけの話なのにそれが解決出来ない。
ゆっくり少しづつ自分を変えていかなければ。