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ピエール=オーギュスト・ルノワール / メトロポリタン美術館
可愛いという諦め
当たり前に自分が可愛いと思っている。
そう思わないとやっていけないからだ。
ブスだと思いながら生きているともっとブスになるような気がする。
でもそれと同時に自分がブスだとも思っている。
デブでブスで足が太い。
整形するほど病的に容姿に執着しているわけではないけど、今まで容姿に対してかけられてきた言葉の一部が未だ胸に残っている。
時折それを気にして(顔浮腫んでてメイクが決まらない、服がダサい、髪が決まらないとかで)外に出れなくなり、大学時代は講義を休むこともしばしば。
社会人になってからはだいぶ緩和しているが通勤中とかに可愛らしくて華奢な女の子を見ると落ち込んでしまう。
何だこのゴリラみたいな肩幅はと肩身が狭くなる。
誰かに比べられているわけではないけれど、そのこと私の間にある明確な努力の差が苦しい。
自分が当たり前に可愛いと思っているのはその努力に対する諦めに近い。
可愛いと思ってないとやっていられない。
いつかその可愛いが本物になる日が来ますように。