行きたい場所が閉まっていく
京急油壺マリンパークが本日をもって閉園する。
とても行きたかった。
なぜなら、ペンギンがいるからだ。
それも、ツンツンペンギンとして名高いキタイワトビペンギンがいるのだ。
…今は「いた」になってしまったが。
イワトビペンギンは大きく分けて2種類いる。
冠羽(頭の飾り羽根のこと)の長いキタイワトビペンギンと、冠羽の短いミナミイワトビペンギンだ。
これが別の種類だとかそんなややこしいことはおいといて、
キタイワトビペンギンは、国内で飼育している場所がある程度限られていた。
ミナミイワトビペンギンの方が、どちらかというと多く飼育されている印象だ。
だから、私はキタイワトビペンギンにあまり会ったことがない。
しっかり観察したことがない。
キタイワトビペンギンを撮影した写真も持っていない。
ロッキー&ホッパー(イワトビペンギンをモチーフにしたキャラクター)の目覚まし時計を使っているにも関わらず、だ。
行きたかった。
けれども、閉園のお知らせ。さらにはコロナが追い打ちをかけ、ついには行けずじまいになってしまった。
あのイワトビペンギン達は一体どこに行ってしまうのだろう。
考えても仕方ないが、そんな思考が頭をよぎる。
イルカやアザラシにも一度会いたかった。
あんなにも暑かった夏が過ぎ去り、涼しい風が秋の訪れを告げている。
そんな今日、京急油壺マリンパークは、53年の歴史に幕を閉じた。
これが単なるお別れではなく、何かの新しい出会いとなることを祈る。
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