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BE:FIRST@イノフェスの配信ライブを観た

連続で配信ライブ鑑賞の感想。

僕はBE:FIRSTのファンです。

SKY-HIの主催オーディション「THE FIRST」の沼にまんまと浸かり、ファンの総称である"BESTY"と名乗れるほどでもないが、デビューシングルは特典付きで予約し、公開されている動画やテレビ番組はすべてチェックしているほどである。

そして今回、イノフェスにBE:FIRSTが出演し、配信チケットが1980円と破格な値段だったので、今の彼らを観れるのは今だけと思い購入した。


ライブ映像を観た感想だが、前述のとおり、一ファンとしての言葉として聞いてほしい。正直今までで最低のパフォーマンスだった。

何よりメンバーそれぞれの表情がいつもより(と言っても比較対象はTHE FIRSTの審査パフォーマンスとSUPERSONICぐらいだが)固く感じた。動き含め終始フワフワしていたように見えた。

セットリストは以下の通り。

1.Be Free
2.Move On
3.Shining One

今回は”BMSG Showcase 2021 in INNOFES”として、所属アーティストのSKY-HI、Novel Core、そしてBE:FIRSTがテンポよく入れ替わりでパフォーマンスを行うものだった。

SKY-HIとNovel Coreのパフォーマンス直後にいきなり登場し、3曲ぶっ通し。

曲間も3.Shining Oneの直前にSOTAが一言曲紹介をしたぐらいで、持ち時間の尺にギチギチに曲を詰め込んだ印象だった。

Be FreeからのMove Onは本当に一瞬の隙もなく始まったし、曲自体対極な雰囲気なので、気持ちを切り替えるのは相当難しかったと思う。

1曲目のBe Freeこそ明るく振舞っていたものの、正直疑似プロ審査のパフォーマンスの方が良かったなあと思ってしまったし、続くMove OnではMANATOのファルセットが地声に裏返ってしまい、Twitterでも少しざわついていた。
他のメンバーも音のずれだったり声が裏返る瞬間が目立った。

原因として一番感じたのは、ステージ環境が気になった。実際Showcase前のプログラムではSKY-HIがトークセッションを行っていたが、トーク終盤で頻繁に水を口にしていたのが引っかかっていた。目も乾燥していたのか少し潤んでいたようにも見えた(トーク自体に感動していたかもしれないが。)

また、長丁場のフェスで13:00から開演しており、おそらく彼らがリハーサルをしたのは午前中と思われる。リハーサルから本番までだいぶ時間が空いた中で、ステージ上の感覚が少し鈍ってしまったのかもしれない。

そして彼らは今、デビューに向けてレッスンやプロモーション活動・撮影など”М-1優勝直後”ばりの忙しさの最中である。そんな中でもパフォーマンスをしてくれてありがとうでしかないけど、すでに”プレデビュー”済みであり、半月後にはれっきとした”プロ”としてデビューする。

やはり”プロアーティスト”である以上、最低限観客を心配や不満にさせないようなレベルで仕事をする必要がある。(いや、実際に彼らがデビューして、世間から「こんなもんか」と思われたくないんです。めちゃめちゃ偉そうでごめんなさい)

更に、この「ギチギチに詰め込んだセットリスト」もパフォーマンスに影響した一因かと思う。
休憩もなく激しく踊りながら歌うのは本当にきついだろう。この構成にした意図としては、ひょっとしたらライブの基礎体力を自分たちが知るためかもしれない。また、少なくともBE:FIRST目当てで来場されているお客さんも見受けられたので、限られた尺の中で少しでもBESTYに届けたいというのもあったかもしれない。

最後の曲で何とか持ち直したのは流石の彼らだったが、2000円払って鑑賞した正直な感想としては少し残念なパフォーマンスだった。

ただ、それでもスパソニと同等のクオリティを発揮していたのはRYOKI。もし今回もTHE FIRSTの様に順位がつけられていたら、間違いなく1位に選ばれていたと思えるほど、リョウキ"らしさ"全開の隙のないパフォーマンスだった。

個人的な印象だが、リョウキは「自分を見てほしい!」という気持ちに集中できるため、環境や周りの調子に良い意味で引っ張られないのかなと思った。

同じくらいハイクオリティだったのはSOTA。ただソウタはもっと目立っても良いかもしれない。底なしの謙虚さを持つのはソウタの尊敬できる人間性の一つだが、ラップ以外はバックダンサーに特化してしまうようで本当に周りに溶け込んでしまって(それが彼の元々の職業であるし良いことでもあるが)少しもったいないかも。

周りで踊っててもボーカルと同じくらい輝いてこそソウタだと思っています。

MANATOも、上述の様なミスはあったものの、より自在に歌いたいイメージがあるんだろうし、他はいつも通りの安定感だった。ああいう目立ったミスを引きずらないメンタルもむしろ称賛されるべき。


と、ファンという口実の元、ただの素人がつらつらと言いたいことを並べてしまったが、このライブが彼らにとって課題が明確になった(とステージ直後のSKY-HIがコメントしていた)良い経験になったと思うし、正直知名度や話題性が高くないイノフェスでこうした先を見据えたチャレンジ込みのパフォーマンス構成にしたのは良かったと思える。

何よりもきっと彼らが一番反省していると思うので、このパフォーマンスを最低ラインに今後も頑張ってほしい。


そしてここからは小ネタだが、BE:FIRSTのライブ映像を観て振り返った時に、何よりすごいと思ったのはBE:FIRSTの生みの親でもあるSKY-HIだった。トークセッションからの切り替えやパフォーマンスの安定感、存在感どれをとっても圧倒的だった。「さすがプロ」である。

あと、これは言う必要もないが、ARによる映像加工は要らなかった。
途中メンバーにAR映像が被って隠れてしまっていたし、ごちゃごちゃしすぎて画質がブレていた。
カメラ自体画質が悪かったのか少し遠目になると全くメンバーの表情が分からなかったので、それも含めて残念だった。


というわけでBE:FIRST、これからも心から応援しています!!


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