夏い暑を乗り切れるのカナ
今日はギャンブル中毒の話、一旦休憩な。
俺は一時期、邦画にハマっていたことがあった。
それこそ、日に5本を3日続けて鑑賞するなんてことがよくあった。
戦争モノ、時代劇モノ、ロマンスモノ、青春群像劇モノ、色々見漁った。
もちろんその中には小学生が見てもつまらんだろうなっていうくらいキャストありきで作った「5分くらい見たら吐き気」がするようなストーリー性の薄い映画も早送りなんてせず最初から最後のエンドロールまで、だ。
ただ、そこで出会った映画の中に、何度見ても心を動かしてくれる、心を浄化してくれる、そんな映画に出会う。
それが横山秀夫原作の「クライマーズ・ハイ」だ。
もう何度この映画を見たか。おそらく生涯で吉野家の牛丼を食べた回数と同じくらいは見てる。
それこそ、役者のセリフだったり、役の表情。次のコマはこれで、とか俺のカラダに刷り込まれている感すらある。
『あー、精神的に今回の仕事はキツかったな…帰ってビール飲も』って家に帰って気づいたら再生ボタンを押してた、くらいに心の洗濯をしてくれる作品でもあんだよな。
ネタバレありきでここに書くが、このクライマーズ・ハイは1985年8月12日に起きた日航機123便墜落事故がテーマ。
37年経った今でも、墜落事故原因が不透明な事故。
群馬県御巣鷹山に墜落したジャンボジェットを追いかける地元新聞社のストーリーがクライマーズ・ハイだ。
この映画の何がいいんだろうか。俺はたまにこのことを考えようとして、すぐやめる。なぜだ?わからない。
史上類をみない航空事故ということもあるが、その事故を追いかける新聞記者達の葛藤と欲、人間の薄汚さと生きる術を模索する様、親子の関係性、なぜ人間は欲に塗れるのか、社会の弱肉強食、友との約束、生死の意味、いろんな要素が詰まった映画であることは間違いない。
主役の堤真一の迫力ある演技、助演の若き堺雅人、滝藤、尾野真千子なんかが脇を揃えている。
まー興味があるヤツは一度見てほしいが、1985年の日本がどうだったかもある意味わかってくるかもしれない。いまから37年前。
もうすぐその37年目の暑い日がやってくる。この事故で亡くなってしまった方々への追悼はもちろんだが、残された家族へのお悔やみ、日本航空へのエールも送る日でもある。
安全安心な世の中にあってか、忘れがちな「今日会えても明日は会えないかもしれない」という人と人の大切さ、1日1日に感謝して生きていくこと。これらが軽薄な気がしている。
今一度、自分が大切だと思う人には今以上に大切に接することをお勧めしたい。明日、その大切な人が突如会えなくなってしまったときにはすでに遅い。かけがえの無いその日を一生懸命に生きてほしい。
あっ、これだろうな。いまもリピートしてんのは。
一生懸命に生きて欲しい…どの口が言ってんだろな。
ちなみにこの手の映画はほぼノンフィクションであり、日本で起きた航空事故ってこともありスポンサーがほとんどついてない。
だからネット配信なんてないからTSUTAYAか通販で買って見るしか方法はない。
だからなのか?
また見たくなっちゃった。