養分脱却日記 #12
よう、俺だぜ。
前回の日記はかなり不評だったようだな。
俺も何書いてるかわからなかったから許してくれ。
さて、オークスはどうだった?
俺の本命ラヴェルちゃんの激走を見てくれただろうか。
瑠星の追い出しがあと5秒、いや2秒くらい待てば3着以内は確保出来たかもしれない。
競馬なんてしてないふりして家族の前でオークス見てたよ。
なんて言うの、たまたまチャンネル変えたら競馬やってたって感じで。
内心ドキドキしながらレースが始まったよ。
んで、ゴール前、ラヴェルがドゥーラに差された瞬間、心の中で唸りまくった。
斎藤のクソが。ってな。
リバティなんてほとんど見てなかったし、ハーパーも見てなかった。
ラヴェルちゃんが残るか残らないかだけ、見てたよ。
ラヴェルの馬券あんなに買うことはもう無いかもしれない。
しかし、リバティアイランドはさすがの強さだったよな。
でも、女の子の中じゃ誰が強いんだろう。
ソングラインもスターズオンアースもジェラルディーナもやっぱ強いと思うんだ。
あれだよ、寺田千恵や落合みたいな百戦錬磨もいりゃ、大山千広や渡邊優美のような新風、古参の堀内や山川なんかもいたりすると、誰が一番なんてどうでもよくなってくるよな。わかるよ。
ちなみにだが、その前週のヴィクトリアマイルについては、ワイド1点ビタで当てたぜ。
今となっちゃ馬連との併用も有りかと思ったけど、あれはあれでスマッシュヒット。
回顧になるけど、ソングラインとソダシはやっぱ強いんだよ。
ソングラインは去年の安田記念馬だぜ?当然東京1,600mの適正もあるし、走ってくるのは当たり前なんだけどひとつ、戸崎ってのが心配だったんだよな。池添ならもっと人気になってただろうからそれはそれで良かった。
で、ソダシ。粗品の本命もあるし、ストマックの本命だった。
まあ嫌いたいよな。枠も大外だし。でもな、ソダシの実績走破タイムはメンバー随一だったしこの馬も1,600mは複勝率100%。嫌いたくても嫌えないんだよ。
で、やばかったのはナミュールな。なんで2人気まで上がるのって。
重賞1勝馬だぜ?ワンパンチ足りないだろ。どうみても。
しかもソングラインとソダシのワイドオッズよりもソングラインとナミュールのオッズの方が売れてたんだから、ちょっとよくわかんないよ。
あのメンバーで走ってくる確率の方が低いんじゃないかな。
前走の東京新聞杯だってあれ勝てなきゃおかしいだろ。
武史の怒る気持ちも分からんでもないが、良くて掲示板内ってとこだったんじゃないの。知らんけど。
てなわけで、春のG1シリーズ、ようやく当てたぜ。ATフィールドよろしく脳汁全開だったな。おつかれ俺。
日本ダービーと俺の思い出タイム
こっからは去年も書いたけど、日本ダービーの思い出を語ることにする。
予想はそっから。まずは駄文をゆっくり眺めてみてくれ。
俺と日本ダービーについての出会いなんかは去年の【東京優駿】って記事を参考にして欲しいが、基本的に【フサイチコンコルド】と【シルクジャスティス】になるんだけど。それ以外のハナシをしよう。
あれは1999年。今から24年も遡るのか。
世紀末ってヤツだよな。あの年俺はまだ19歳のチンコロだった。
2000年には世界が滅亡するなんて大予言が巷の話題だったし、俺は大学に行きながらバイト三昧の日々だった。
あの年の皐月賞、俺の本命はテイエムオペラオー。オペラハウスの仔なんてダビスタ全盛期だったから、安定度Cのオペラハウスから名馬が出てくるなんて誰も思っていなかった。
ただ、何と言っても俺は根っからのひねくれ者でありあまのじゃく。ヒール(悪役)が大好きだった青年養分は、スターの称号を産まれた時から背負うような良血馬が嫌いだった。
それは俺の育ちも影響しているから、なのかもしれない。
【いいとこの子】を勝手にライバル視していた少年時代から青年になったその頃もあまり変わらなかった。
人気を背負うナリタトップロードにアドマイヤベガなんて俺なんかには似合わなかった。
だからこその5人気、テイエムオペラオーが俺そのものだった。
皐月賞はこれから書く日本ダービーなんかよりも名レースだったと今でも思う。
もちろんテイエムオペラオーのドラマがここから始まるわけで、トップロードを退けての勝利。当然俺は馬券を取る。
そして日本ダービー。
先述したようにこの頃の俺は武豊が嫌いだった。
全てを総ナメにする武が憎かった。ユウトウセイって馬もいたけど、そんな天才にツバを吐くような俺だったから、ダービーもオペラオーが中心なんだと周りの人間に言いふらしていた。
そんなダービー。
結局、ヒールは最後の最後でやられてしまうんだと、この時強烈に覚えている。オペラオーは外から豪脚で駆け上がるアドマイヤベガに屈してしまう。
しかしながらこの時から和田と渡辺のコンビに期待したりもしてた。
その8年後の2007年。今から15年も昔のハナシ。
26歳の青年養分くんだった俺は、競馬から少し離れた生活をしていた。
確かこの日は仕事で、職場の中でも日曜なんだし競馬でもすっか、というような流れから数年ぶりに馬券を買うことに。
俺の本命は青葉賞を制したヒラボクロイヤルだった。1人気フサイチホウオーよりも皐月賞馬ヴィクトリーよりも武幸四郎に思いを載せていた。
そんな中、68年ぶりに牝馬でダービーを狙う馬がいた。
「は?牝馬がダービーとか夢物語ぶっこいてんじゃねーよ。」
そんな暴言を職場の連中に吐いていた。
そんなダービー。
俺のヒラボクロイヤルは馬群に沈み、ウォッカと四位のウィニングランをこの目に焼き付けた記憶がある。震えが止まらなかったよ。
このようにダービーは良くも悪くも思い出深い記憶しかない。
それは去年もそうだった。
馬券内率100%の黄金データにいくつも該当したダノンベルーガから、入れてはいけないお金を費やして、見事に破産した。
おっさんになった養分くんはやはりいくつになっても養分。
脳内がバグり、出たことがない汗を掻き、数日の間葉っぱしか喉を通らなかったあの日から早1年。
さて今年のダービーはいい意味で脳内をバグらせたい。
第90回日本ダービー(東京優駿)予想
お待たせした。お待たせしすぎたかもしれない。
ここからはダービー予想に移ることにする。
まずデータから消去出来る馬を紹介。
<過去日本ダービー消去データ>
・前走皐月賞10人気以下(0-0-0-20)
グリューネグリーン、ショウナンバシット、メタルスピード
・前走皐月賞以外3人気以下(0-0-0-40)
シーズンリッチ、トーセントラム
・前走10着以下(0-0-0-26)
グリューネグリーン、ベラジオオペラ、ホウオウビスケッツ
・当日3人気以下のキャリア6戦以上(0-0-0-55)※想定オッズ
グリューネグリーン、ショウナンバシット、トップナイフ、トーセントラム、パクスオトマニカ、メタルスピード
これらは消去データに当てはまることで即消し濃厚。
<過去日本ダービー推奨データ>※消去データ該当馬除く
・父が2,400mG1勝ち馬が全勝
スキルヴィング、ソールオリエンス、ドゥラエレーデ、ハーツコンチェルト、タスティエーラ、ファントムシーフ
・前走時1~6番(7-3-3-46)
ソールオリエンス、フリームファクシ
・前走4角7番手以下(6-1-4-37)
ソールオリエンス、ファントムシーフ
・皐月賞上がり最速&3着以内(4-0-0-1)
ソールオリエンス
全てにおいて該当している馬が一頭いる。
というわけで、既に俺の本命が爆誕したわけで、
印を発表したい。
本命◎:ソールオリエンス(横山武)
対抗◯:タスティエーラ(Dレーン)
単穴▲:ファントムシーフ(武豊)
どうだろうか。ここから分析。まずは印を回さなかった2頭。
スキルヴィングについて
青葉賞とダービーの間隔が短すぎる。もう少し空いてると印を回したいが、過去青葉賞組は良くて3着止まり。ローテ的に厳しい部類に入る。
確かにルメールの2,400m成績が群を抜いているが、まだ馬が若い。秋の天皇賞あるいはジャパンカップで見てみたい。昨年のプラダリアしかり、青葉賞組は推せないので印は回せない。
サトノグランツについて
京都新聞杯もまたローテがきつい。
ノリノリの川田だが、間に合わせた感が強い。一気にメンバーが強くなるレースで果たしてどこまで、といった感じ。強いは強いがやはりサトノダイアモンドじゃあという感じは否めない。よくて掲示板内か。
さてここから印の理由を書いていく。
単穴▲ファントムシーフについて
乗り替わりだけが不安要素ではあるが、ダービーいくつ勝ってるかわかんないぐらいダービー男である武が騎乗するというのはかなりプラス材料ではある。福永祐一からのアドバイスもあると思う。ここがメイチ。
前走の皐月賞は向正面でまさかの落鉄。それでいて3着に走ってくる辺りから才能の非凡さが伺える。確かにハービンジャー産駒でG1成績は悪い。だが、それらに打ち勝つような強さがこの馬にはある。まず逆転候補の1頭であることに間違いないだろう。それにダービーに強い共同通信杯勝ち馬。中山よりは確実に合う東京コースで見直し。
対抗◯タスティエーラについて
皐月賞で一番強い競馬をした彼を2番手にした。
データ的には2着狙いだがあっさり勝っちゃうなんてことがあっても驚けない。
去年の雪辱堀厩舎。
本命◎ソールオリエンスについて
おそらくダントツの人気になると思う。前週のリバティの激走を見た競馬ファンはこの馬から行きたくなるだろう。どちらも後方一気で差し切った馬でありメンバー最速の上がりを使う。この馬には逆らえない。どういうアクシデントがあったにしろ武史から馬を買うことに決めた。何も迷いは無い。
間違いなく今年は3冠馬が2頭も生まれる3年前と同じ現象。
コントレイルとデアリングタクトのあのアゲイン。武史任せたよ。
しかししかしだがしかし。(byストマック)
ちなみ書いとくが、俺と武史の相性は悪い。
武史の馬券を握った時は簡単に飛び、武史を嫌った場合はしっかり馬券内に走ってくる。
こういった相性の性は、男と女、酒と涙に等しいわけで、武史が飛ぶ確率もあるにはある。
さぁどうだ。みんなの予想に合致したか?
奇しくも皐月賞の着順通りの予想になっちまったが、それもそれで有りなんじゃねーの?
は?それともトップナイフか?
トップナイフは皐月賞で出遅れたあれがなかったら、というヤツもいるにはいるだろうが、まず無いな。
というわけで、枠が発表されたな。
軽視のスキルヴィングが1枠に入ってしまったんだから、どうしようかな。
包まれて直線で外に出せないルメールさんを思い浮かべてみたい。
武史よ、2年前の忘れ物を取りにチャンピオンホースの意地見せろよ。
な?
本当に、どうしたってな?
頼むよ?
マジによ?
どうなの?
そろそろ俺にダービーを当てさせてくれないか?
先週のオークスの悲劇にならないことを祈るぜ。
じゃあ、またな。
押忍。
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