インドネシア現地採用マーケット:2024年振り返りと2025年予測①
皆さんこんにちは。ピープリーのヒロコです。ジャカルタは本格的な雨季に突入しました。とは言え雨が降った後は涼しくスコールのように一時的に雨が降るだけなので、日本の梅雨のような辛さは全くありません。(タクシーがつかまらないので社用車が使えない土日はそれだけが困ります・・)
気候的には本当に過ごしやすいですよ!
さてさて、いよいよ年末!ということで2回シリーズで今年のインドネシア転職(現地採用)マーケットの振り返りと来年度の予測をお届けしたいと思います。
<2024年求職者数推移>
2022年からの弊社に転職相談をされた数の比較です。インドネシアピンポイントで希望される方は少なく、東南アジア全域で考えている方がほとんどです。
円安・ワーホリで出稼ぎ・子供の留学に伴う家族海外移住など前半特に「脱日本」のトレンドからのご相談が増えました。9月末のデータまででの分析となりますが、大幅に海外転職を考える方が増えたと言えます。
ご相談に来られる方の70%は日本・海外からで、30%が在インドネシアの方でした。年齢はバラエティに富んでいますね。
<2024年求人数推移>
一方、インドネシアで日本人を採用したい求人の数は減となりました。背景として下記3点を原因として考えています。
1.新車販売台数伸び悩みによる日系企業の30%を超える自動車関連企業の業績停滞
2.大統領選・首長選挙による政治的不安からの積極投資の停滞
3.日本人ではなくインドネシア人を採用する動き(特にFMCGなどのBtoC業界)
また、全体的に各日系企業の直面する海外事業の難易度上昇に伴い採用ハードルも上がり、「時間がかかってでも良いから良い人を採用したい」というスタンスの企業が増えている印象を受けます。
とは言え、ポジティブな下記の動きも見られ、採用マーケットの成熟を感じた側面もあります。
1.現地化を背景に責任者クラス(駐在員所長や現地法人社長)を現地採用で採用(高待遇だが駐在員のような任期は基本ない)
2.新卒人材をポテンシャル採用(25年卒の方も中にはいらっしゃいます)
<2024年も変わらず若手マーケット>
様々な年齢層の方からの転職相談を受けましたが、結果は例年通り「インドネシア転職=30代前半以下の若手マーケット」となりました。
40歳以上の方については、「経験・専門性保有×インドネシア経験有」あるいは「インドネシア経験なくても突出した専門性を保有」といった極めて限定的な結果となっています。
30代後半以降で海外経験を持たない方がインドネシアでチャンスを得るのが極めて難しい結果となってしまいました。
以上が簡単な2024年の現地採用マーケットの振り返りとなります。
この結果を踏まえて、また経済・政治予測を踏まえて、2025年の採用マーケットはどうなっていくのか、次回お届けしていきますね。
それでは、今週も素晴らしい1週間でありますように!