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心の底から旅を最高だと思える本に出会えたこと。

みなさん、こんばんは。

私は、「株式会社ピープルズ」という会社の執行役員及び経営企画部長であり、その子会社である「スーベニール株式会社」の取締役を務めています。
※私の自己紹介の記事はこちらをご覧ください。 
⇒普通のOLだった私が、ある会社の社長になった、たった3つの理由。

みなさんも旅行、出張等で利用されている方も多いのではないかと思いますが、GOTOトラベルが10月よりスタートしました。

GOTOトラベルは、安心安全の旅行と観光復興の両立のためスタートした制度ですが、宿泊もしくは日帰りの国内旅行の代金総額の1/2相当額を国が支援するということで、コロナの影響で遠のいていた旅行が注目され、少しずつですが、観光地に客足が戻ってきました。
割引率が高いため、普段から低価格の旅館・ホテルなどが使用される割合が低い、地域によって偏りがある、観光業意外の物販業者でも申し込みすればチケットは使える、修学旅行での使用の仕方など、色々問題点が挙げられているものの、企業や個人ではできない大掛かりな対策を国が実施してくれたおかげで、確実に結果は出ているのは事実です。
スーベニール株式会社は全国の観光地に35、店舗展開をしています。
全店でGOTOトラベル・GOTOイートの取扱店です。
正直なところ、想像以上にチケットは使っていただけている感覚はありますが、やっぱりまだまだ全体のお客様の数は戻ってきているとは言い難いかなという印象です。前でも述べましたが、地域によっても使用頻度やお客様の戻りも違うので、もともとの営業日・営業時間で運営するほど弊社も戻ってきていないのが現状です。食や家で過ごすための消費は戻ってきていますが、必需品でないものはまだまだ私達消費者の購買欲が戻るには時間がかかりそうです。たとえ、コロナウイルスがなくなって、感染することがなくなったとしても、日本が経済面などで企業や人々に与えた影響は大きく、元通りには戻りません。私達も前に進むには、今までのままではなく、未来のために商品や事業を開発していきたいなと思っています。

さて今日は、小説大好きな私が出会った、会社名の❝スーベニール❞にもちなんだ旅行に行きたくなる本をご紹介しようと思います。

ご紹介するのは、原田マハさんの「旅屋おかえり」
本の内容は、読まれるかたもいらっしゃると思うので、裏表紙のあらすじ程度にしたいなと思っています。

原田マハさんは、ご本人の自己紹介にもピカソ、ルソーと画家の名前が出て来たり、美術館に飛び込みで就職、六本木の森美術館の立ち上げに携わっていたりと作家としてデビューされるまでに美術関係のお仕事をされ、42歳でデビューされます。(この小説家になられるまでの生い立ちがとても面白いので是非気になった方は原田マハさんのHPをご覧ください。)その生い立ちがそれぞれの小説の表紙からも感じられますし、内容もアートにまつわるものが多いイメージでした。
本屋さんにいくと、なにか面白そうな小説ないかな、といつも探してしまうのですが、その時出会ったのが、「旅屋おかえり」でした。最初の印象は、アートにまつわる内容じゃないものもあるんだ、ということで、続いて本のタイトル「旅屋!?」て何?と惹かれ飼ってしまいました。

あらすじは、売れないタレント「おかえり」こと丘えりかが、たった一つの看板番組である旅番組も終了してしまい、追い詰められて始めたのが、人の代わりに旅をする仕事でした。「あなたの旅、代行します!」と打ち出し旅先での出会いやお客様との出会いと人と人とのつながりを伝えていく物語です。

原田マハさんらしい、丁寧だけど人の話を聞いているような親近感のある文章で、まずは読みやすいです。
本を読みながら、何度も何度も泣いてしまうのですが(笑)そこには、人と人とのつながりが自然に織り込まれているからで、信頼する人と主人公、仲間と主人公、お客様と主人公、親と主人公。この主人公と人との関係が、まるで自分自身の日常のことのようで、大切に生きていかないといけないな、と思わせてくれます。
もう一つ、この小説が大好きな理由は、❝旅❞について、幸せな思い出が溢れている愉しいものとして描かれていることです。ただ旅行が好き、というだけでなく、旅行に一緒に行った人や、その時の状況で、例えば雨だったとか、喧嘩したとか、そういったことも含めて旅は素敵な思い出であると描かれていて、きっと原田マハさんは旅が本当に好きなんだろうなぁと勝手に思っています。

私自身、全国にお店があったり、観光地の方からご相談いただき出向くことも多いので、仕事で観光地に行くことがたくさんあります。今は、こんな状況でなかなか赴けませんけど、観光地を盛り上げようとされている企業、オーナーさま、スタッフ、会いたい人がたくさんいます。まさに遠距離恋愛です。笑。この不要不急の外出の自粛期間は、この旅屋おかえりがもう一度無性に読みたくなり、旅の素晴らしさと人の暖かさを感じました。

旅行を計画している人も、いろいろな事情で旅行にいけない人、感動したい人、是非、読んでみてほしい本です。


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