この人好きだなー ①藤原夏海さん(声優)
いい年して、アニメ好きなんである。今アニメ好きなのは、コロナの影響。
コロナ流行して初めのころー2020年前半ーには、近場にちょこちょこ出かけていたが、コロナ禍が長引くにつれ、外出するところもなくなり、そのうち面倒になり・・・何となく家でアニメを見るようになった。
かなり昔からのアニメ好きではあるが、いわゆる“オタク”ではない(と自分では思っている)。
いくつかの話題作やら気になった作品やらを見て、なんとなく見始めたのが
『少年メイド』。
2016年放送のテレビアニメ。
母を亡くし一人になってしまった小学生・小宮千尋が、母の弟の鷹取円(たかとりまどか)の家で一緒に暮らすことになったところから物語が始まる。その千尋を演じていたのが藤原夏海さん。
こんなにも小学生男子が似合う女性声優いる!?と思った。
いや、もちろん少年声の声優さんは男女問わずたくさんいる。基本的に声優という職業の“大人”が子供を演じられること自体が賞賛すべきことである。
大昔からアニメに親しんできたが、少年役声優さんにハマったことはなかったけれど、この『少年メイド』千尋役の藤原さんにドはまりしてしまった。
もちろん私の好みであっただけで、賛否はあると思うが、ここは完全に独断で藤原さんをただただ褒めたたえようと思う。
声の質としては、たぶん普通。低くもなく高くもなく、多分女の子の役もできないわけではないと思う。が、この千尋役、すっごく小学生男子なのである。変に作った感じや媚もなく、感情表現が素直で、聞いていて気持ちいい。
藤原さんの名前を目にしたのはこれが初めてだったが、一気にファンになった。
過去作品として『少年メイド』を見た少しあと、『怪物事変』で日下夏羽役を演じているのも見た。これまためっちゃよかった。
人間らしい扱いをされず、社会常識もなく、人との感情的な係わりを持たずに育ってきた、怪物の子・夏羽。
ピュアだがバカではない、残忍ではないが優しさも知らない、なんの混じりけもない少年を演じるのは簡単ではないと思う。
『少年メイド』の千尋と『怪物事変』の夏羽は、キャラクターとして似てはいない。なのにどちらも素晴らしくハマっている。
共通しているのは“素直さ”か。
残念ながら、主役を演じることはあまりないが、割といいところで彼女の名前を目にする。
いわゆる1話だけのゲスト扱いで、主要キャラの幼少期役でよく見かける。多分、いや間違いなくヘタクソではダメだ。だから「この役者なら間違いない」と信頼されてキャスティングされていると思うのだ。ま、ファンの贔屓目ではあるけれど。
また、“少年”というより“やんちゃ坊主”なキャラクターも好感が持てる。
『錆喰いビスコ』のナッツ役、『おかしな転生』のマルカルロ役は抜群。
とにかく元気でやんちゃ。“演じてる”という感じがしない。
そのまま、そこに男の子がいるーそんな感じ。
両作品とも続編の可能性があるし、ナッツもマルカルロも物語に絡んでくるキャラなので期待したい。
そしてなんといっても『SPY&FAMILY』のダミアン役。正直、意外だった。
ダミアン少年の葛藤とか純情とかプライドとか・・・匙加減を誤るとかわいげのない子になったり、イヤミな奴、意地悪な奴になったりすると思う。
本腰を入れて評判を調べたわけではないので、絶対とは言えないが、今のところ嫌な奴にはなっていない。これって実はすごいことだと思うのだ。
上でも書いたように、匙加減を間違えればイヤな奴認定の可能性は十分ある。ダミアンはちょっと難しい子ではあるが、悪者ではないのだ。
誰が演っても成功するとは言い難い。
藤原さんの力だと、私は思っている(ま、ファンだから・・・これも贔屓目の自覚はある)。
声優・藤原夏海さん。
正直、声に特徴があるわけではない。でも、だからこそすごいのだ。
声の芝居がいいから、魅力的な少年が生まれる。これってすごいことだ。
新人ではないが、ベテランとまでいかないくらいというところか。
声優もアイドルやミュージシャン的な要素を求められる時代だし、そういう活動をする人が注目されやすいのは仕方ない。
この数年、それなりにアニメを見て「この声優さん好きだなー」と思うことは多々ある。
それでも私のイチオシ声優は藤原夏海さんなのである。大好きなのである。
これは当分変わらないだろうな。
オタクというほど傾倒していないし、推し活というほどのこともしない。
それでも自分の好きなことや人について書くのは楽しい。
むしろ好きなことだから書けるし書きたい。
そう思ったときに、気になる・気に入っているアニメや声優さんも書こうと思ったのだが、一人目は藤原夏海さん以外に思いつかなかった。
また気が向いたらほかの人のことも書いてみよう。