Vol.96:マークタイラー、嘉数高台で神権発動
子供の人権の向上に身を捧げる「聖母アイ」の付き人ですという「猫神ウッシー」に出会う。
彼は児童教育に関与し、「聖母アイ」と一緒にも活動し、18匹の保護猫を預かっている心優しい男である。
彼の家を訪ねる機会があった。18匹の猫がいるとなれば、ほぼ猫カフェである。
ところが、場所がすごかった。嘉数高台の崖下にある家で、元ダイビングショップとして使われていた家である。ウッシーもダイビングインストラクターであり、繋がりはあるようだ。倉庫にはダイビング機材も放置されている。
家に入ると、10数年の猫のエキスでアンモニア臭がこびりついている。ここに住めているウッシーもすごいが、淀んだ空気感に、鈍感な私ですら、1秒たりともこの空間に居たくないという状態になり、すぐに外に出てしまった。
嘉数高台は沖縄戦の激戦地であり、嘉数高台公園は昼でもゾッとする場所。
気になって「マークタイラー」を紹介した。「マークタイラー」はクリスチャンで神権をガチで発動できる存在である。
数日後、「マークタイラー」は聖水を仕込み、颯爽とやってきた。
家の周囲と内部をささっと見て、これは凄いと、すぐに、浄霊の儀式を始める。私も立ち会った。
浄霊が終わると、日が差し込み、気持ちの良い風が吹き込み始めた。
一体、この土地に何がいたのか。
マークタイラーによると、ここの地域住民だった人々で45人もいたという。ただ、自分達の存在に気づいて欲しいという感情だったという。マークタイラーの神権発動により、瞬時に昇天したという。激戦で犠牲になってしまった方々だったのかもしれない。墓やガマに逃げ込んでいた人々だろうか。
このような環境に10数年暮らし続けて平気だったウッシーも、逆に恐るべき存在かもしれない。
「マークタイラー」の神権発動のエピソードはごっそりとあるらしいが、私はそのごく一部しか聞けていない。実際に立ち会ったのはこの一回である。
このように、神の器として、多くの働きを行った功績により、逝去後「アセンデットマスター」となった。
ウッシーはその後、ようやく家の断捨離を始め、気持ちの良い空間になり、人生も好転しはじめたようである。猫達も喜んでいるのではないだろうか。
続く。