Vol.95:伊平屋島と神武天皇
「青神馬マキコ」「海王神オックン」と行った伊平屋島。
何故か、事前に、伊平屋島で聖地クリーンを務める「北の方カツヤ」から伊平屋島御嶽リストを頂き、どこから回ろうかと思案しつつ、直感でまわる。
天巌戸神社に行くと、太陽の周りに日輪が出現する。
なに、この神社、と驚く。よく見ると、沖宮が管理してるようであった。
クマヤ洞窟に行く。大きな岩を登り、小さな拝所があり、ここで全てと思いきや、まさに巌戸のようなものがあり、わずかな隙間があった。なんとか体を滑り込ませて入ってみると、巨大な洞窟が出現する。その奥に謎の拝所があった。
私にとって最も度肝を抜かれた洞窟の聖地である。
宿の女将でもあるユタのおばあに聞くと、この洞窟の奥にはさらに通路があり、反対側の海岸に繋がっているという。誰も通った事はないという。
天照の天の岩戸の神話の舞台は、あちこちに伝説があり、ここも最有力として論争があったという。
さらに、神武天皇はこのクマヤ洞窟で生まれ育ち、東征に向かったという説もある。また、皇室関係者が足繁く伊平屋島に通うという事実もあるらしい。
「審神者マーシー」も、伊平屋島だけは謎が多すぎてよくわからないらしい。
伊平屋島の東側にある海の中から聳えるような巨石の山。伊江島のタッチューに似ている岩。引き潮の時に遭遇したのだが、登れそうな気がして、するすると8合目くらいまで登れてしまった。この頂上には拝所があるような気がした。軽装だったので、少し怖くなり、途中で引き返したのだが、あの、無性に登りたくなった衝動はなぜだろうか。伊平屋のユタに聞くと、やはり拝所があるのだという。
先日、沖宮の役員さんにであったが、沖宮の再建に尽力した比嘉真忠さんの話を聞いた。なんと、沖宮も総出で、この伊平屋島のクマヤ洞窟にて、壮大な神事を行ったのだという。その関連もあり天巌戸神社も作られたのだろうか。
沖縄の各地には、沖宮が創建に関与した神社がいくつかある。伊計神社もその1つ。
沖縄の近世の信仰には沖宮の比嘉真忠さんが大きな役割を果たしたようである。沖宮の役員さんである「御祓巫女ヒロミ」から、じっくりと聞き出してみたい。
続く。