ズレを感じ取る場
9月7日(土曜日)14:45~ダブルツリーヒルトンにて、辞令交付式に参列してきた。
昨年、副会長の辞令交付を受けたのが、つい先日のような、また、ずいぶん前のような、そんな気分になる。
倫理法人会は全て型が決まっている。辞令交付式の進行も全て決まっている。そして、徹底的にリハーサルを行うようになっている。
何故か。それは、型の習得を経て、その際の自分自身のズレを察知するためである。
まず、参加できなかったとしよう。ずいぶん前からスケジュールは示されており、万難排して臨むもの。次に、リハーサルに遅れたとしよう。その時点で、普段から約束を違えて不都合をきたしている可能性が高い。
進行の手順を間違えたとすると、普段から、人の話をよく聞いていない可能性が高い。周囲に合わせる、という心が練れていない。そういう事になる。
準備すべきもの。バッチ、名札、実践手帳、服装。今回、我々は名札が間に合わず、急遽、名刺ケースにて対応した。あれだけ準備すべきものをアナウンスしてもらっていてもである。おのおのの会社での状態が透けて見えはしないだろうか。
単会の会長がトップである。会長と心を合わせるという事が基本である。反発したりしてるとすれば、その方の会社でも、経営陣ですら方向がバラバラになっているだろうし、経営陣と社員の心も離反しているのではないか。
相談役やアドバイザーが過剰に院政を敷いているとすれば、その会社の内情もそうなっており、後継者が育っていない可能性が高い。
幹事の気持ちがピタッと合わさっていれば、全員集合し、準備すべきものも揃い、一発でピタリと決まるはず。挨拶もそうだ。毎週の役員朝礼での実践がこの日に現れる。
すなわち、辞令交付式の様子を見るだけで、その単会の状況がわかる。それで良しとしているのであれあば、つまり、それぞれの会社の内情まで透けて見えるのではないか。
そのような訓練の場であると考えれば、めんどくさいとか、文句言ってる場合ではないと思い至る。
やらされているのではない。
わざわざ会費を払ってやりにきているのだから。
やる以上、幹事になりお役を受ける。
これが、会費を最も有効に生かす道であるのは間違いない。
節目の行事、毎週のモーニングセミナー、毎日の朝礼。
イチローのように、毎回のルーティーンを型どおりに行う事によって、その日のズレを察知する。すぐさま、修正ポイントを実践の現場に落とし込む。
それによって、経営のかじ取りが盤石となる。
それが倫理経営の極意であるようにおもうのだ。