趣味の釣りはやめた方が良い理由・その3
3月29日の11時、琉球大学医学部の海亀研究会チーム到着。
サイズ計測。縦と横。甲羅の大きさで年齢を推定するはず。
解体。サバイバルナイフのようなもので。医大生だからテキパキと解体。ハエが凄まじくタカり、ものすごい死臭のなか、淡々とこなす。
胃の内容物や死因の調査。胃の中は海藻類が多かった模様。死因の特定には至らず。もう少し早く調査すれば、何かが判明したかも。残念だ。
随分ある距離を運び、天の浜に埋葬。穴掘りも手慣れた様子。
埋葬完了。素晴らしい方々。彼女募集中。強烈にオススメの医師の卵達。
これまでにハッキリとした事は、青海亀のメス。死因は不明。今年に入って最大級のサイズ。海藻を食べていた模様。年齢は今後、推定していくとの事。卵巣の卵が確認されたので産卵に来たのかもしれないし、ひじきの宝庫この場所に海藻類を食べに来た時に何かのアクシデントに見舞われたのかもしれない。
琉球大学医学部の海亀研究会の隊長のオオタケユウヘイさん。北海道出身。24歳。セマトモキさん。23歳。広島出身。汚れ仕事で引き受ける学生が少ない中、誠実に活動する姿に感動する。沖縄の海と海洋生物や珊瑚を守ろうとするのは「ないちゃー」ばかり。「うちなんちゅー」の皆さんは、この現実を見てどう感じますか?
過酷な作業の後、海で体を清める2人。まさにリアルライフヒーローである。
夕方に甲羅の形に石を積んであげよう。急場で作った流木と漂着ロープで作った十字架。父と子と精霊の御名においてアーメンを捧げた。
これをみて、趣味の釣りやら無益な殺生はやめたほうが良いと思うはず。スピリチュアルな側面からも、遊びの釣りの影響がどんなものか聞いておこう。
3時間に及ぶ一連の作業中、自然教育を高らかに謳う珊瑚舎スコーレの職員と生徒は、野次馬根性で見に来ただけで、臭い臭いと窓を閉めて、全く手伝う事もなかった。
海亀研究会の隊長も、やるせない表情だった。3人で顔を見合わせ、ため息をついた。
この学校で夜間の社会人向け講座の一つである三線講座を申し込みしようとしていたのだが、この一連の騒動をボーッと見ている三線の先生の顔を見て、気分が悪くなったので、その場で速攻キャンセルした。
金輪際、ここの関係者とは交流しない事にした。
もし、私がこのフリースクールの校長ならば、速攻で通常の授業を変更し、命の授業として、解体から埋葬まで、生徒に立ち会わせ、手伝いをさせるのだが。いや、そもそも、海亀の遺体発見の報告を聞いたならば、速攻で琉大に連絡入れてるはずだが。私が伝えても、ボーッとした表情で聞き流されてしまっていた。
ピュアな生徒であれば、授業そっちのけで、手伝わせて下さいと直訴するはず。野次馬の生徒の1人に、運搬用の台車などあるか先生に聞いてきて、とお願いするが、コミュ障なのか、ノーリアクション。さいそくすると、多分ないです、と、動こうともしない。そして臭い臭いと教室に逃げ帰っていた。野次馬根性剥き出しの子供達。社会に適合出来ないのは社会の問題ではなく、この子達の側にあるとしか思えなかった。ゴミ拾いするとポイントが貯まるんだよと言っていた鈴ちゃん、別の学校に移った方が良いと思います。
職員の人達も、何ら動かなく、臭い臭いと騒ぐ子供達のためにサッシを閉めてしまった。臭い遺体をマスクもせずに運ぶ隊員の気持ちに考えがおよんでいないのだ。手伝おうと出てきた1人の職員。台車を貸してくれませんか、と話しかけようとするが、校長が呼び止めて、どうでもいい要件を伝えて、会話のきっかけすら与えてもらえなかった。
エセ自然教育者と、社会不適合のクズの生徒の集まりに間違いない、と、確信に至るのだった。この学校の存在意義は果たしてどこにあるのだろうか。はなはだ疑問である。
「隊長と一緒にゴミ拾いしたいです」と泣く、津波古地区の子供のピュアさを見習って欲しい。社会に適合できない子供が全てピュアとは限らない。そう実感した。
一事が万事。この出来事がこの学校の本質をむき出しにしてしまったように思うのだが。皆さんはどう感じるか。コメントして欲しい。
どうか、私の思い違いであって欲しい。
おお、神よ、この者達をお許し下さい。彼らは自分たちが何をしているのか理解していないだけなのです。イエスの言葉が沸き起こるのだった。
竜宮神に見守られた天の浜に埋葬されて、あの海亀様は天国へ昇天出来たであろうか。このビーチの守護神になってもらうべく、大事に墓守りをしようと思うのだった。