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趣味の釣りはやめた方が良い理由 ・その1

佐敷津波古の天の浜のビーチクリーンを始めて40日が経過した。

ビーチやそこに至る堤防では、多くの釣り好きな方が、釣りを楽しんでいる。

狙いは、青く美しい「まくぶ」である。

浅瀬が続く天の浜の横の海岸は、干潮になると、タイドプールが現れ、昔から天の恵みである、ひじきなどの海藻や、カニやら、貝やらを取りに来る場所でもある。

生物達も同じで、鳥も餌を取りに来る。

まくぶも、満潮時に、タイドプールに攻め込んできて、カニを狙うらしい。釣り師は、カニを生き餌にして、そのまくぶとの駆け引きを楽しんでいる。

堤防から青いまくぶは視認できる。タイミングがあえば釣れるのだが、10キロほどの巨体となったまくぶは頭がよく、人影が見えるとすぐに逃げていく。
満潮時の夕まずめが狙いどき。凄腕釣り師は、このタイミングを狙ってこのポイントに現れる。満潮でもなく、夕まずめでもない時間に釣りしている人はど素人と分かる。案の定、釣れますかと聞くと全然です、と返ってくる。

浅瀬でゴツゴツしてるから頻繁に根がかりを起こす。ベテランでもしょっちゅうだ。その場合、糸を切るらしい。ほほう。その糸は干潮時に回収してるか。してない空気感満載である。これは伏線の一つ。

さて、私も内地ではバスフィッシングにハマっていた。キャッチアンドリリースである。しかし、確実にバスをいじめているなと思うようになった。

沖縄に来て、シーカヤックフィッシングをやりたいと考えていたし、私もシーカヤックでこの、まくぶやらを釣りたいと思うようになっていた。

事件は起きた。とても大きな海亀の遺体が流れ着いたのだ。甲羅部分で縦の長さ1mは有に超えている。浅瀬に乗り上げ、満潮時でも、流れていかず、干潮時には、ごろりと御遺体が横たわって、とても無惨であった。

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フェイスブックやインスタで問いかけると、ちゅら海水族館に連絡せよとの啓示が降りてきた。詳細な連絡をくれたのは、クリスタルチルドレンでネイチャーガイドの「おっくん」。さすがである。

ちゅら海水族館に電話すると、沖縄南部は琉大の管轄となるらしく、連絡してくれるとの事。縦割り感がなく実に頼もしい。

ちゅら海の方としばし話をした。海亀の死因は、実はプラスチックゴミのケースは15%くらいで、大便に混じって排出されるらしい。問題は別にある。
圧倒的に、釣り針と釣り糸の誤飲らしい。腸内で引っかかり、腸閉塞となり死に至るのだ。

お腹を空かせた海亀がタイドプールに来て、根がかりした釣り糸や釣り針を飲み込み死に至る。そんな構図だと直感した。伏線回収。

地元の方に聞くと、毎年3匹くらいは遺体が上がるらしい。これは、趣味の釣り師が原因の過半を作り出していると断言して良い状況が濃厚になってきた。

しかしながら、今回のはでかい。通常は青海亀が大半で、このサイズであれば赤海亀の可能性が高いという。

調査班が来て、解剖調査後、埋めるか、流すらしい。このタイドプールでは埋めるのは難しいから、流す事になるだろうとの事。

解剖の写真などを後日提供してもらうお願いをしてひとまず電話を切ったのだった。

その2に続く。

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