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占断:「契約が、取れるか?」

学んでいる生徒からの占例です。

電子部品専門商社の営業企画室にいます。

(お題)新規取引先との交渉が進んでいるが、契約がとれるか?

という内容です。
みなさまはいかが判断されますか?


得卦は「雷風恒〜乾為天」
(納甲等は下記の通り)

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検討事項としてまず用神を定めます。
「取引先との契約」成立ということで
用神選定に迷いが生じたようです。

これは相手が明確ですので、
「世爻ー応爻」の関係を軸にその成り行きを判断しますので、

・[世爻用神]とするのが正しいのです。

示された内容を精査しましょう!

① 応爻は世爻を生じてくれるように見えるが、「伏吟」となり、堂々巡りを起こしている。
② 世爻の酉は旺相していて良さそうに見えるが、空亡している
③ 初爻「丑」が発動していて、「子」を化出している。この「子」は、合となっているようにみえるが、実は「日冲」である。
④ ③より世爻は初爻に生じられず「丑」の墓に入墓してしまう。これは『随官入墓』の形となる。
⑤ 之卦:乾為天にて「六冲」~駄目押し

以上のことから、

「相手方は当初、前向きに検討しているかのような態度を示すも、途中、稟議の段階で寝返るような形になり、この契約は肩透かしを食らうが如く契約が成立しない」と断定しました。

結果、判断通りに過去の付き合いを重んじるという社長判断から、新規取引契約に至りませんでした。

相手先は、こちら側の見積書を受け取ったタイミングにケチをつけ、今まで通り関係の深かった、社長のお付き合いのある会社との取引を引き続き継続する決定をしたとのことです。

なるほど…という感じです。

世爻は「酉(官鬼)」を示しています。しかし応爻に近い同じ五行の「申(官鬼)」があり、これが伏吟といえども動いています。動く方を生じようとするというのが基本です。

また応爻に近い方が、財から生じられる格好になりますので、残念ながら食い込む余地はなかった、という判断が成立します。しかもこの「申」は五爻ですので、社長の一存か、あるいは相見積もりをわざわざとらせて、これまでのお付き合いの会社に対して取引の値段交渉に利用したとも考えられます。このあたりは確認しなければなりませんが、「空亡」には、「カムフラージュ」という意味がありますので、十分に考えらえるものでもあります。


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