変化を看る〜「動爻」とは
占うとは目的のものが今後「どう変化?」するかを知ること.
正しい状況判断のもと予測を立てる.
占うテーマとなっているその事象がどのように動くのか
具体的な動きを様々な角度から察知でき
変化の動因に対して先手を打つ.
その方法を探ることが占うことです.
ここで、何がどういう作用を起こすのかを知る必要がある.
この動きを示してくれるのが「動爻」であり
上下八卦が組み合わされた六十四卦の易卦をつくる各爻のうち
「陰→陽、陽→陰」と反転して新たな変化の形である別の六十四卦を作る.
この変化の流れの意味を汲み取って願う目的に近づける行動をする.
その最も重要な「動き」が「動爻」になります.
この動爻はそれ自体が変化すると同時に
他の爻に連動して「生剋」の作用をし全体に影響を与えます.
また別にあらたな情報を追加して伝達してくれるツールでもあります.
例を挙げます.
「火風鼎(☲☴)」 → 「火天大有(☲☰)」に之く
(上爻)⚊ 巳
(五爻)⚋ 〈応〉 未
(四爻)⚊ 酉
(三爻)⚊ 酉
(二爻)⚊ 〈世〉 亥
*(初爻)⚋ → ⚊ 「 丑」〜「子」(化出爻)
*下卦巽(☴)の初爻⚋「陰→陽」に変化 ⚊ 乾(☰)の初爻「子」を化出した
初爻が陰から陽へ変化することにより下卦が「巽(☴)→乾(☰)」に変わりました.このことを初爻の地支=「丑」が「子(下卦:乾の初爻)」を化出したといい、この変化作用が丑にどのような影響を与えるのか、その意味とは何かを分析し
さらに他の爻への影響(=生剋合冲)について全体の意味を考えながら
未来の流れを予測します.