リサーチについて知ってるつもりで全然わかってなかった Xデザイン学校ベーシックコース(日) #2

「Xデザイン学校」の第2回目のリフレクション。今回の授業は「エスノグラフィ/行動観察」がテーマで、こうした調査・リサーチについてはなんとなく知っているつもりでいた。実施した人の話を聞いたり、結果を見たり、リサーチャーの人の転職相談にも乗ったことがあったので。
 

気づき 「知ってるつもりで全然わかってなかった」

しかし今回の授業で定性調査、定量調査、質的調査、エスノグラフィなどを秩序立てて分類して教えていただき、自分が全く分かっていなかったということが良く分かった。
(実際に体験してみないと知らないことも多いだろうから、今回なんとなく分かった内容も、まだまだ一部しか理解していないのだろう。)
 
前回「ダニング・クルーガー効果」、知らない段階だと自分の理解力の範囲でしかわからないので、「自分が理解していると錯覚する」話があったが、まさにこれだった。このことは僕にとってUXデザイン、サービスデザイン全般において言えることだ。今回、思い切って受講して本当に良かった。

「知らない」ことよりも、「知らないのに知っていると錯覚している」ことが何よりも怖いと思う。
 
僕の知人でもUXデザインやデザイン思考について「だいたい知っている」という人がいる。その人に「実はあなたは全然わかってないんだよ」と教えてあげたくても、なかなか難しい。本人が知ろうと思っていないと誤解を解けないが、「だいたい知っている」という認識だと知ろうとは考えない。
(この学校の良さは会った時に伝えたが、さりげなく受講を勧めてみるか・・・)

「高齢者」と「大学生」の「準メンバー」になっている!

質的調査の説明で、「エスノグラフィは対象者の完全なる参加者もしくは準メンバーになって観察をする」という話があった。この点で、僕は「高齢者」と「大学生」につながりをもっていて、稀有な体験をしている。
 
「高齢者」の方は、ちょっとした縁から「気くばりデザインクラブ」というシニアが10人弱集まるグループに参加することとなり、毎月1回、もう19年ほど活動している。もともとはユニバーサルデザインを勉強するというグループだったが、皆さんの興味のあること(認知症予防や高齢者施設など)にテーマをシフトしてきた。それだけでは面白くないので忘年会、暑気払いの飲み会や大人の社会科見学的なこともしている。

出会った当初は60歳手前だった皆さんも70代半ば。ここで「唯一の若者」として、定例会で最近どう過ごしているのかの情報交換をしたり、老人ホームやデイサービス施設の見学に行ったりしている。皆さんの仕事の変遷や日常などを15年間見たり聞いたりしてきた。
 
「大学生」の方は、大学のときに所属していたアメフトサークルにOB会の窓口としてサポートしていたのだが、コロナ前までは年に数回の試合を見に行く程度だった。しかしコロナで運動系のサークルが活動禁止となり、新入生勧誘もできずに廃部のピンチとなったので、昨年は思い切ってメルカリで防具を買い、練習に参加した。
 
というのは、人数が少ないと練習メニューが限られてしまい、練習が面白くないのでまた練習参加者が減る、という悪循環に陥る。だから「運動不足で足が遅いおじさん」だとしても、1人増えるだけでもできる練習メニューが増えるので練習が面白くなり、大変感謝された(こちらは「唯一のおじさん」ではなく、もう一人の同期と主に2人で参加している)。
 
この時、単に連絡係としてLINEやZOOMでやりとりをするのと比べて、一緒に練習をすることで得られる情報は膨大になることは身をもって感じた。また、信頼感を得られる。おかげでOB会からのサポート資金援助も効果的なタイミングでスムーズにできたと自負している。
 
大学生は20歳前後なので70代の高齢者メンバーとの年齢差は50歳!しかし意外と共通点もあり、決定的に違うこともある。僕が40代半ばなのでちょうど間に位置している。
別に調査をしているわけではないが、同年代とのやりとりでは得られない刺激があり、これらのつながりは財産だとしみじみ思う。大切にしていきたい。

昨年8月、灼熱の多摩川 河川敷グラウンドでの練習後の写真です!


#Xデザイン学校2022年ベーシック
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#02エスノグラフィと行動観察の振り返り



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