令和4年8月17日の昼飯
本日、食したカップラーメンはこちら!
東洋水産
マルちゃん
QTTAクッタ
「コク味噌味」
だぁぁぁぁぁぁ!
早速! いただきます!
おっ! なんかプレゼントキャンペーンがついてる!
どれどれ……
その場で抽選で2万名様に500円相当のが当たる!
えらべるデジタルポイントキャンペーン!
ですって!
いいじゃないですか、アマゾンのギフト券も選べるようですし!
早速!
……って、オイオイ……
応募期間、2022年6月30日17:00まで
って、すでに過ぎとるがな……
賞味期限は大丈夫かいな?
おっ、賞味期限は大丈夫そうね♪
なら、別にいいや!
ってことで、今日は「オイオイ」つながりのお話を。
まだ、半分しか書き直して無いから、このお話の後半は見ないでね。
俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう43合計54万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。
「おい! タカト! イキるなよ! 荷台から降りてこい!」
「アホか! 降りろと言われて降りる馬鹿はおらんわい!」
「ならば、こっちから行ってやるよ!」
近づくベッツが荷台の柵へと手をかけた。
ひぃぃぃぃぃ!
先ほどまでの威勢はどこに行ったのか、一転、びびりまくるタカト。
というのも今のタカトにはベッツと闘うすべが全くないのだ。
カバンの中には『スカート覗きマッスル君』は入っていない。
あるのは『スカートまくりま扇』だけなのだ。
だが、ベッツは男の子。
そう、スカートではなくズボンをはいているのである。
――どないせいちゅうねん!
もう、この状況、弱小タカトとベッツではおそらく喧嘩にすらならない。
ただ一方的にどつかれて終わることになるだろう。
そんな様子を少し離れた物陰から見ている二人組がいた。
可憐な少女と紙袋をかぶった裸エプロンの男である。
そう、この二人、真音子とイサクなのである。
どうやら、第六の門からずっとタカトたちをつけてきたようなのだ。
「あのクソ野郎! またタカト様に暴力を振るう気か! いてこますぞ! コラ!」
咄嗟に飛び出そうとする真音子の肩を必死に抑えつけるイサクのごつい手。
「お嬢! ダメですって! あの兄ちゃんがトップアイドルになってから顔を合わすんでしょ!」
タカトがトップアイドルって、無い無い無い! いったいどの時間軸の事を言っているのでしょうかwww
「やかましい! イサク! 手を放さんかい! ボケ!」
「大体、あっちのモヒカンだって、あのアルダインの神民ですぜ!」
アルダインの……
いきり立つ真音子の動きがピタリと止まった。
さすがにココでアルダインの神民に顔を見られるのは少々マズイ。
下手に動くとアルダインの身辺を調査している父、勤造の足を引っ張りかねないのだ。
「うぅぅ……でもこのままでは、また、タカト様があいつにボコボコにどつかれてしまいます……」
急にしおらしくなった真音子が両の手で顔を覆ってオイオイと泣き始めた。
本当にコロコロと変わる忙しい女である。
「はぁ……あの兄ちゃん、いつも殴られてますから、きっと大丈夫なんじゃないですかね。しかも今日は、あのモヒカン一人だけですから、意外とたいしたことないかもしれないですぜ」
そう、ベッツの取り巻きたちは、今朝の鶏蜘蛛騒動の時に全員、殺されたか人魔収容所に連行されたかのどちらかであった。
まぁ、ベッツにとって一般国民の仲間など、いつでも補充が効く程度のものなのでどうとも思っていない。
だが、先ほどまでモンガに怒られていたために、新たな仲間などを集める時間もなく、当然一人だけでこの街までさまよい歩いて来ていたのだ。
―― 一人!
泣いていた真音子の声がピタリと止まった。
――チャンスや!
いつもは取り巻きに囲まれて常にだれかの目が光っていた。
そんなモヒカンに姿を見せられない真音子は簡単に近づくことができなかったのだ。
だが、奴は、いま一人。
顔を上げた真音子の目が、いやらしい笑みをうかべていた。
――私のタカト様に対する無礼! きっちり落とし前つけてもらうよ!
「イサク! 私の着替えとチェキを用意しな!」
「着替え?」
「あぁ! ステージ衣装だよ!」
「あっ! はい! 分かりやした! お嬢! 直ちに!」
イサクは頭にかぶる紙袋の中から何やらいろいろと取り出し始めた。
おいおい、なんでそんなところに衣装やチェキが入っているのよ?
……紙袋の中はドラえもんの四次元ポケットかよ!
物陰でそんな二人が何か企んでいるとも知らないで、荷馬車の上ではビン子が身を乗り出してベッツを制止しようとしていた。
「ベッツ! やめなよ!」
ベッツの動きが一瞬止まる。
「ビン子、こんな奴といて楽しいか? 俺と一緒に来いよ!」
「いやよ! なんであんたなんかと!」
――チッ! そんなにタカトの事がいいのかよ!
ベッツが舌打つ。
ついに荷台に登ったベッツの手がタカト襟首をつかみあげた。
――こんな奴のどこがいいんだ! 俺の方が何倍もましだ!
ベッツによって力任せに掴み上げられたシャツが、タカトの首をグイグイとしめあげていく。
先ほどからどぎまぎするタカトの目がくるくると泳ぎはじめていた。
だがその時、タカトの目になんだか分からないが、やる気の炎が浮かんできたのだ。
うぉぉぉぉっぉ!
俺はここで負けるわけにはいかんのだ!
今日の俺は、いつもの俺ではない!
そう、アイナちゃんのくい込み写真集が俺の帰りを待っているだ!
ベッツごときに俺の硬いイチモツ! 違った! 固い志は砕くことはできん!
俺は退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!
覚悟しろベッツ!
と言うことで、タカトが大きく腕を振り上げた!
南斗!
そこからの……
「ヨークのに――――ちゃ――――ん! 積荷強盗だ!」
目の前をゆくヨークに大声で助けを求めたではないか。
もう、恥も外聞も関係なく、一心不乱に助けを求め続けていた。
ある意味、なんか格好悪い……
――アホか! 俺がベッツに勝てるわけないだろうが! 頭を使え! 頭を!
まさに虎の威を借る狐。いや、神民兵の威を借るタカトである。
――上等じゃ!
「なんだと!」
先行するヨークは馬を止め、驚くように後ろを振り返った。
というのも市中堂々と大切な積み荷を奪うやつがいるとは思いもしなかったのだ。
しかも、戦闘に特化した神民兵である自分が警護についているにもかかわらずである。
――神民兵の俺をなめているのか!
いまやヨークの瞳の中では超巨大な怒りが爆発していた。
「てめぇ! 今朝、メルアにちょっかいを出したクソガキか! ぶち殺す!」
だが、どうやら怒りの大元は、筆者が考えるものとは違っていたようだった。
その言葉の意味が分からないベッツは、キョトンとしていた。
というのも朝の鶏蜘蛛騒動の時、ヨークは虎の魔装装甲をまとっていたのである。
そのために、装甲で覆われたヨークの顔は見えなかったのだ。
なので実質、ベッツはヨークと初対面。
そんな初対面のはずのヨークが声を荒らげながらベッツに近づいてくるではないか。
――俺、何かした?
ただ単に、いつも通りタカトをどつこうとしていたはずなのに……なんで、守備兵が出てくるのでしょうか?
それも「ぶち殺す!」とは穏やかではない。
しかも、その守備兵、どうやら一般兵じゃないみたい。
よりによって、神民兵ですよ! 神民兵!
神民兵といえば戦闘のプロですよ! プロ!
――こりゃあかん……というか、タカトの奴、いつの間に神民兵と知り合いになったんだよ! 聞いてないぞ! こんなこと!
そんな怒りに燃えたヨークが怒涛の勢いで荷馬車に突っ込んでくるではないか。
先ほどまでにこやかに手を振っていたヨークとは思えない剣幕だ。
「てめぇ! さっきはさっさと逃げやがって! 今度という今度は絶対に逃がさないからな!」
って……ピンクのオッサンにぶちのめされてのびていたのは、ヨークさん、アナタ自身ですからね。残念!
ベッツはもう生きた心地がしない。
「なんで神民兵がいるんだよ! くそ!」
タカトを突き飛ばすと、急いで荷台から飛び降りた。
そして、さっき来た横道へと脱兎のごとく逃げ込んだのだ。
――あの剣幕、マジで殺される! 俺、死ぬのだけは嫌だ!
その無様に逃げていくベッツの様子を見るタカトは、御者台の上に勢いよく立ち上がり勝利のこぶしを突き上げた。
「わははははは! 俺はアフォ! A.F.O! この世の究極悪にしてエロエロ大王になる男やぁぁぁぁぁ!」
って、君……何もしてないからね……
一方、怒りが収まらないヨークは、馬の手綱を思いっきり引くとベッツの後を追いかけようとしていた。
「このガキ! 俺から逃げられるとでも思っているのか!」
その様子に慌てたビン子がそんなヨークを制止する。
いまここでヨークがいなくなったら第一の門のフィールドに護衛なしで入らないといけなくなるのだ。
そう、門の外は戦場! 魔物がいつ出てきたっておかしくないところなのである。
そんなところに全く頼りにならないタカトと二人だけで行くなんて……絶対に無理!
「ヨークさん! 今日は早上がりでどこか行くんじゃなかったんですか?」
機転を利かせたビン子の一言にヨークの体がピタリと止まった。
そして、振り返ったヨークの顔は、すでにだらしなくデレていた。
「そうだったぁ~ 今日は早上がり! メルアとずっと一緒だもんね!」
もう、ベッツの事など頭には無いようである。
パシャ! パシャ! パシャ!
ベッツの逃げ込んだ横道からはチェキのシャッター音がいくつも響いていた。
路地横の屋根上からイサクが次々と写真を撮っていたのだ。
そして、通りの奥へと逃げ込んでいくベッツの背後では、うす紫のウェーブの髪をゆらす一人の少女がわざとらしく大げさに倒れ込んでいくのであった。
「あ~れぇ~」
その演技と言ったら……見ている方が恥ずかしくなりそうなぐらい下手。
ほっそりとした美貌からは想像しにくいほどの大根役者、いや、桜島大根役者級!
たとえれば、人気アイドルがドラマに出て、台本を棒読みにしているような光景なのである。
確かに熱狂的なファンであれば、この光景、生唾ものなのかもしれない。
というのも、倒れた衝撃で彼女の大きな胸の肉が、衣装の間からぼたもちの様に少々押し出されているのだ。
おそらく胸の大きさだけなら確実に桜島大根を超えている。
そんな少女であったが、先ほどからその目は、演技とは思えないほどいやらしいほどの笑みを浮かべていたのであった。
そうこれが今日一日のうちで鶏蜘蛛騒動を超える一番の大事件になっていようとは、ベッツ自身、いや、誰も思いもしなかった。
この事件によって、ベッツはニートにジョブチェンジをしたのである。
えっ? 意味が分からない? まぁ、その内、今日の夕刊にでかでかと載るよ!
これ以降ベッツは、何かにおびえるかのように家にとじこもって出てこようとしなくなってしまった。
コンビニなど仕方なく外に出なければいけないときには、常に着ぐるみで全身を包みこんでいるのだ。
その様子は、まるで自分の姿を誰かの視線から隠すかのようである。
もしかしてヨークから逃げているのだろうか?
いやいや、ヨークなど、一発殴られたらそれで終了~。
おそらく顔は腫れるかもしれないが、たぶん命は奪われない。
そう、今、ベッツが恐れているのは、そんな生易しい存在ではないのだ……
いつしかベッツは聖人世界の全てを敵に回していたのである!
外を歩くだけで命の危険がつきまとう。
殺気をまとった目が町中のいたるところからベッツ一挙手一投足を監視する。
もう、いつ背後からブスリと刺されるか分かったものでない。
そんなベッツはニワトリの着ぐるみの中で震え続けるのだ。
――俺……童貞のまま死にたくないよ……
第25話 鑑定の神はおばあちゃん?(2) より