令和5年9月27日の昼飯
本日、食したカップラーメンはこちら!
サッポロ一番
「塩カルビ味焼そば」
九州の味! フンドーキン青柚子こしょう!
もっちもち麺
だぁぁぁぁぁぁ!
早速! いただきます!
って! 青くない! 青くない! 全然もって青くない!
あれ? 俺の知っている青胡椒って、なんかもう少し緑色をしていたような気がするのですが……どう見てもオレンジwww
粉末ソースをかけた瞬間、肩透かしを食らったような気がしますwww
というか、この麺……モチモチというより、なんかボソボソするのですが、私だけでしょうか?
うーん、微妙……
劇的にまずい!という訳ではないのですが、うまいと言い切るにも程遠い。
ってな感じですかね。
というか、やっぱり青胡椒っていうからには、着色料でも混ぜ込んで真っ青にしたら面白かったのに。
混ぜた瞬間、スカイブルーwwww
まるでアメリカのケーキみたいに毒々しいwwww
どう? 売れるかな?
ということで、今日は「真っ青」つながりのお話を。
「で、探偵君、犯人がこの悪の首領ではないという証拠は見つかったのかな?」
タカト達の動きを楽しそうに見ていたセレスティーノは、相変わらず素っ裸の状態で腕を組んで壁にもたれていた。
一方、タカトは同じように腕を組むも歯ぎしりをしてイラついていた。
というのも、今までの見立てでは、死因は鋭利な刃物によって股間をえぐり取られたことによる失血死という事が分かっている。
しかも、犯人はそう遠くに行っていない……
となると、目の前で悪の首領の格好をしながら、血塗られた肉切り包丁を握り締めているコウスケが、どう見ても一番怪しいのだ。
だが、セレスティーノに、こいつが犯人ではないといった手前、今さら、コウスケが犯人でしたとは言えない。
――なら、どうすればいいんだ……
もうすでに何も言えなくなっていたタカトは、ただただギリギリと歯ぎしりをするのが精いっぱいだったのである。
そんな何もできない様子のタカトを見たセレスティーノは、事はすでに煮詰まったと判断したのか、ポンと勢いをつけて背を壁から離した。
「さて、それでは、この犯人を縛り上げて第八の宿舎へと連行することにしよう……」
その言葉に悪の首領は涙目になりながら慌てふためく。
「待ってください! セレスティーノ様! 僕です! コウスケです! 神民のコウスケですよ! 本当に逮捕されるんですか?」
マズイ!
このままでは本当にコウスケが連行されてしまう。
まぁ、コウスケが死んだところで特に困ることはないのだが、毎朝のお楽しみがなくなるのは少々マズイ……
ということで、タカトはビン子にアイコンタクトを送った。
――ビン子! 5分だけ時間を稼げ!
だが、ビン子はキョトンとしている?
再びアイコンタクト! しかもそれと同時に今度はまばたきでモールス信号まで送り始めたのだ。
――だ・か・ら! 5分だけ時間を稼げと言っとるだろうが!
そのタカトの必死の様子に、どうやらビン子も気づいた様子で。
ハイ!
ティッシュ!
カバンの中から一枚のティッシュをタカトに手渡したのだった。
当然、タカトは大声でツッコんだ!
「違うぅぅぅぅ! ティッシュじゃなーーーーーーい!」
つき出されるティッシュをすかさず取り上げると大事そうにポケットにしまった。
これで4枚目ゲットだぜ!
「えっ……ティッシュじゃないの……さっきからアホみたいにまばたきをしているから、てっきり目が痛いものだと……」
「あほか! ティッシュじゃない! 5分だけ時間を稼げって言ってるんだよ!」
「なんだ。それならそれとはっきり言ってよね。目をパチパチしたって分からないわよ!」
「俺の心を読めよ! 俺の心を!」
「タカトの心なんて読めません!」
「お前!神様だろ!」
「あのね、神様だからって何でもできるわけじゃないのよ!」
「ああそうでした! ビン子ちゃんは貧乏神でしたもんねぇ! そうでした! そうでした!」
「何よ! 私が貧乏神だっていうの!」
「そうだろうが! この貧乏神!」
神様⁉
そんなやり取りをする二人のもとに周囲を取り囲む二十四の瞳が一斉に集まったのである。
「ティッシュだけに……紙様?」
それは当然にこの場にいるセレスティーノにガイヤ、マッシュ、そして、悪の首領の面々のものであった。
というか……どう数えてみても4人……8の瞳しかないんですけど……
いや、確かに瞳は24! 数は合っているのだ。
というのも、泣きミソ先生に扮したガイヤの手には棒に刺さった目玉が16個、いつの間にか握られていたのである。
これを合わせたら、ちゃんと24個だろ。
……というか……この目玉……もしかして……マジもんの目玉とか?
……そんなことあるわけないよねwww
だいたいコイツ……ネクロマンサーじゃあるまいしwwww
いやいや……今は、ネ黒マンサーの話ではなくネ申サーマのお話……
ということは、もしかして……この女の子が神様なのか?
でも、目の色は金色じゃなくて黒色だよね……
ホンマかいな? チョコ買いな?
そんな疑問の声があちらこちらで漏れはじめた。
そんな小さき声にタカトとビン子は鋭く反応した。
ビクンっ!
ビクンっ!
固まる二人の額からは汗が滝のように流れ落ちる。
――しまった……ビン子が神様だって言う事は内緒だったんだよ……
――どうするのよ……タカト……
だが、タカトは名探偵!
頭の回転が速いのだ!
だから、すかさずビン子の素性を誤魔化すのであった。
「いやだなwww神様じゃないですよ! 神様じゃ!」
だったらなんだって言うんだよ!
明らかに疑っているような目が二人を襲う。
「神様じゃなくてカニ様って言ったんですよ!」
そんなタカトは、ビン子へとニコニコとした視線を送った。
「なぁ、ビン子www」
――なんですとぉ!
そんな無茶ぶりにビン子の顔面は驚きで真っ青になっていた。
おそらくこのタカトのアイコンタクト……
俺の話に合わせろと言っているに違いない!
だが、カニ様……
カニ様って、なんやねん!
カニって、あの横に歩くハサミを持ったあのカニか?
カニ様ってないわ……絶対にないわ……
だがしかし、ここで話を合わせないと、自分が神様だという事がバレてしまうのだ……
――ええい! やけよ! やけ! やってやるわよ! カニ様を!
「カニ様で~す♡」
ビン子ちゃんがニコニコと頭上で両手をハサミにしながら揺らし、がに股でガサガサと控室の中を動き始めたのだwww
それを見たタカトは大笑い!
――マジか! マジでビン子の奴、やりよったwww
テレビに出てくる女お笑い芸人さながら、控室の中に沸き起こる嘲笑の中を右に左に歩き回るビン子の姿。
もう、そこには乙女の純情などありはしない。
――マジで許すまじ! マジでタカトの奴、殺ってやる!
5分後……
「できたぁぁぁぁ!」
嬉しそうなタカトの声がカニ様の歩き回る控室の中に響きわたった。
それを聞いたビン子は目に涙をためながら急いでタカトのもとへと駆け付けた。
「もう! 遅いのよ! 何してたのよ!」
そんなタカトの手には、高らかに掲げられた銀色のこけし。
「聞いて驚け! これこそ『パちんこ玉赭ブロー三毛猫HSモード』だぁぁぁぁぁ!」
それは先ほどガラポン会場で白玉を赤玉に変えるために融合加工したカニ様ではなく、イカさま道具。
だが、タカトはビン子がカニ様で作ってくれた貴重な5分を使い、このイカさまに搭載されている三毛猫モードを発動、いや、三毛猫HSモードへと改良を施したのである。
だが、三毛猫モードとは一体なんなんだ? というかHSってなんやねんwww
ということで、当然、ビン子の反応は、
「三毛猫HSって?」
となる……
HS……
三毛猫……HS……
――あっ! 分かった!
ちょっと得意げなビン子ちゃん。
いつもはタカトの意味不明なネーミングについていけなかったのであるが、今回に限ってはその真意を見抜いたようである。
――やっぱりタカトよね♡ これを使ってコウスケの無罪を証明しようとしていたのね♡
無罪を証明する! そう、これこそミステリーのクライマックス!
いわゆる、主人公の見せ場の一つなのである!
そして!ミステリーの代表的な主人公といえば!
そう!忘れてはいけない、このお方!
「それって、三毛猫HolmeSのことでしょう!」
コレは簡単よね♪と、ビン子は嬉しそうな表情を浮かべていた。
だが、それを聞くタカトはキョトン……
「ホームズ?」
――こいつ……馬鹿なのか?
「三毛猫がシャーロック・ホームズの訳ないだろうが!」
だいたい……銀のこけしが三毛猫ホームズだったら赤川次郎先生に失礼だろう!
君の弱いスポットをコレで証明しちゃうニャン♡
ニャン♡ニャン♡ニャン♡
いニャ~ん♡
これ……意外と……大人のおもちゃコーナーで売れるかもしれないwww
「実はパちんこ玉赭ブローには、裏モードが有ってだな……」
「裏モード?」
「あぁ、これだけは使いたくなかったのだが……この際、仕方ない……」
「一体、どんなモードなのよ?」
「三毛猫モードと言ってな……」
第30話 激闘?福引会場?(17) パちんこ玉赭ブロー裏モード! 三毛猫HS発動! より
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