令和4年3月8日の昼飯
本日、食したカップラーメンはこちら!
明星
マルちゃん
「麺づくり 黒いマー油豚骨」
香ばしいマー油豚骨×スープひきたつつるカタ極細麺
ノンフライ麺
だぁぁぁぁぁぁ!
早速! いただきます!
って、カタっ!
この麺、カタっ!
バリカタぐらい、いや、ハリガネぐらいの硬さか。
ちょっと食べるのが早かったかな……
これはちゃんと三分待たんといかんやつやね……
少し時間を置くと、ほら柔らかくなった。
それでも、カタめぐらいかな。
確かに、カタめの麺が好きな人にとってはいいのかも。
でもって、スープは旨い!
これはかなり私好みで、めっちゃうまかった。
やっぱ、これは時間だな。
おねがいです、これからは、「時間厳守!」って書いといてくれないかな……
じゃないと、私みたいに叫ぶ人がいるよ! きっと。
ということで、今日は「くれない」つながりのお話を!
俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク10+なろう35合計45万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。
「ははは、馬鹿め! ビン子! お前なんぞにムフフな本を燃やさせるものか! 俺が先に戻って、隠せば済むことよ!」
バカはお前だ!
いらぬことを口走りよってからに!
当然、火に油を注がれたビン子の怒りはさらに燃え上がった。
目に炎をたぎらせたビン子は拳を握りしめて怒鳴り声をあげようとした。
だが、ビン子もバカではない。
大きく深呼吸したビン子は、口に笑みを浮かべながら鋭く口撃を加えた。
「で、タカトさんは、どうやってココから出る気なんですかねぇ! 分かっているのなら教えて頂戴! お殿様!」
ちっ! ちっ! ちっ!
勝ち誇ったかのようにタカトは、誇らしげに己が指を顔の前で振った。
「フン! ビン子! お前はバカじゃないのか! そこの壁に鍵がかかっているのが見えないのか!」
自信満々のタカトは、廊下の先をビシリと指さした。
驚くビン子は、当然タカトが指さす壁を見た。
――おーなるほど、鍵の束がかかっているわね。
確かにあの鍵があれば、簡単にこの牢屋から出ることはできそうだ。
――でっ? どうやって鍵を取るの?
鍵の束までは、およそ10m。
腕を伸ばしたぐらいでは届かない。
牢屋の中には、そこに届くような棒やロープと言った類の道具も見当たらないのである。
鍵は見えてもとることはできない!
これ、牢獄アルアル! お決まりですね!
当然、ビン子の反応は、
「バカはタカトじゃない! どうやってあんな離れた鍵を取ってくるのよ!」
である……
「バカと言う方がバカなんじゃい!」
タカトはビン子ごときにバカにされまいと必死になって反論するが、そもそも、先にバカって言ったのはタカト君だったのではなかっただろうか。
さすれば、やっぱり馬鹿はタカト君、君の方だと思うのだけど。
まぁ、今はそんなことを議論している場合ではない。
でもって、タカトは自分の右腕をビン子へと突き出したではないか。
意味が分からないビン子は首を傾げる。
「その右腕……相変わらず貧弱よね……」
「アホか! 俺の腕ではないわ!」
「だったら何なのよ!」
これでもかと言わんばかりにタカトは自分の二の腕を指さした。
そこには透き通る青いブレスレットがまかれていたのである。
――あっ!
ビン子は何かに気づいたようだ
「タマ!」
「タマ!」
二人の大きな声が、静かな牢獄の中でハモった。
そう、タカトの腕にはスライムのタマが引っ付いていたのだ。
落ちないように、タカトの二の腕にチューブ状になってまとわりついているのだ。
そうそれは、まるでブレスレットのようである。
タカトは、タマをツンツンとつついた。
「おーい、タマ起きてるか? ちょっと手伝ってくれよ」
タマは今まで眠っていたのであろうか、その体の表面をつつかれるとまるでゼリーのようにプルルンと揺れ動いた。
青きチューブは、タカトの二の腕で一つの塊に固まると、タカトの体をいそいそとつたって降りていく。
そして、ついには地面へとぴょこんと飛び降りたのであった。
そんなタマの前にタカトは膝まづいて、鍵のある壁を指さした。
「タマ! あそこに鍵がかかっているのが分かるか。あの鍵の束を取ってきてくれないか」
それを聞くや否やタマは、了解しましたと言わんばかりに体をプルンと震わした。
檻の柵に押し付けられたタマの体が、ぐにゅッと柔らかくつぶれたかと思うと、スルリと隙間から廊下へと滑り抜け落ちていく。
「よし! いいぞ!」
檻に顔を押し付けて、タマの行動を監視するタカトは嬉々としながら叫び声をあげた。
タマを使った発想には、さすがのビン子も驚いた。
――タカトにしては、しっかりとした考えじゃないの。
「タマ! お願い頑張って!」
いつしかビン子も柵に顔を押し当てながら、タマの行方を固唾を飲みながら見守っていた。
まぁ、タマが鍵を認識して持ってくるということ自体、とてもすごいことだと思うのだが、この二人は、当然の事のように完全にスルーしていた。
時間をかけながらもタマは壁にかかった鍵の束へとたどり着いた。
そして、その体をうまく使いながら、鍵を壁からうまく外し、ついには体の中に取り込んだのである。
「よっしゃぁぁ!」
「やったぁ!」
タカトとビン子は両手をハイタッチ。
そして、タマはゆっくりと今来た廊下を、ずるずると這い戻ってきはじめた。
――大成功!
その様子を見て二人はとても喜んだ。
「それ見ろ! 俺にとっては、牢から出るなんて朝飯前よ!」
「すごぉーぃ! タカト、ちょっと見直したわ」
なんだ、この貯蔵室って、簡単に抜け出すことができるのね。
思った以上に警備がザルなんだ! ザル!
って、いやいや、こんなお利口なスライムなんて普通、持ってないですからね。