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令和6年8月26日の昼飯


本日、食したカップラーメンはこちら

明星 チャルメラ
「ゆず塩味 ラーメン」
国産ゆず使用
爽やかな風味

だぁぁぁぁぁぁ!


早速! いただきます!

何やねん! あの台風10号は!
一昨日までは、関東の方に向かっていくって言っていたのに……
そこから急に曲がって西日本直撃コース。
というか、現時点の進路予想円……日本列島縦断コース……直撃やん!
オイ! コラ! ドンだけへそ曲がりやねん!
あそこから左に曲がるか? 普通?
そのまままっすぐ行くか、素直に東に向かって流れるやろ!
大体、お前が来ると、どんだけ迷惑か分かっとんか!

はぁ……台風に備えないかんと思うと、ため息が出る……

ということで、今日は「直撃」つながりのお話を。

 真っ白な閃光とともに第六駐屯地の広場をまっすぐに衝撃が走り抜けた。
 まるで太陽でも爆発したのではないかと思えるほどの強光に、奴隷兵たちの目はたちまちくらんだ。
 この奴隷兵、カリアとゲル×ググを犯そうと出ていった不埒モノとは別。
 いまだにビビって物陰に隠れ、事の成り行きを見守っていた奴らなのである。

 だが、そんな彼らの視界は突然真っ白に。
 瞬間、反射的に目をつぶり顔をそむけた。
 そんな彼らの耳に激しい轟音が遅れて届くのだ。
 しかも、その音とともに、彼らの肌をいくつもの小石がビシビシと激しい勢いで打ち付けてくる。

 うっすらと開きはじめるまぶた。
 まだ先ほどの閃きの余韻が残る視界。
 そんな滲んだ世界に映るのは、濛々と砂煙を立ち上る広場の様子であった。
 だが、そんな中、一人の奴隷兵が大声を上げるのだ。
「逃げろ!」
 その声が言い終わらないうちに、彼らの頭上から巨大な物体が降ってきたのである。
 ドシーン! ドカーン!
 次々と舞い落ちる巨大ながれき。
 すでに何人かの奴隷兵たちは押しつぶされていた。
 悲鳴を上げる奴隷兵たちは、右に左にと急いで物陰へと逃げ込むのだ。

 そんな巨石の大雨が小さな小石の五月雨に変わったころ、ようやく広場を包んでいた砂煙もうっすらと晴れ始めていた。
 どうやらそれを感じ取ったのだろうか、物陰から小さな影が一つ二つとピョコンピョコンと飛び出してきた。
 その様子はまるで巣穴から顔を出すミーアキャットのよう。
 奴隷兵たちが物陰から顔を出しキョロキョロと周囲の状況を確認し始めていたのである。

 そんな奴隷兵隊の前には一本の黒い道ができていた。
 それはまっすぐに城壁の端まで伸びると、今度は垂直の壁面に沿って天に向かってくっきりとした縦筋を描いている。
 その縦筋の見事なこと!
 深砂海《しんさかい》縦筋たてすじ露里ろり万札《まんさつ》エイの縦筋よりもリアルなのである。
 というのも、その衝撃は城壁を貫通することなく内側の壁だけを穿っていた。
 そのため、縦筋に陰影がついてよりリアルに見えるのである。
 しかも、その割れ目にそって、まるで破瓜の血のように大量の赤い汁がたれ落ちているではないか。
 おそらく、それは城壁の中にいた守備兵たちの命。
 閃光の衝撃によって、まるで処女膜のように無残にもその体は引きちぎられていたのであった。
 だが、体が残っている彼らはまだいいほうだった……
 だって、死んだということがはっきりと分かるのだから……弔うほうも楽である。

 これに対して、ゲル×ググを追いかけていた奴隷兵たちや、カリアを犯そうとパンツを頭にかぶせていた奴隷兵たちは可哀そうなものである。
 というのも、高エネルギーの直撃を受けた彼らの体は瞬時に蒸発し姿かたちすら残っていなかったのだ。
 そこには……血だまり一つなく……何もない……
 あれほど「ヒャハァァァァ!」などと北斗の拳に出てくるかのような暴力集団の騒音が、あっという間に静かになっていた。

 しかし、そんな焼け焦げた不毛の大地にポツンと一つ黒い塊が置かれていた。
 一見、人半分ほどの大きさ。
 それは何かを抱きかかえるかのようにうずくまっている人のようにも見える。
 しかも、その黒い塊の影が伸びるかのように、その場所にだけ小さな楕円状の石畳が原型をとどめて残っていたのである。

 ガハッ!
 次の瞬間、その黒い塊から赤い血へどが吐き出された。
 片手をつき倒れそうになる体を支える黒い塊。
 その塊は黒き虎の魔装装甲をまといしヨークの姿であった。
 そんなヨークの腕には力なく眠るカリアの姿。
 そう、ヨークは城壁上から強いエネルギーが打ち出される直前、倒れているカリアを強く抱きかかえると己が背でその衝撃から守り抜いていたのである。

「何とか無事だったか……」
 ヨークは口から流れ落ちる鮮血を肩でぬぐうと、カリアの体をまるでベッドのように残った石畳の上にそっと横たえたのである。
 そして、ふらつく膝に力を込めて立ち上がると、一通り周りを見渡した。
 だが、そこにはあの美少女ゲル×ググの姿はない。
 ――やはり……あの神民魔人も消えさったか……
 ボロボロと崩れ落ちる魔装装甲。
 先ほどから警戒音を鳴り響かせる魔血ユニット。
 もはや魔装装甲はヨークの体同様に限界が近かった。
 神民魔人との戦闘が終結したと理解したヨークは、震える手でなんとか魔血ユニットから魔血タンクを取り出し開血解放を解いたのであった。

 そして、半裸の姿に戻ったヨークは物陰に隠れる奴隷兵たちに強い言葉を投げつけた。
「おい! お前たち! 持っている予備の魔血タンクをよこせ!」
 というのも、奴隷兵たちの任務の一つに魔装騎兵たちに魔血タンクを届けるというものがあったのである。
 だからこそ、彼らもまた戦闘時には何本かの魔血タンクを常備しているのだ。

 そんなヨークのもとに一人の奴隷兵が慌てて駆けつけてくると二本の魔血タンクを手渡した。
 それを受け取りながらヨークは命令する。
「この女を救護班へと搬送しろ」
 それを聞いた途端、奴隷兵は顔色を変えた。
「えっ! ヨーク様……この女……緑女ですよ……」
「だからどうした?」
「いや……ちょっと……緑女は……なぁ……」
 すでに数人集まっていた奴隷兵たちは互いに顔を見合わせて困惑の色を浮かべていた。
 それを見るヨークは苛立ち、「そんなにこの女に触るのが嫌なのかよ! もういいよ! だったら、そこの板を持ってこいよ!」と、先ほどの爆発で飛び散ったであろうドアほどある大きな板を指さした。

 奴隷兵たちが慌てて持ち帰ってきた板の上にヨークは優しく抱きかかえたカリアを、そっと寝かせた。
「いいか……たとえお前が緑女であったとしても、わが主のエメラルダ様は決して見捨てはしない……だから、安心して寝てろ……」
 そして、いまだ動かぬカリアの頭を愛おしそうに撫でたのであった。

「救護班に運ぶのが嫌なら、この板ごと建物の影に隠しておけ! それなら触らなくていいだろうが!」
 立ち上がったヨークは一転して奴隷兵たちに強く命令した。
 その剣幕に奴隷兵たちは、しぶしぶうなずくのだが、ふと思った。
「それで……ヨーク様はいかがなされるのですか?」
「俺か? ちょっと城壁の外まで魔物どもをぶちのめしに行ってくるわwwww」
「ぶちのめしに行くって、ヨーク様、もう魔装装甲はボロボロなのでは?」
「え? もう復活したんじゃねwwww」
「いや……無理でしょう……ヨーク様の生気が回復しない限り魔装装甲もまた回復しませんって……」
「それなら、大丈夫! 俺はしっかりとパンツチャージしたからな!」
「パンツチャージ?」
 そういうヨークの手にはいつの間にか白いパンツがしっかりと握られていたのであった。
 そして、その下半身は元気いっぱい70%!
 この調子なら、精子も、いや生気もかなりの量が回復しているに違いない!
 って……そのパンツはカリアさんのパンツでは?
「もしかして……ヨーク様……どさくさに紛れて、そのパンツを盗もうというのですか?」
 そんな奴隷兵の指摘にヨークはギクリ!
「イヤだなぁwwwパンツはチャージするだけwwwちゃんとお返しますよwww」
 と、へらへらと笑いながらヨークはカリアに足首にパンツを通し始めた。
 だが、その手は震えていた……
 おそらく、当の本人は大丈夫とは言っているが、いまだに生気は回復していないのに違いない。
 そのためなのか、なかなかパンツが上がらない。上げられない。
 というか……ヨークさん……よそ見していたら手元が、全く見えないでしょうがwwwそれじゃパンツは上がりませんwww
 というのも、先ほどからヨークの顔はパンツではなく、なぜか違う方向をガン見していたのである。

 横たわるカリア何か本能的に貞操の危険を感じたようで、うっすらと目を開けた。
 そこには下半身を凝視するヨークのいやらしい顔面が……
 ――えっ……何を見てるの? もしかして……私の……?
 とたん顔を真っ赤にしたカリアは「見るな!」と大声を上げるとともに、ヨークの後頭部を思いっきりその怪力で叩きつけた。
 どん!
 ぐはっ! 直撃か!
 当然、その反動でヨークの顔面はカリアの緑の森林地帯と落下したのであった。
 だがしかし!
 ジャブロー秘密基地を攻略しようとするシャア大佐同様、森林の奥地に降下したヨークもまた態勢をたてなおしていたのである。
 ヨーク:「ん? そこか?」
 ボッキニフ:「は、パンツを仕掛けたところであります。突入しますか?」
 ヨーク:「いや、正面からか?」
 ボッキニフ:「は」
 ヨーク:「ほかに入り口は?」
 ボッキニフ:「50ミリメートル下流にもう一つ小さいのがあります」
 ヨーク:「うん、両面でいこう。ここはコック1機でやらせる。私とボッキニフは上流から進入する。ついて来い」
 と、ヨークの口の中に格納されていた赤い頭《ず》コックの先端が秘密基地の入り口に少し侵入した時!
 ガンダムの白い足、もとい、褐色の足がヨークのメインカメラを貫いたのだ。
「この変態!」
 ドゴン!
 そう、カリアの膝がヨークの顔面を蹴り上げていたのである。
 うぉ!
 顔面を押さえて宙に舞うヨークの後に、赤い鼻血の筋が放物線の軌跡を描いて飛んでいた。
 ――ちっ! メインカメラをやられたか……
 力なく地面に仰向けで転がるヨークは手で目を押さえる。
 はぁ……はぁ……はぁ……
 どうやら……もう立ち上がる気力もないようである……
 だが……
 だがしかし……この時すでにヨークは勝利を確信していたのである。
 というのも、すでにこのジャブロー降下作戦ならぬパンツ降下作戦は完了していたのだ……
 そう、カリアの足首にあったはずのパンツが、いつの間にか元ある場所へと降下されていたのである。
「はぁ……はぁ……この勝負……俺の勝ちだ……」

 肩で息をするヨークの口は大きく開き呼吸を荒くしていた。
 だが、そんな舌先に広がるわずか塩味。
 もしかして、これは口の中に落ちてきた天気雨? 女神のしずくでも降ってきたというのであろうか?
 いや……これは……シャアじゃないのか!?
 ――ははははwww ジャブローの秘密基地が汽水域にあったとはなwwwwうかつだったなwwww
 そう、これは秘密基地の味……
 そのフェロモンを本能で理解した瞬間、ヨークの下半身がむくりと起き上がる!
 ――CPC設定完了。ニューラルリンケージ、イオン濃度正常。メタ運動野パラメータ更新。原子炉臨界。パワーフロー正常。全システムオールグリーン。どストライクフリーダム、システム起動っ!
 そして、その本体もまたゆっくりと起き上がったのであった。
 しかも、それどころか、先ほどまであれほどフニャフニャだった体がバキバキの固さに戻っているではないか。
 うぉぉぉぉぉぉぉ!
 仁王立ちするヨークは魔血ユニットに魔血タンクを放り込みながら雄たけびを上げた。
「開血解放ぉぉぉぉ!」
 キュィーーーーーーーン
 甲高い音を上げる魔血ユニットから勢いよく伸びだす黒い影が、たちまちヨークの体を覆っていく。
「神経接続!」
 その言葉とともにユニットにセットされたタンクの中から大量の魔血がその黒き影へと供給されていった。
 立ち上る白い蒸気!
 その中に再び浮かび上がる黒き虎!
 だが、その姿は先ほどまでのボロボロの装甲とは異なり、黒光りを伴う超硬質化した鎧であった。

 魔装装甲! 完全復活!

 というか……さっきまであれだけボロボロだったじゃんwww
 生気が戻らないと魔装装甲も直らないのじゃなかったのかよwww
 いやいや……先ほど、カリアの秘密基地に侵入したことによって高められた性欲が火事場のくそ力を発生させたのだ。
 自然界でもあるだろwww
 どれだけ死にかけであったとしても子孫を残そうとする野生本能が、無理やり最後の力を引きずり出すってことが。
 しかし、まぁ、普通の人間ではここまでの超回復は、まずもってないだろう。
 まさに、これこそエロエロ大王のなせる業なのであるwww

 えっ? エロエロ大王はタカトの事だろうって?
 まぁ、ヨークもタカトもエロに関しては非常に感性が似ているのよ。多分www
 と言っている間に、すでに黒き虎の魔装騎兵は走り出し、城壁の割れ目から飛び出している亀頭の鼻の上に飛び乗っていた。

 そんなヨークをカリアは板の上で揺られながら薄れ行く意識の中で見送る。
「私の初めてを奪った……旦那様……赤ちゃんができたら責任取ってくださいね……」
 って、カリアさん! ちょっとそれは地雷女過ぎやしませんかwww
 だいたい妖怪人間ベロの先が秘密基地に割れ目にちょっと触れた、いや少しは内部に侵入したかな……まぁ、それぐらいで妊娠なんかしますかいなwww
 だが、仕方ないのだ……
 緑女のカリアがまともな性教育など受けているわけもなく、その知識はかつてのゴミ捨て場で読んだ漫画で得たものだけだったのだ。
 その漫画の中の女は恍惚とした表情を浮かべながらベッドの上でM字開脚をしていた。
 そして、その女の下腹部に男が顔をうずめた……その次のページでは、なんと男性のお腹が大きくなっていたのであるwww
 妊娠しちゃったwww
 って、何の漫画やねんwww
 まあ、ページが飛びすぎて理解できないのは無理もない。
 だが、ゴミ捨て場の転がる漫画は、どれも濡れて固まってガビガビの塊になっていたのである。
 そんなページは一枚一枚めくることなど、まずもって不可能。
 板という名のページの塊をめくりながら、ようやく読めるところを探すのである。
 だから……妖怪人間ベロとベラが引っ付けば、なぜか宇宙怪獣ベムラーが生まれるそうなのだwwwって、どんな同人誌やねんwwww

 第59話 激闘!第六駐屯地!(27) 魔装装甲! 完全復活! より

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