令和4年10月29日の昼飯
本日、食したカップラーメンはこちら!
Acecook
飲み干す一杯
東京荻窪
「煮干中華そば」
だぁぁぁぁぁぁ!
早速! いただきます!
やべぇ~!
やべぇ~! なんか精神状態がやべぇ~!
みずほのインターネットバンキングで宝くじを買えることをご存じだろうか?
えっ? またカップラーメンと関係ない話をって?
まぁいいじゃない!
そのネットで買う宝くじ。
超便利!
ボタンをポチっとするだけで買えちゃうの。
窓口で買っていた時なんて……もう、不便、不便、不便……
当選発表は自分で確認しないといけないし。
わざわざ換金するために窓口にまで行かないといけない。
私の机の引き出しの中には、いまだに当選確認すらされていない宝くじが何枚か……
それがネットで買うと番号確認から換金まで自動でやってくれるのだ。
これはイイ!
しかも、何がやばいって……簡単にポチっとなって押せちゃうところ。
こちとらスマホゲームでポチっと押すことには慣れたもんなのよ!
ドラクエウォークの10連ガチャをどれだけ回したことか……
というか、ドラクエウォークの10連ガチャ1回とジャンボの連番10枚が同じ金額なんだよね……マジか……
もう、ソシャゲ脳ヤバい!
ヤバすぎるって!
ということで今日は「ポチっとな」つながりのお話を!
俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう45合計56万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。
タカトとビン子は宿舎裏に荷馬車を回す。
そこには、宿舎に寄り添うようにレンガ造りの倉庫が一つ立っていた。
どうやら、その倉庫へと道具を運ばなければならないようである。
当然であるが、荷馬車から倉庫の中までは人力である。
だからこの二人は荷おろしの作業が嫌いなのだ。
荷馬車へと道具を詰め込むときは権蔵が手伝ってくれたが、降ろすときにはタカトとビン子だけなのである。
いわずもがなタカトにいたっては戦力外。
となれば、ビン子一人で頑張ることになるわけだ。
でもさすがに一人では時間がかかりすぎる。
しかし、やらないと終わらない……
ということで、今日もまた、ビン子が一人せっせと往復を始めた。
そして、また、当たり前のように、タカトは荷馬車の上で荷物を持ち上げるふりだけを始めるのだ。
とはいえ、この風景はいつもの事。
だから、みかねた守備兵たちがビン子の荷物運びの手伝いを買って出てくれるのである。
荷物を降ろす若い守備兵が、並ぶビン子に声をかけた。
「ビン子ちゃんて、働き者だよね。将来、いい奥さんになるよ」
「本当ですか」
「保証するよ。なんなら俺の奥さんにならない」
「それは断固お断りしますw」
ビン子は笑いながら即答する。
守備兵は残念そうに微笑みながら、重い道具に手をかけてよいしょと腰を入れる。
「そうか残念。彼氏がいるんだ」
そして、両手に抱えるだけの荷物を持って歩き出した。
権蔵よりも運ぶ量がめちゃめちゃ多い。
さすがに現役の守備兵。頼りになりますなぁ。
「そんなのいませんよw」
笑いながらビン子は手を振った。
しかし、何かが気になったのだろう。
チラッとタカトの様子を伺った。
そんなタカトは、別の守備兵と共に大きな防具を運んでいた。
手伝うために集まってきた守備兵たちに首根っこを掴まれると、無理やり一番重い荷物を運ばされていたのであった。
まぁ、これは守備兵たちの、ていのいいイジメである。
いつも荷降ろしをビン子に押し付けてサボっているタカトを懲らしめるためにワザとしているのだ。いわゆる教育的懲罰というやつである。
だが、これで反省してくれればいいのだが……
タカトと伴に運ぶ守備兵が怒鳴り声を上げていた。
「こらっ、タカト! ちゃんと腰をいれんか!」
「いれてますよ!」
「じゃあ、なんでふらつくんだよ!」
「俺は、か弱いんですよ。少しはいたわってくださいよ……」
「そうか! だったら後で優しくお前のケツをいたわってやるよ!」
「助けてぇぇぇぇ! ビン子ちゃぁァァぁん!」
そんなタカトの泣きさけぶ声が倉庫の前の門前広場にひときわ大きくとどろいていた。
えっ?
なんで守備兵たちがタカトを手伝っているんだだって?
さっき女子学生のスカートめくりの犯人を捜すために広場にかけ出していったはずじゃなかったのかだって?
す……鋭い……
いやだなぁ~、忘れていませんよ! 旦那! ちゃんと覚えていますって!
なら、どうして守備兵たちが戻ってきているんだよ?
それはね、犯人が見つかったんですよ! 犯人が!
うん? 犯人はタカトだろって?
まぁ、確かにタカトではあるが、守備兵たちが納得すればそいつが犯人なわけですよ!
ということで、時間を少々早戻し! ポチッとな!
ほんの少し前、広場でスカート捲りの犯人を捜していた守備兵たち。
その広場の片隅から沸き起こる子供たちの大きな声援に混じってわざとらしい声が聞こえてきた。
「ハハハハハ! 仮面ダレダー! 今日こそお前の最後だ!」
「何! ツョッカー!」
「さぁ、やっておしまい! 戦闘員!」
……
……
「どうした! ツョッカー! 今日は戦闘員はいないのか?」
「ちょっと待って! ちょっと! え? 何? 遅刻? 戦闘員が遅刻しているって?」
はぁはぁはぁ
走りつかれたのかフラフラとしながらステージに駆け寄る黒い影。
「はぁはぁ……す……すみません……お……遅れました……イ……イィ……」
「お前ちょっと遅いよ、今何時だと思ってんの? 首領に言いつけるよ!」
「イッィィ! ちゃんと首領には挨拶してきましたよっ!」
「えっ? 首領、遅れるってこと知ってんの? なら、連絡してよぉ~」
「あのぉぉぉ、ツョッカーさん、俺、そろそろ必殺技出してもいいでしょうか……」
「あっ! ごめん! ごめん! いいよやっちゃって! 行け! 戦闘員!」
「イィィィィィ!」
「仮面ダレダー! ダブルタツマキ!」
ということで、ステージの後ろに備え付けられた大きな扇風機がぐるぐると回りだした。
戦闘員がさながらバレエのピルエットを舞うかのようにクルクルと回りだす。
舞い上がる戦闘員のスカート。
って、戦闘員ってスカート履いていたんですか……履いていたんです!
だって、土手の上を走っていたのは女4人組(一人オッサンを含む)なんですから。
「イ~ィ~ィ~ィ~ィ~ィ!」
クルクル回る戦闘員がステージの脇に消えた瞬間、ステージを取り囲む子供たちから歓声がおきた。
「貴様を逮捕する!」
「へっ? とっつぁん?」
ステージに立つ仮面ダレダ―は呆然と自分の両手を見下ろしていた。
そう、必殺技ダブルタツマキを出し終わった仮面ダレダ―の両手には守備兵によって手錠がかけられていたのであった。
「貴様を女子学生スカートめくりの現行犯で貴様を逮捕する!」
えええぇぇ!
あの戦闘員女子学生だったんですか!
って、ことで、万事解決したわけなんです。
今だ興奮がさめやらない子供たちが仮面ダレダ―と守備兵ごっこをしている広場の奥には神民街と一般街とを分ける城壁がそびえたっていた。
神民街と広場ををつなぐ城壁の入り口。
その入り口の陰にかれんな少女と屈強な男が身を潜め、タカトたちの様子を伺っていたのだ。
少女の名前は真音子《まねこ》。第七の一之祐の神民である金蔵勤三の娘である。
そして、付き従う屈強な男の名はイサク。
しかし、そのイサクの様子は、あまりにも目を引いた。
イサクの体は、ボディービルでもしているかのようなたくましい胸筋をしており、腕には無数の傷痕があった。
しかし、その一方、背中には、傷がほとんど見当たらない。
それはまるで歴戦の勇者のようでもある。
まぁ確かに、ここまででも十分目を引くのであるが……
それ以上に目を引いたのが……
なぜか、イサクは紙袋を頭からすっぽり被っているである。
しかも、上半身裸にエプロン姿。
そう、紙袋が、裸エプロンなのである。
意味が分からない……
分からないよね……
もう、こっちの方がツョッカーの怪人なんかよりも断然、不審者である。
だから、誰も気味悪がってこんな変態に近寄ろうとしなかったのだ。
これに対して可憐な少女、真音子は、年のころ16歳ほど。
黒髪のボブでメガネ姿のいたって普通の女の子に見える。
いやただ隣に立つ男のインパクトが大きすぎて、普通に見えるだけなのかもしれない。
というのも、彼女もまた男同様に立派な胸を持っていたのだ。
いわゆる巨乳!
ビン子がみれば、すぐさま天敵認定をしてしまいそうなぐらいの立派な巨乳だったのである。
真音子の背後に立つイサクはつまらなさそうに声をかけた。
「お嬢、もう今日は引き上げませんか?」
「何をおっしゃっているのですか?」
お嬢と呼ばれた真音子《まねこ》はタカトから目を離すことなく、そっけなく返す。
イサクの声は少々大きくなり、両手をあれやこれやと動かしながら忠告しはじめた。
「毎日、毎日このようなことをして、他にやることがあるでしょう」
真音子は、またかとため息をつきながらもタカトから目を離さない。
「本日の業務は、すべてこなしました。あとは私の時間です」
「それは、そうなのですが……」
真音子は、そのようなイサクの存在にイラつきを隠せないようすだった。
「不満がおありなら、お帰りなさい! 私は一人で大丈夫です!」
「それでは、俺がアネサンに怒られてしまいますよ」
両手を勢いよく振り、その提案を拒絶する。
「では、何もおっしゃらずに、控えていなさい!」
はぁとため息をつくイサク。そばの壁に頬杖をついてもたれかかった。
「しかし、あの男の何がいいんですかね。器も小さい上に、肝も小さい。となると、当然、アレも小さいじゃないんですかねwww」
自分の冗談がよほどツボに入ったのだろうか、突然、爆笑しはじめるイサク。
真音子の背後で、イサクのかぶる紙袋がガサガサと音を立てながら大きく揺れていた。
そんなとき、真音子はイサクの方にスッと振り向いた。
そう、それは無音。
まるで、気配もなく空気が流れるかのようにである。
そして、そこからの!
「あん! なんじゃワレ! 言いたいことはそれだけか! イてこますぞ! コラ!」
あんなにやさしそうだった真音子の眉は吊り上がり、下から鋭く見上げる目尻は切れ上がっていた。
そこにはさきほどまでの淑女の姿はなく、レディースの総長ばりにガンを飛ばしている。
いや、ヤンキーと言うより極道と言った方が適当だろう。
その圧倒的なプレッシャーが、すぐさま紙袋をかぶるイサクに死を覚悟させた。
そんなイサクは電光石火の勢いで土下座する。
「も、申し訳ございませんでした! お嬢!」
この二人、実は借金取りなのである。
そして、いましがた一つ仕事を終えてきたところなのだ。
第23話 第六の騎士の門(3) より