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令和4年12月26日の昼飯


本日、食したカップラーメンはこちら!

日清
カップヌードル
「海鮮キムチゲBIG」
海鮮コク辛スープ味

だぁぁぁぁぁぁ!


早速! いただきます!
ということで、昨日、一昨日はお休みぃ~♪

子供が誕生日だったので、ハローワーク、じゃなかったハローキティに会いにハーモニーランドに行ってきました。

なんと誕生月の人は入場料が安くなるんです。
うちは5人家族。
そのうち3人が12月生まれ!
リーズなぶるっぅぅぅ!
さらに、誕生月の人はお得チケットを一枚、そしてキティちゃんのシールまでもらえちゃうんです。
いいなぁ……
ちなみに私は12月生まれではございません……
ちっ!

しかも、当日が誕生日の人はステージでキティちゃんと一緒に記念撮影ができちゃいます。

うちの子供、もうノリノリ!
シナモンの被り物かぶって意気揚々と写真撮影に行っておりました。

「シ~ナ~モ~ン♪」
被り物から伸びた長い耳を手に持ってかわいいポーズ。
イイじゃないですか!
我が子ながら!
ウンウン!

ちなみに、これ……息子です。

ということで、今日は「いいなぁ」つながりのお話を。

①俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます 一部一章

 実際のスキルの授受は、単に手をかざすだけで大丈夫なのだが、明らかにミズイは、タカトに恩を着せるために大げさにやっているように見受けられた。
「はぁぁぁあ!」
 という大きな声と共に両手をバンっとタカトの前に突き出した。
 その勢いにタカトは咄嗟に両腕で頭をガードする。
 そう、突き出されたミズイのしなびた手の先から発せられた何か酸っぱいような線香臭い香りにビビったタカトは、固く目をつぶって動けなくなってしまったのだ。
 
 無音の時間。

 なにも変化を感じられなかったタカトは、恐る恐る目を開く。
 ――あれ……もしかして、終わった?
 頭をガードしていた手を徐々に徐々にと下ろしていく。
 ――でも……なにも変わってないような気が……するんですけど……

 ということで、横に立つビン子にそれとなく聞いてみた。
「ビン子、俺、何か変わった?」
「ううん」
 首を振るビン子。
 だって、そこにはいつも通り頼りなさそうなタカトが立っているだけだったのだ。

 一方、両手を突き出しているミズイも不思議そう。
 ――あれ?
 全く変化が生じないタカトを見ながら首をかしげた。
 本来なら、ここで、タカトが金色の光に包まれて、神の恩恵を発動するのだが……
 いまだにイカ臭いニオイに包まれている。
 ――おかしいのぉ……もしかして、こいつ、すでに『鑑定』よりも上位スキルを持っておるというのか?

 スキルとは人が持つ技能のようなものである。
 足が速い、文章がうまい、数感覚が鋭いといった現実世界でもなじみのあるスキルから、人を操れる「誘惑」や、未来や能力を見ることができる「鑑定」といったマジでスキルっぽいものまである。
 そして中には時間を跳躍したり、無理やり運命をたぐり寄せるするチート級なスキルまでもあったりするのだ。
 そんなスキルであるが、大体の人間は生まれながらになにかしら経験スキルとして持っているのだ。
 ただ、持ちうるスキルのレベルが人によって違うのである。
 思い出してほしい……小学生だった時を……
 走るのが早い奴もいれば、遅い奴もいただろ。
 絵がうまい奴もいれば、下手な奴もいたはずだ。
 音感の鋭い奴。
 先生の顔色をうかがう勘だけが鋭い奴。
 しかもこの世界、上位のスキルによって今あるスキルの上書きができるというすぐれもの。
 すなわち、足が遅い奴でも足が速くなるスキルをもらえば、おのずと早くなるのだ。
 いいなぁ~

 かといって、神様もおいそれと人にスキルの元となる神の恩恵を与えたりしない。
 人に神の恩恵を与えるということは、自分の生気、すなわち命を削るということと同義なのである。
 融合国を支配する融合の神スザクのように、国中のすべての神民から生気を吸い上げることができるのであれば、無限に神の恩恵を与える続けることも可能だ。
 だからこそ、その恩恵のために融合国内では誰しもが融合加工を行うことができるのである。
 だが、ミズイのような神民を持たないノラガミは、失った生気を簡単に補給することができない。
 すなわち、生気が枯渇すれば荒神となりはて、ついには爆発して消え去るのだ。
 それは神の死を意味する。
 だからこそ自分が死ぬと分かっていて、「ハイそうですか!」などと神の恩恵をポンポンと与えるようなバカがいるはずもないのだ。
 
 ミズイは顔を近づけタカトの瞳を覗き込んだ。
 そう、鑑定の神であるミズイは、目を見るだけでその人が持つスキルが分かるのである。
 だが、先ほどからそんなミズイがしかめっ面をしているではないか。
「お主、既に上位の経験スキルを所持しておるのなら早く言わんか!、これ以上、スキルを与えることができないだろうが!」
 この経験スキルとは、原則、一の命につき一つのスキルと決まっていた。

「しかも、珍しく多重スキルとは……」
 だが、タカトにはなぜか、その経験スキルが二つあるようなのだ。
 まあ、神民や騎士ともなれば、『神民スキル』『騎士スキル』といった身分に属するスキルを有することができる。
 そう、経験スキルとあわせれば、二つ三つと持ち得ることは可能なのだが、当然ながらこの場合、これを多重スキルとは言わない。
 あくまでも、経験スキルが二つと言ったように、同一の身分スキルが複数個ある場合のことを言うのである。まぁ、勘の鋭い読者の方なら分かるよね。

 ――やはり、あの時の感触は間違ってなかったようじゃな……
 ミズイは初めてタカトに出会った時の違和感を思い出していた。

 そうあの時、コンビニの前で倒れ込むミズイはタカトに命の石を握らされていた。
 その時、ミズイは見たのである。
 光り輝く少年の姿を。
 生気に満ち溢れたその姿。
 人?
 いや……少しちがう……しかし、神でもない……
 いうなら、神と人との混血か……
 なぜ、そのような生き物がいるというのだ……

 ――やはり、こいつには何かがある……
 ちょうど今、タカトの多重スキルの鑑定をし終わったミズイの疑念は確信に変わっていた。
 ――コイツなら……もしかしたら、妹のアリューシャやマリアナを探し出してくれるかもしれない……
 そんな希望の元を確かめようとミズイは、再びタカトの瞳の深淵を覗き込んだ。

 ……ダレダ……ワレ……ヲ……ヌスミミル……ヤカラハ……

 その刹那、ミズイの背中に無数の蛇が這いまわるような重く冷たい恐怖が走り抜けた。
 ――ひぃい!
 咄嗟にその場から飛びのき、目を押さえて震えだしていた。
 神であるミズイですら覗いていはいけないようなものを見たような気がしたのだ……

 第75話 鑑定の神はおばあちゃん?(10) より


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