【2023年保存版】全ロボアドを1年間運用した結果(1/2)
序文
貯蓄から投資へと様々なところで声が上げられている。その動きは数年前から出ており、それはコロナショック(2020年の大幅下落)からの回復を機に「これは凄いぞ!」と資産を伸ばせた人たちの後押しもあってのこと。
当時は仕事に励んでいたことを言い訳に投資に関しては「何から始めたらいいのかわからないし」と遠巻きに見ていたところがあったが、ひょんなことから勉強を始めた。仕事がひと段落したり、周囲の環境が変わったことも影響があった。
ただ、いろいろな情報を集めてみても何が正しいのかは自分で勉強して判断することになる。片手間ではダメなわけだ。
それでも「もっと簡単なコツとかあるんでしょう?」というスケベ心も否定しない。誰でも楽に勝てるゲームがあるならノってみたいだろうし。それで何か有益な情報をまとめてみたいよな、と考えていた時に気になっていたのが「ロボアドバイザー」なのである。
ロボアドバイザーの存在を知ったのはいつだっただろうか。まだなんちゃって運用ばかりで、実際にAIが判断して、というような近未来感を感じさせてくれるものは全然なくて、全く食指が動かなかった。
そこから月日が経ち「今なら凄いのもいるんじゃないの?」という気持ちが抑えられずに検証を始めたというのが大きい。更に、調べれば調べるほど、手数料とか開示レポートのみでの評価ばかりで「じゃあ実際にどうなのよ」というところを検証したかったというのが動機だったりする。
で、結論から言うと始めた時期は悪かった。そこから下落相場一直線なわけで。ただそれでも得られた知見はあるだろうと言うところもあるし、今から始める人たちもいると思うので、少しでも有益な情報が残せればと思って記載していく。
※かなりの量になったので前後編に分けることにしました。
ルール説明
単純にランキング順に説明しても面白くないと思うので、自分にとって当時一番気になっていたポイントを元に評価をして順番に解説をしていくことにする。
評価ポイントは以下。
申し込みの手間が少ないこと
運用開始までの日程が短いこと
投資額や積立金に自由度があること
結果が見やすいこと
満足度が高いこと(運用額含め) ★総合ランキング
1 申し込みの手間が少ないこと(気軽さ)
これは言わずもがな。簡単に始められることが大切なので、どれだけ楽なのかは重要である。結構大きなポイント。
2 運用開始までの日程が短いこと(即日性)
実際に運用してわかったことなのだが、入金までの時間と運用開始までの時間に差があるために「投資をしている感」に大きな差が生まれるため。
3 投資額や積立金に自由度があること(自由度)
投資に大事なのは「長期・分散・積立」は定説である。ただ、それが毎月100万円積み立てられる人と1000円積み立てられる人とそれぞれ事情が異なるわけだが、投資額が少ない人を顧客とみなせているかどうかも一つのポイントとなりうる。
4 結果が見やすいこと(視認性)
これも地味に大切で、わかりにくいものは楽しくないし、使いにくいと見に行きたくなくなったりもする。そこらへんの好みも出てくるであろうことなので判断ポイントに入れた。
5 満足度が高いこと(運用額を含め)
これは個人的な評価が入るわけなのだが、その上で総合ランキングとして評したいと考えている。
なお、いずれのサービスにおいても「リスク許容度:最大」「リターン:最大」となるように申し込みをしている。
前置きばかり長くなってもあれなんで、いざ。
20位 アルパカ証券(運営:AlpacaJapan株式会社)
最初に紹介するのはアルパカ証券。
概要
「AIが個別銘柄の買い時を教えてくれる」というシンプルでわかりやすい仕組み。
具体的には「買い時」「売り時」が一目でわかるようになっているため、とても魅力的なサービスではある。
詳しく知りたい方は公式の動画もあるのでそちらをどうぞ。
取引手数料は0.55%で、その他は無料、別途オプションサービスあり。
評価
気軽さ:★☆☆☆☆
即日性:★★★★☆
自由度:★☆☆☆☆
視認性:★★☆☆☆
総 合:★☆☆☆☆
口座開設には「WEB申し込み⇨申込書受領⇨資料送付⇨ログイン情報受領」というステップが生まれる。書類に不備があればそれだけ修正に時間がかかる。加えて資金も銀行振込のみで積立機能もないことから、気軽さの評価は低い。
口座開設が完了すれば、即座に銘柄の購入が検討できるために即日性は高評価である。
個別銘柄は10万円程度あったほうが選択肢も広がることを考えると、やはりこちらも自由度が低いと言わざるを得ない。というのも実際の画面を見てほしい。
このようにわかりやすい表示になっているのだが、タイミングによっては最低購入金額が30万以上ばかりがズラーッと並ぶこともある。一見わかりやすいのだが、初心者でいきなり大金をポーンと払える人ばかりではないという考えからキツそうだな、と感じた。もちろん、ここに検索機能などがあれば自由度はまだまだ上がっていく。
実際の損益を見る画面についてもあまり見やすいとは思えず。グラフもあるのだが、6ヶ月期間でもそんなにざっくり?と感じてしまった。これはおそらく長期投資を前提としているためではないかと思われるのだが、最初はちょくちょくと見てしまうものだしなぁ、というのが素直な感想。
総合評価として、順位が低い一番の理由は「ロボアドではない」からというのが大きい。というのも、運用も何もなくて、おすすめの銘柄何にしますか?というのがアルパカ証券の仕組みのため。それがズバズバと的中していたら素直に賞賛を送るのだが、如何せん地合いも悪い。いくつか例を出してみよう。
昨年暮れから盛り上がりを見せている銀行株。
このように「買いサイン」がしっかり出ているので、買ってたらしっかりと上がっていたことだろう。的中率も高い。一株単価が高いのでハードルも高いのだが、しっかりとリターンが得られるならいいだろう、というもの。
一方、別の例を見てみよう。
バイオ株も盛り上がりを見せていたのだが、「強気」サインからどんどん落ちていくことだってある。もちろん、それは100%的中するわけではないから、というものそうなのだが、ことごとくこれを掴んでしまった。
つまりは分散して買えるだけの資金力がないと太刀打ちできない、とも言える。というのも、大型・中型・小型とバランスよく保有した方がいい、というのは公式の見解なのである。
名誉のために補足もしておくが、今まで購入した銘柄の中でストップ高になった銘柄もいくつもあった。30%ほどかもしれない。すごい確率だと思う。まだまだ「買いサインも出てるし」と様子を見てみるとあっという間にマイナスに落ちたこともあったし、「マイナスになる前に売ってしまおう!」とするとそこから更に8%ほど伸びたこともあった。非常に難しいのである。
小型株なのでボラも大きいので当たり前では?というようにも見えるので大型株の例も。
買い時だっただろうなと思える日本たばこ産業も値上がりした時のみ強気サイン。これに乗ろうとするとしんどかっただろうな、とも。
勝率:0%
今までの運用実績としては勝率0%。一度プラスに上がりそうだったところもあったが、それが先に述べたプラス圏で売却しなかったことで大きくマイナスになったというもの。
終わりに
紹介キャンペーンも限定的のため、参入ハードルは若干高くなってしまうかなーという印象。
19位 フィデリティ証券(運営:フィデリティ証券株式会社)
次に紹介するのはフィデリティ証券。
概要
日本で50年の歴史を有する世界有数の資産運用グループであり、日本では1988年からスタートしたそう。
提供サービスは2コースあり、今回選んでいるのは「ネット完結コース」。これ以外の選択はない。というのもそれぞれ以下の条件のため。
300万以上払わないと顧客になれません!と言ってもロボットに任せようとしている方針のため、担当はつく必要なないわけで。
評価
気軽さ:★★☆☆☆
即日性:★★★☆☆
自由度:★★★☆☆
視認性:★★☆☆☆
総 合:★☆☆☆☆
口座開設には「WEB申し込み⇨申込書受領⇨資料送付⇨ログイン情報受領」というアルパカ証券と同様のステップ。こちらは4営業日ほどかかったので評価は若干低め。
即時入金は振込。ただし、ブラウザにポップアップブロッカーを入れていると実行できないので気をつける必要あり。その点も少々マイナス要素。
自由度に関しては1万円からスタートできるのと、自動リバランスもある。リバランスとは、ポートフォリオのバランスが崩れた時に見直して最適な状態にするというものなので、マイナス一辺倒にならない工夫でもある。そんなところから一定の評価。
視認性としては簡単なグラフのみではあるが、それぞれ状況がわかるようになっている。最低限はありますよ、状態。
総合評価は残念ながら★1つ。人に勧められる要素がどこにあるのか?と正直思ってしまった。もちろん、診断画面のワクワクはあるので、一定の資金がある人ならいいのかもしれない。
診断画面
15万スタートでもしっかりと成長するのでは!?と十二分に期待できるグラフまで出てきた。リスク最大にしてあとはよろしく、という状態。
勝率:4.8%
序盤のみプラスだったことがあるよ、という感じ。あれ、リバランスは・・・?そんな感じのこともあり、このような評価となった。
終わりに
紹介キャンペーンはあるにはあるが、メールアドレスを取得して共有しなくてはならないため周囲の人間のみになるだろう。
なお、
とあるのだが、コースが違うのかなぁ。ここまで評価が違うとは。
18位 ファンドロボ(運営:SBI証券株式会社)
次に紹介するのはファンドロボ
概要
証券会社開設を悩んでいると必ず目にすることになるSBI証券が運用するロボアド。数ある商品の中からぴったりな一本を選んでくれるという正に待ち望んでいたサービス。
ロボによって運用方針が変わるというもの
ここでも積極派一択となるわけだが、詳細は後ほど。
評価
気軽さ:★★★★☆
即日性:★★★☆☆
自由度:★★★★★
視認性:★★☆☆☆
総 合:★☆☆☆☆
口座開設には「WEB申し込み⇨ログイン情報受領」というシンプルパターン。SBI証券はWEB上でも特に人気が高いので簡略化に特化している状態。スマホのアプリでシンプルに使えるというのも大きい。
即日性に関しては、クレジット申し込みもできるので非常にやりやすいところなのだが、運用開始までは約一週間。そのタイムラグは合格点ではあるのだが「まだかな?」と気になってしまうことだろう。
自由度は満点。なぜならば100円から投資が可能なため。誰でも余裕で始められる、というのは非常に大きなポイントである。
視認性はマイナス評価。というのも全体の資産を円グラフで表示してたりはするのだが、基本的には簡単に数字が記されているだけというもの。
総合評価はこちらも残念ながら★1つ。途中までは良さそうなのに、総合評価としてはやはり満足度が最悪だったため。特に一番大きいのはスマホの管理画面。
ロボットに任せているつもりなのに「まだまだこれから!頑張って!」って強烈なツッコミを入れたくなってしまう。勢いでそのまま解約したくならないのかな、、、
診断画面
簡単な質問に答えるとどんなスタイルで運用するか?というところから商品選択まで入ってくる。この中でも特にリスク&リターンが大きいものを選択した。
勝率:1.6%
勝率はフィデリティ証券よりも低いのだが、それでも他の要素はプラスがいくつかあったことが総合評価につながった。それにしても平均との乖離がすごい。
終わりに
ファンドロボはスマホで見た時以外は「ロボアド」という印象はないに等しい。
見ればわかるように、単なる投資信託として紹介するのみなのだ。あんまりやる気ないのかな?と思って見ていたら、過日SBIラップというサービスがスタートしたので「あーやっぱりか」と納得してしまった。
17位 ダイワファンドラップ(運営:大和証券株式会社)
次に紹介するのはダイワファンドラップ
概要
大和証券は老舗証券会社の一つ。
そんな大和証券もロボアドバイザーを実はやっていたのである。
老舗だけあってめちゃくちゃ丁寧に説明が書いてあり、安心感を与えてくれる印象。
何よりリターン予測100%と明示するのは余程だなと感心したほど。
評価
気軽さ:★★☆☆☆
即日性:★★★★☆
自由度:★★☆☆☆
視認性:★☆☆☆☆
総 合:★★☆☆☆
口座開設は「WEB申し込み⇨申込書受領⇨電話連絡⇨資料送付⇨ログイン情報受領」というしっかり丁寧な対応。書類だけでなく電話のやり取りを挟むことで一見面倒ではあるものの、信頼性と離脱を防ぐことはできているのだろう。
即日性はやりとりは若干面倒くさいように感じたが、実際のところはスムーズだった。そんなにタイムラグもなく入金2営業日後には運用もスタート。
自由度は1万円〜というものなので、まぁまぁな感じ。ただ積立に関しては本当に面倒くさい。というのも「大和ネクスト銀行」一択なのだ。資料一括DL機能など良いところは沢山あるのに、本当に面倒くさい。
視認性もシンプルなグラフが出てくるがポップアップ画面で表示なのでそこも煩わしい。色合いがシックなところだけは良いところかもしれない。
とはいえ、送付されてくる紙は上質なものだったりと、細部の気遣いはされてあるのでその点としては総合評価を★2つとした。
診断画面
預貯金、投資スタイルなどの5項目ほどの設問に答えると「これでどう?」と商品紹介してくれる。
勝率:4.8%
運用開始の前半では平均よりも上に推移していたところが、段々とマイナスになっていっている状態。最近ようやく乖離が少なくなってきた。
終わりに
正直な感想としては無味無臭。中の下といった位置にずっといるために、特に特徴もない。一定の資産を持っていて、御社を全面的に信頼して任せますよ、という一昔前のステレオタイプの資産家が合うようなスタイルなのだろうか。プレミアム特約プランは正にそんな感じだった。
16位 SMBCロボアドバイザー(運営:株式会社三井住友銀行)
概要
1876年に三井銀行ができたところから歴史は始まっており、再編されて今の形態になった老舗も老舗の三井住友銀行。
ホームページの内容もしっかりと見直されており、最新版に常に更新されている企業努力はしっかりと評価したいと思った。
評価
気軽さ:★★★★☆
即日性:★★★☆☆
自由度:★★★☆☆
視認性:★☆☆☆☆
総 合:★★☆☆☆
口座開設には「WEB申し込み⇨ログイン情報受領」というシンプルパターン。老舗でも早い取り組みに昇華できているのは非常に大きい。
即日性に関しては、運用開始までは5営業日ほどなのでそこまで待たされない。
自由度は1万円から投資可能で毎月1000円の積み立てができるというものなので、★3つとした。
視認性もグラフも何もないので評価が低い。シミュレーションは出せるのだから、「今どこらへんか」みたいなものを作るだけでも大きく違いそうなものだが。
総合評価は★2つ。口座開設の手間が少ないことは本当に素晴らしいと思った。オレオレ詐欺の影響で普通口座は作りにくい代わりに、特定口座は詐欺で使われることがほとんどないので力を入れているのかも?なんてことを考えたりもした。
診断画面
診断画面のシミュレーション押下については少し迷った。診断内容からお勧め金額を入れた場合と、自分なりに考えた金額を入れた場合で比較がそれぞれできると考えたら良いようで、しっかりとチェックした上で購入してね、という意志を感じた。また、診断画面からそのまま購入に薦めるところも評価は高い。
勝率:13.1%
プラスになっている回数はかなり多く見える。
それもそのはず、平均より常に上に位置しているため、地合いが良くなった時にはプラス圏に浮上するという良さがある。
終わりに
診断画面でインフォグラフィックを活用するのであれば、レポートでも一緒に作ってもらった方が早いと思うのだが、そこができていない理由が全くわからない。非常にもったいないと感じる。
15位 投信ロボ(運営:岡三証券株式会社)
次に紹介するのは投信ロボ
概要
1923年創業開始という老舗企業が登場。ここもロボアドを提供している。
それもそのはず。SBI証券が似たようなことを書いてある。
ただ「うちはすごいぞ!」という自己PRはしっかりしている。
他の証券会社もやっている基本的な特徴だったとしても、しっかりと記載するのは大切なこと。
評価
気軽さ:★★☆☆☆
即日性:★★★☆☆
自由度:★★★★★
視認性:★★☆☆☆
総 合:★★☆☆☆
気軽さである口座開設には「メール送付⇨WEB申し込み⇨確認書類提出⇨取引パスワード受領」という老舗パターン。挫けずに乗り越えなければ取引はできない。
即日性に関しては、可もなく不可もなく。入金後5営業日ほどで運用が開始される。
自由度は満点。なぜならば100円から投資が可能なため。それでこそ!と賞賛を送りたい。
視認性はマイナス評価。グラフとかは一切なし。特徴として何度も見直しができるとあるが、結果と見比べながら自身で商品を買い直す必要もある。そこもややこしい。ポイントの一つ。
総合評価は★2つ。見直しとかも含めて自動でやってくれると上位に入るほどのものだと思うのに、それができない理由がなんなのかは聞いてみたいところ。
診断画面
20年後には大富豪になることが決まった瞬間。この画像はいつまででも残しておくと決めている。
勝率:6.5%
こちらも初期だけが平均以上だったところ、平均以下をしっかりと歩み続けている状態。ただ乖離も大きすぎるので、買い直しで立て直せるのかをしっかりと見極めたいところ。
終わりに
兎にも角にも購入手続きが面倒くさいという印象が強い。一括申し込みのようなことができない理由はなんなのかも含めて担当者を揺さぶりたくなってしまった。
14位 楽ラップ(運営:楽天証券株式会社)
次に紹介するのは楽ラップ
概要
何かと話題になる楽天グループがここで登場。
ここではっきりとわかるのは「ロボアドバイザーは診断のみ」で「あとはプロがちゃんと運用します」という役割分担がされていること。
特に印象的なのは他社は「証券会社としてのブランド」「商品紹介の巧みさ」みたいなところを売りにしているのに対して「何せ楽天ですからね!」というスタンス。この強気だからこそ成長しているんだろうな、と改めて思うほど。
余談だが、楽天のトレーディングツールは非常に評価も高い。Windows版でしかリリースされていないのが惜しくなるくらい。
評価
気軽さ:★★★★☆
即日性:★★★★☆
自由度:★★★☆☆
視認性:★★☆☆☆
総 合:★★☆☆☆
口座開設には「WEB申し込み⇨ログイン情報受領」という簡易的なパターン。重要書類も写真撮影して添付するだけでOKなのは魅力的。ただ、何故か免許証を再送することになったのだが…そこはボラだろうとして評価は★4つ。
即日性に関しては、思ったよりスピーディではなかったが、それでも早い方。特に気にならなかった。
自由度は★3つ。というのも1万円からスタートできるというところはまずまずだったため。楽天ポイントとの連携とかも含めてもっと推しているかと思いきや特にゴリゴリ来なかったので、スタンスがグループ内でも違うのだなーと感じた。ポイント運用などと絡めて出していれば自由度も広がりそうだな、という印象。
視認性はあまり良くない。わかりやすくまとめられているのだが、それだけという感じ。
総合評価は★2つ。楽天らしくないような印象に加えてなんだかパンチもあまり効いていない。楽天グループが推しポイントならもう少し差別化できる気もするし、そうじゃないところを推せるかどうかも知りたいところ。
診断画面
リスクは高くやりますよ、ってところには変わりないのだが、別の観点での説明とかあってもよかったんじゃないかな、と思ってしまった。他の証券会社と比べすぎなのだろうか。
勝率:3.3%
平均よりどんどん下にいっていたところからすこーしだけ盛り返し始めている状態。とはいえ、プラス圏で入れたのは初期だけで、全体が盛り返し出した時も大幅マイナスだったことからバブルが起きない限りしんどそう。
終わりに
薄利多売だからあまり力を入れられていないのでは?と思ってしまうような結果。「まぁ楽天経済圏内だからついでにやったらいいんじゃない?」という勧める以外に何があるのだろうか。さらには社内には「楽ラップ」という別サービスもある。そこも迷走しているのかもしれない。
13位 SMART FOLIO(運営:株式会社みずほ銀行)
次に紹介するのはSMART FOLIO
概要
何かと話題に上がりがちなみずほ証券もロボアドバイザーを提供している。上記の画像に記載されてあることの詳細は以下。
ここであるのは年齢・年収・投資目的とあるが、実際には「この単語はご存知?」とリテラシーの確認も入ることが面白い。その前に同意事項があった上で質問が出てくるため、かなり石橋を叩いてから渡ってほしい旨が伝わってくる。
評価
気軽さ:★★☆☆☆
即日性:★★★★☆
自由度:★★★★☆
視認性:★★☆☆☆
総 合:★★☆☆☆
口座開設にはアプリがあるので星2つにしているが、そのアプリの挙動も若干怪しいので評価は上げにくいのが本音。むしろ入口の時点で「こ、これは面倒くさそうだ!」という気持ちを満点にさせてくれている。
即日性に関しては、入金から運用開始までは2営業日なのでタイムラグなし。参入ハードルだけ妙に高いというのも不思議な話。その落差で「いいじゃん!」と錯覚してしまう。
自由度は★4つ。1000円という少額投資が可能なので評価が高い。
視認性はあまりよろしくない。こんな感じで現状どうなのかってアドバイスもあるのだが、「達成率110%」とか平気で表示されてしまう。
総合評価は★2つ。良いところもいくつかあるのだが、実際問題UIが酷くて困る。口座開設の時に郵便番号とかも自動入力一切なし。画面がタブで開かれないのに前の入力内容確認することも出てくるので行ったり来たりしたりとか。特に困るのはログイン画面。何の反応もないから「あれ?ログインボタン押下したよね?」とついもう一度押下するとエラー表示が即出てくることだったりとか、クセが強すぎる。
診断画面
見やすいのだが、元本15万+積み立て月1万円で30年後に1000万円って本当に言ってる・・・?という気持ちに何度もなった。総額375万円が1500万円になるって相当なので、100万円預けておいたら老後楽々暮らせるんですけどー、となってしまった。
勝率:9.7%
初期はかなり調子が良く、「お前やるやないか!」と興奮していたのを覚えている。ただし一度調子を崩してからはとめどなく落ち込んでしまい、平均値に寄り添っている状態。
終わりに
勝率9%越えてて15位なら上位層はもっと凄いのか!?と思いがちだが、実はそんなことはない。要素には入れているものの、勝率よりも他の要素も含めての判断をしている。というのも、今よくても将来どうなるかわからないので容易にお勧めできないため。他の要素も公平に見ていきたいという思いがあるのだ。
12位 fund eye(運営:SMBC日興証券株式会社)
次に紹介するのはfund eye
概要
2022年、相場操縦の疑いという悪いニュースで認知度がかなり高くなってしまったSMBC日興証券が提供するロボアド。預けにくいですよね、というのが率直な感想。
初心者でも簡単に使えるよ、というメッセージをもとに出しているのだが、特に差別化ポイントは見つけられず、WEBサイトもシンプルな作り。折り返しも近づいたところで、別の要素を探す方が確かに難しいのか、なんて思いがちだが少し入ってみると違うところもしっかりある。
まず、fundeyeには2つの機能がある。
一般的なロボアドとしての機能は「fund eye」である。これは実際同時並行して比較したことで分かったことなのだが、投資対象のラインナップが幅広いのである。
たとえば、ハイリスクハイリターンで診断をした際に出てくる商品は以下のようなもの。
他サービスでは似たり寄ったりの商品を紹介されるのに対して「メキシコ」「インド」と並ばれると「お、これは?」と気になってしまう。ただ、その中から一つ選びましょう、というものであり、バランス投資はできない。バランス投資がしたい場合は、SMBC日興証券が提供している別サービスであるTHEOを使わなければならない。
なお、もう一つの機能というのはリバランス診断だ。
こちらは保有しているものを全て入力して判断することになるのだが、競合での製品も含めて入力していくという、セカンドオピニオンとしての役割。使ってみてもいいのかも。
評価
気軽さ:★★★☆☆
即日性:★★☆☆☆
自由度:★★★☆☆
視認性:★☆☆☆☆
総 合:★★★☆☆
口座開設には「WEB申し込み⇨ログイン情報受領」というシンプルパターン。劇的な改善はないが、それでも悪いものではない。
即日性に関しては、入金後運用開始まで約2週間程度かかった。反映まだかなーと何度も見てしまうので、放置できる余裕資金を持っている人向け。
自由度は1000円から投資できるという点では高評価。一方で、積立の申し込みは別途郵送で書類提出の必要があるなどのことから若干面倒くさい。なので少々評価はマイナス。
視認性はマイナス評価。こちらもシンプルなテーブル設計のみ。
メールで毎週通知は来るのだが、だったらグラフとか簡単に見れるようにしても良さそうだけど?となってしまった。
総合評価は★3つ。可もなく不可もなくってところもするのだが、商品の幅が他と比べて広かったというのが実は大きいために評価はプラス傾向に。
診断画面
質問内容も基本的には変わり映えするものではないが、先に述べたように商品の幅が大きいので自分のスタンスと合う商材を見るために使ってみるのもいいだろう。診断だけならば口座開設も必要ない。
勝率:1.6%
最初は本当にボロボロで「なんじゃこりゃ」と声が漏れたことも今では懐かしい思い出。平均を上回ることは一生ないんだろうなと思っていたところ、コロナの終息が見えかけた時にググッと伸びたこともあったので「これぞハイリスクハイリターン」と感じたものだ。常に低迷し続けるわけではないのはそれだけに期待もできることだろう。
終わりに
この勝率の低さでこの順位になっているのは「商品の幅」と「期待値」の2点。ただ、ローリスクの安定投資の場合はどのような結果になるかは評価が分かれそうだな、とも感じるところではある。
11位 SUSTEN(運営:株式会社sustenキャピタル・マネジメント)
次に紹介するのはSUSTEN
概要
2019年に生まれたベンチャー企業が立ち上げた新サービス。
「家族や友人にすすめられる投資運用サービスの創出」は非常に共感。まさにそうあるべき。
SUSTENの強みとして特に注目したいのが「不況に強い」というもの。コロナ・戦争・物価向上とさまざまな要素で不安に感じている人が多くいる中で、安心が提供できるというのはかなりの価値だろう。
もう一つ忘れてはならないのは、完全成果報酬型というもの。なお、注意書きにあるのは以下なので、完全に無料と勘違いしないように注意が必要。
評価
気軽さ:★★★★☆
即日性:★★★★☆
自由度:★★☆☆☆
視認性:★★★★☆
総 合:★★☆☆☆
口座開設には「診断⇨WEB申し込み⇨ログイン情報受領」というシンプルパターンに診断が必須なのが少しユニークだった。初めての投資をするという人に向けて特化しているとも言えるだろう。
即日性に関しては、入金して2営業日後にはサービスが開始されていることで非常にスピーディ。
自由度が低いのは最低投資額が10万円からと設計されているため。
運用実績などはグラフで見ることもでき、期間も自由に変えることが可能。
と、そこまで良さそうなところだが、総合評価としては★2つ。
診断画面
設問に対する回答もスムーズに行うことができ(「次へ」をわざわざ押さなくてもいい、など)、簡易診断だけでなく、希望者は詳細診断の上でタイプ判別ができるというもの。
勝率:8.1%
当初は平均よりも上だったが、後半からは平均よりも大きく後退してしまっているのが現状。景気後退には強いという話は・・・?入口は良いだけに結果が伴ってくれたら何も文句はないのだが、、、というのが率直な印象。なので上位には入れず。
終わりに
4年目に入って、何か大きな変化も考えていることだろう。
つみたてNISAの新たなサービスを始まってるので、ここからの持ち直しは期待したいところ。
まとめ
それぞれの評価と実際の勝率をひっくるめた順位で紹介する前半戦もここで終了。後半戦もまとめていきます。