フリムンあんちゃんと「沖縄本島で野球帽とarmy IDと10円玉」
今、寝た。
結構高齢な現在のかーちゃんを寝かしつけた所で筆を取る。
さあインターネットにも載っていない過去の沖縄本島、昭和時代の那覇市。今日は、「自称」都会地区の居住区地域に2人はいるみたい。
それでは「フリムンあんちゃん」と泣き虫弟「んもー」のいる昭和の沖縄へダイブしよう。
1984年。
「おかしかってきまーす!」
ランドセルを床に放り投げ、平屋の古民家から飛び出して行こうとするフリムンで猪突猛進あんちゃん。
どうやら下校時間のようだ。
宿題をする気もないらしいw
躊躇なく飛び出そうとするあんちゃんに抱きつき、恨めしそうに目を凝らし一言。
「んもー」もいくー😢💦
2歳に満たない弟は舌っ足らずで「自分もー」が言えず「んもーもー😡」と息巻く。
ウチには誰もいないのでアメリカ式の鍵をかけて外に飛び出す。
いつもの日常。
ここは沖縄県、那覇市の裏道を走る2人の異国人。
整備されていない砂利道と舗装道路が入り混じった場所を抜け、「しゃーーー」っと流れる「ガーブ川」の用水路を横目に橋を抜け、裏通りの路地に入り、クルマが入れない入り組んだ筋道を転んで足を擦りむいてもお構いなしに2人で手を繋ぎ走っていくのだ。
「早く来い!」
アタマには黒い野球帽🧢。
首に軍隊証明をじゃらじゃらと鍵と共にぶら下げ、ニヤニヤ😁走りながらも後ろをチラ見するボク。
「やーん💦」
泣きながらも😭懸命に走る弟💨
行く先は「一銭街屋」。
つまりちょっとしたご飯付きお菓子屋さん。一銭とはいかないが、激安お菓子🍪が2人の目当て。
手のひらには10円。これはひどいwww
なにせ2人は大真面目。
「五円チョコ」が2個買えるのだ。
昭和はバブル期でも全てが裕福ではなかった。フジテレビ📺の向こうでは華やかなコンビニエンスストアが映し出され、夢と希望に満ち溢れていた。
今は都会目な沖縄本島とはいえ、
平成に入ってしばらく経過してもコンビニなんて存在してなかったのだ。
コンビニが沖縄に進出したのは、1997年ごろだったと思う。
意外でしょ?
ヤマザキ春のパンまつり🍞?
それがどこか遠くの異国祭りに見えて仕方がなかったのだ。
「あたりまえの環境は、
当たり前じゃない」。
琉球人なら誰でも知ってるあたりまえ。
ほら、2人の「弾む息を整えた声」と言う事は、現地に到着したらしい。
この注文方法はあんちゃんだな。
「おばあちゃん👵これ2個〜!」
なんともはや、偉そうに、
10円を出すのはこいつ。
「んー😤ノシ」
この場所は日本人が知っている駄菓子屋であって駄菓子屋では無い。
広さをコンビニで例えるなら、「男女トイレに洗面台通行口並みの広さ」的、小さな空間。一銭街屋。
ボクらにとってのコンビニ。
2人はすぐに開けてピチャピチャ食べ始めているみたい。
凄く意地汚い。どこの子だ💦
「んー!んー!😭」
1人は綺麗に開けて食べられない事に腹を立てているようだ。
もう1人は5円チョコの袋すら開けてあげる手伝う素振りも見せない。
目の前に音を立てて動いている「じゃーんけーんポン!負け〜」なゲーム機に見入ってるみたいだ
最近、繁華街で見かける模倣復刻版「一銭街屋」では無い。
まずお菓子が汚い。箱を無造作に開けてそこかしこに放り投げられてるのだ。
飲み物コーナーというにはあまりにも貧者く、小さい冷蔵庫の中に30円ミッキー。つまりレモンティの名を冠した砂糖水だ。
他には
「root beer」80円。
「アメ玉当たりつき」10円。
「American choco🍫」30円。
「Rays potato chips」150円など。
ほとんど見たことのないレンホウ貿易的American goodsなお菓子で溢れている。
もし旅行で沖縄を訪れる事があれば、お菓子を買う時に裏面を見ること。全部英語で書かれていたら是非、食う事をお勧めする。
味が段違いに濃ゆいのだ。
Rays is very good and I think4U.
まああの汚らしい二匹のガキ大将は食べ終わったらしい。指まで舐めている。どこの子だ💦
帰りはゆっくりとお家への道を手を握り、並んで帰っていくみたい。
途中、綺麗な石ころを目利きし、自動販売機裏や釣り銭を物色している。
おい。そのガキンチョ。
見つけたら警察に届けるんだぞ。
探す行為そのものはマナー違反だが苦拗ねたら泥棒だぞ。
.....。
キョロキョロ見ている帰り道が克明に脳裏に浮かんでいるらしい。
きっとボロ家に帰っても宿題せず絵を描く事だろう。
大人になったら完全に模写できるWebデザインとかイラストレーターとか良いんじゃないか?
どうせ勉強しないだろう。
あくまで大人の意見だ、ガキども。