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タロット占いは文章題のよう。どれだけ上手く方程式を作れるか…。

倉敷Penny Laneのまゆみです。
実は、11月にイベントを企画しています。今年はタロットカードのレッスンに通ってくれた生徒さんや、趣味でオラクルカードに取り組んでいる人たちとのローカルなコミュニティ化を目指していて、季節に1回のワークショップを開催してきました。おかげさまで、数名の仲間が集まったので、秋には今年の集大成とも言える、カード占いイベントを開催しようと思ったのです。

独学の限界を感じる人同士、刺激を受け合いながら取り組むこと、
実際にお客様とのセッションを経験することでしか得られることが出来ない気づきを得ることが目標です。

初開催という事もあり、本番までに、セッション経験が少ないメンバー向けに自主的な練習会をしています。

普段カードそれぞれは上手に読めていても、いざセッション形式になるといろいろ問題が発生してきます。私も一通り経験しました。

その様子を見て、上手くいかなかった場合、どこがまずかったのかを分析していくと、

お客様の悩みを理解していないのでカードへの質問の整理が出来ていない、

ほとんどこのケースのように思います。

そのため、
質問に最適なスプレッド・デッキが選べていなかったり、
1枚ずつのカードを読むことにばかり必死になりすぎてしまい話に一貫性が無くなったり、
結果、何の質問だったかも忘れて、そもそもお客様がたずねられた事とは的外れなアドバイスをしてしまう、
という事がおこります。

このような例がありました。

セッション練習で、私がお客様役となり、
『現在レッスンに通ってくれている生徒さんが一区切りしそうなので、今後の占い業の目標を何にしようかと思っている』
という相談をしました。

この時の私のイメージでは、引き続きレッスン生を集める活動をするか、あるいはセッションに力を入れるべきか、オンライン活動を始めるべきかなどなど、占い業での目標設定となる答えが欲しかったのです。

質問を聞いてそのままタロット占いを始めたある練習生さんは、その答えに、出会いや恋愛・結婚という話を勧めてきました。
要因は、最終結果のカード(カップ10)を含めカップのカードが多く出ていたことと、同時に出ていたソードのペイジのカードをその相手としたからのようです。

そうなると、お客様の立場としては、
“私の占い業はもうこれで終わりで、結婚相手を見つけるべきなのですか?”
と、なってしまいますよね。
前向きに次の仕事の目標を見つけたかったのに。

もし、人生を見失って何を頑張れば良いか分からないような場合であれば、仕事に生きがいを見つけるのか、プライベートの充実を勧めるのかといった答えになるかもしれません。

そんなケースでもない限り、一般的には、仕事とプライベートは別問題で私たちは生活していますので、仕事についての質問をカードにしたのであれば、仕事の世界の中のことをカードは示しています。そう読むことを意図して占っていく方が良いです。

"仕事のペースが落ちそうなので、この際プライベートを充実させたら?"というアドバイスがカードから読めたのであれば、ギリギリありかもしれませんが、質問者が恋愛や結婚を望んでいるかは別問題になってきます。

いずれにせよ、お客様の状況や、一番知りたい部分は確認をしておくべきです。

意志疎通をしなければなりません。

ちなみにそれも出来るようになるためのセッション練習なので、こちらも一般のお客様のごとくぼんやり話をもちかけております。
また、占いではお客様側も出来るだけしっかりご自分の状況を説明された方が、有益な時間になる確率が上がります。

このケースでは仕事の目標をみつけたいというのがお客様の知りたいことで、それを確認が出来ていれば、
カップのカードは仕事上での人間関係と読めますし、
ソードのペイジも新しいレッスン生、若いセッションのお客様、男性と読むのであれば男性を客層に取りこむ活動、といった読み方に自ずとしぼられてきます。

このようなセッション練習をしていると、タロット占いって子供の頃していた数学の文章題のようだなぁと思ってしまいます。文章題って、計算が得意でも、国語力もなければ解けなかったりしますよね。

設問(お客様の悩み)を的確に理解し、求められるアンサー(占いの答え)を導き出す方程式(カードへの質問・スプレッド・デッキ)を正しく使う。

この骨組みさえ最初にしっかり出来れば、カードが示すものは自ずと限定されてきますからね。ターゲットを絞った中から私たちは直感的にメッセージを選ぶことが出来るのです。

タロットは右脳だ!! 直感だ!!
そんな左脳的方程式に例えるな!!
と言われそうです。それは確かにそう。これだけで片付かないリーディングが起こることもしばしば。
だけれど、タロットも技術と鍛錬なので、押えるべきところは押えておいた方が良いと思います。
『自由』って最低限のルールを守ることで保たれているじゃないですか。『自由』=『無法地帯』ではないですよね。
押えるところを押さえておくことで私たちはより自由にリーディングが出来るはずです。
こんなところは、華道や俳句の『型』に似ている気がします。

そして、セッションでは、『占い抜きで、普通に友達の相談にのっている』ぐらいの現実感も意識に半分ぐらい残しておけば、的外れな話にはならないのかなと思っています。
もちろん、占いの答えとしてはカードから導き出されたものを答えなければいけませんけどね。

読んでいただいて、“楽しい”“役に立った”と感じていただけましたら、ぜひサポートをいただけると嬉しいです。 活動継続のモチベーションとして、頑張ります!!