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ELDEN RINGで心は折れたくないがネタバレはあまり踏みたくない人向け

先日ゲームの発売前にこの記事も書きましたが、これは実際に遊んで「多分このくらいの情報はあった方が初見の人は楽だろうなぁ」というお話です。対象読者はシリーズ初見の人、過去に心が折れたことがある人、アクション不慣れな人あたりです。既存のソウルフォロワーの皆さんは好きに生き、好きに死にましょう。

素性と育成、武器選びなど

初期素性

前の記事でも書きましたが、やはり近接系の素性、特にバランスのよい純粋な近接素性「放浪騎士」次いで技量系で遠近(+状態異常)の揃った「侍」あたりがおすすめです。それ以外は初期ステータスや防具に難があったり、過去作である程度セオリーを学んでいないと、ちょっと厳しい場面が出てくる感じがします。もっとも、今作初見で「星見」などを選んで普通に遊べている人も多々いるので、うるせー!って他選んでも大丈夫です。責任は取りませんが(強いは強いです)

ただ「放浪騎士」は1つ罠があり、ゲーム開始時点で重量過多(俗に"ドッスンローリング"と言われる状態)です。原因はフルアーマーに加えて、ロングソードと盾、さらにハルバードまで所持&装備しているためです。そのままでは回避の基本たるローリングが厳しいので、一旦ハルバードを外すなり、防具を脱ぐなりして「中量」になるよう調整しましょう。

強化方針(近接軸が前提)

これも前の記事で書きましたが、何はおいても「生命力」を振りましょう。これはもうあらゆる素性、あらゆるビルドで共通と言っても過言ではないくらい、基本です。当面の間の攻撃力は、武器自体の強化で我慢。とりあえず生命力20~25ほど振ればOKです。それで即死する相手は後回しにしましょう。もちろん盛っていっても問題はなく、最終的に40~50以上にしてもよいですが、当然その分他のステータスを圧迫するので、自分にちょうどよい「まぁ即死はせんしええか…」というラインまでジワジワ上げていきましょう。

その後は、武器や戦い方に適したステータスを伸ばしましょう。重量のある大型武器で派手にいきたいなら「筋力」(と重量問題解決のため「持久力」)、刺剣や曲刀、刀、槍、弓や魔術・祈祷の使用も考えているなら「技量」を中心に上げていくと間違いがないです。純粋に魔術・祈祷だけで戦うつもりなら「知力・信仰」とFP用に「精神」をガン振りしてもよいですが、序盤の難易度は上がると思います、多分。後々ステータスの振り直しも条件付きで可能になるので、最初のうちはシンプルな近接戦闘マンにしておくのが無難じゃないかなぁと思います。

なお、武器には「戦技の付け替えが可能な汎用的な武器」「戦技の付け替えが不可能なユニーク武器」の2系統あります。それぞれ強化素材が異なるため、同時進行で強化できます。とは言え全エリアくまなく探し倒すようなプレイでなく適度に探索する程度であれば、現実的にはせいぜい汎用2本、ユニーク2本程度を主力として鍛えるのが限度になると思います。ある程度進めば強化素材自体を購入できるようにもなりますが、時々の最大強度まで鍛えられる本数は限られる、という感じです。ぶっちゃけどんな装備でもある程度強化すればクリアできるようにはなっているので、序盤からの相棒と別に1本強化できるくらいの素材が手元にあると安心、という程度の話です。

武器と戦闘システムの兼ね合い

今作から登場した「ガードカウンター」が「ガードした後に強攻撃押すだけ」というお手軽さの割に超強いです。盾を持つなら使わない手はありません。雑魚やちょっと大きめの人型は、これでガンガン崩していけます。ただし、ちょっとやそっとでは崩れない大型の敵、つかみ攻撃、スタミナ削りが尋常ではない攻撃には有効ではないので、頼り切るのは危険です。筋力系の大型武器は得てして振りの遅さでガードカウンター発動自体を潰されることも多いので、軽めの武器で崩していくための手段と思っておいてもよいです。

同じく盾系の戦技で「パリィ」もありますが「小盾」に分類される盾以外では難度が高いので、目押しとか得意だよって人以外は一旦忘れてよいです。その辺の敵で楽に狙えるようなら使っていきましょう。特に刺突に特化したような武器は致命攻撃の威力補正が高いものが多いので、そうした武器が主力なら練習する価値はあります。ただし、ガードカウンターと同じくクソデカボスとかにはそもそも不可能です。

フィールド限定ですが騎乗戦闘も有用なシーンが多いです。大型の敵や範囲攻撃を連打してくる一撃離脱が有効な敵、その辺の雑魚の群れなど、慣れておいた方が何かとうまく立ち回れます。こちらは射程が長めの大剣をはじめ、槍や斧槍などの「それっぽい」「見栄えする」武器で特に有用です。短い武器、そもそも届きませんからね…。

序盤の手引

この辺から、多少なりとも本編の内容への言及があるので、一切のネタバレを拒否したいという人はサヨナラしてください。



いいですか。サヨナラですよ。



いいですね?



ね?


祝福の導きと「関門前」

チュートリアル終わってお外出たら「祝福」それとその導きの話が聞けますが、実際マップ見ると「お前次行くのこっちな!」というアイコンがモロに出ています。これは「とりあえずストーリー進めたいならこっち行けばいいぞ」という、ガイドラインです。必ずしも従う必要はありません。ありませんが、悪いことは言わないので「関門前」という名前の祝福までは、何も考えずにガイドに従った方がよいです。詳細は省きますが、その間に変なことすると絶望が待っています。まぁ、関門前に行っても、遅かれ早かれ絶望することはあると思いますが、それはそれとして。

"例のボス"マルギット

Twitterやってたりゲームメディアフォローしてると名前が嫌でも目につく「最初のボス」と言われてるマルギットさん。が、私なんかはマルギット倒す前に10体近くボスを倒しました。これはそういうことも普通にあるゲームです。先の項の「関門前」以降は、好きに探索すればいいと思います。私はむしろ下準備が整い過ぎてて、なんかよく分からんうちにボコボコにしてしまったので、限度はあるとは思いますが、それも自由です。意地でも挑むぜ!ってのもいいと思いますが、心折れる前にフィールド探索に出るのをオススメします。戦うにしても、サインによるNPCやプレイヤーの召喚など、お助け要素もあります。褪せ人にノブレスオブリージュはありません。使えるものは使いましょう。

探索と「円卓」

物語の舞台である「狭間の地」の各地方には特色があり、それに合わせた装備やアイテムが入手できる傾向があります。初期の素性や目指す方向、「生命力」に振ってる間に「あーやっぱりこうしたいなー」ってなった方向性などあれば、その方角に進むといいと思います。具体的には…

初期地点:リムグレイブ。基礎系が一通り揃う。しっかり探索がおすすめ
北西:魔術エリア。魔術戦士もこっち。祈祷もややこっち
北東:やめておけ…
西~南西:海やで
東~南:純粋な戦士系はこちら。種々の近接武器など

そうして探索しているうちに、あるいはマルギットに挑むなどして倒れているうちに「円卓」という、褪せ人の集会所のような場所にいざなわれると思います。多分ですが、その辺でレベル上げしてるだけだとお呼ばれしないと思います。
ここを拠点として活動することになりますが、呼ばれた時点で「基礎的な騎士系装備」「基礎的な祈祷」が購入可能です。額は高いですが、特に祈祷はしばらく北西の探索とここでの購入が基本になると思います。その他の機能も随時追加されていくので、時々でもウロついておくと変化に気付けます。

ダンジョンなど

規模は様々ですが、あちこちに色々と散らばっています。

鉱山:文字通りの鉱山で、主に武器の強化素材が入手可能
地下墓:召喚できるお助けNPCの「遺灰」とその強化素材が入手可能
野営地:兵隊だまり。タリスマンや武器、魔術や戦技など
棺:野ざらしの棺。黄金のルーンがたくさん。バチ当たりめ!
教会:聖杯瓶の強化素材がある。祝福もある。ただし…
小黄金樹:普段から見えてる。霊薬の素材がある。ただし…

そして上記の小規模な諸々とは異なる、フロムがちょっと本気出して殺しに来る中規模のダンジョンもあります。鉱山っぽい洞窟から門構えのあるお城みたいなのまで、色々。さらに(シナリオ上重要な)ダンジョン、通称"レガシーダンジョン"があります。ソウルシリーズをソウルシリーズたらしめていた、複雑なマップ構造を持つ大型ダンジョンです。なんなら過去のソウルシリーズより規模がデカいです。
このレガシーダンジョンには大まかに「素直に進むとエリアボスにたどり着く表ルート」と「飛び降りなどイレギュラーなルートをたどり深奥に迫る裏ルート」のようなものがあります。難易度そのものは別に変わらないと思うのですが、表と裏をゴチャゴチャに攻略すると「なんか一周回って同じとこに来た…もうだめだ…」ってなるので、一旦素直な表ルートを踏破するのがいいのではないかなと思っています。まぁ、どっちにしても迷うとは思うので適当に進んでもいいと思います。

「黄金のルーン」の使い時

先に棺のところで「バチ当たりめ!」と書いた黄金のルーンですが、砕くとサイズに応じたルーンが手に入る便利なアイテムです。小粒のものはそこらで大量に拾え、それ以上のものも結構入手機会があるのですが、とにかく「どんなに死亡を繰り返しても失われないルーン」である点が重要です。
これを頼みにどんどんレベルを上げる!…と、言うよりは「ショップで買いたいものがあるが微妙にルーンが足りない」「ヤバそうなエリアに挑むがもうちょいでレベルアップできる」なんて時にパリーンと割って使い切ってしまえば、気兼ねなく死ねます。まぁ、備えている時には死なないものなんですけどね。得られるルーンの量は、ショップなどの「売却」で確認できます(割っても売っても同量のルーンになります)
それとフロムのゲームでは「おう、あんたか。実は近々旅に出ることにしてな。誰かさんを見てたら、年甲斐もなく血が騒いだってわけよ!ハッハー!ここも店じまいだ。必要なものは今のうちに買っておけよ」なんて会話のあとに、NPCがいなくなることがよくあります。で死体を見つけるハメになったり。ともかく、NPCが移動したり一時的に購入不可になったりよくするので「あ、これ欲しい」ってなったものは買えるうちに買っておく方がよいです。

それから

強化方針(アドバンス)

当面は純近接マンで大丈夫ですし、その状態で人を呼んだり遺灰によって疑似マルチプレイをすれば大体の状況は突破できると思います。そのままクリアした人もいますしね。ただ、レベルが40~50くらいになってきたら、そろそろ色気を出してもよい頃合いです。

  • 知力や信仰に振って、手札を増やす

  • 筋力(技量)にも振って、扱える装備を増やす

  • 別種の武器、状態異常武器などを試してみる

今作は特に(初期のバージョンでは)純粋な魔術師ではなく"魔術を絡めて"戦う魔術戦士、出血によるダメージを軸とする状態異常狙いの戦い方も強力です。アイテム製作での投げ物や属性付与、自己強化も効果的なので、自分の得意な戦い方を伸ばす&苦手な分野を補う手立てを準備しておくと詰まりが少なくなります。素直に近接マンをやっている場合は、メイン武器が斬撃系なら打撃・刺突系を1つ、遠距離攻撃手段を1つ、炎や冷気といった物理以外の属性攻撃手段を2つ程度は準備しておきたいところ。その点、魔術は一部を除き魔力属性の遠距離攻撃でお得ですが、ステータスをしっかり圧迫します。クロスボウや投げナイフ、戦技での遠距離攻撃も検討しましょう。

話をしようよ

先の項目でもちらっと出ましたが、特定のアイテムを入手しただとか、新しいエリアに入っただとか…正確なフラグはともかく、NPCの会話内容が変化して何かくれたり、塩対応だったやつが急に仲間ヅラしてきたりします。攻略情報を封印していると怒涛の勢いで見逃すと思いますが、ひとまず探索や死に疲れた時にでも、NPC巡りをしてみるといいと思います。メインシナリオとは別の、NPC固有のシナリオが始まっているかも知れません。そうして本筋を外れて走り回るのも、オープンワールドの醍醐味です。旅の目的地たる黄金樹は遠のきますが、別に誰に怒られるわけでも無アッ、メリナさんこんにちは本日はお日柄もよく―――

メモ(スクショ)を取ろう

―――NPCに話かけていると「私は"フロム本社"に向かおうと思います。そちらでお会いしましょう」というように、ゲーム内の地名などをさらっと言われます。でも「いやフロム本社ってどこにあんの…」ってなるんですよね。未探査のエリアだったりすると特に。ちなみにフロムは渋谷区の笹塚にあります。
会話以外にもメッセージが残されていたり、入手したアイテムの詳細説明にひっそりヒントが書かれていたりしますが、とにかくその場ですぐに向かうとかでもない限り忘れます。そもそも誰の発言だったのかも分からなくなります。なので、メモ取るなりスクショ取ってたまに見返すなりするクセをつけるといいと思います。SteamはF12でスクショが取れます。

死と呪いの時間

暗いと敵に見つかりにくいという利点はあるんですが、基本的に明るい方が探索はしやすいし気分もいいので、お昼まで時間潰して活動している人もいるんじゃないかと思います。ですが、夜は常ならぬモノが現れる時間帯でもあります。敢えて夜にして、色々な祝福に移動し、周囲を散策してみてください。「あれ?あの敵いつもと様子が…」なんてことが…あれ、あの鳥妙に大きく見えますね。パース狂ってるんじゃ―――

マルチプレイ

今作は遺灰から霊を呼び出せたり、なんだかんだNPCのサインもあったり、ホントにヤバいやつはクリアするのに戦わなくてもよかったりはするんですが、それでもやっぱりしんどい場面はどうしたってあります。「トレントを呼び出せなくなる」という難点はありますが、フィールドを含めてサイン溜まりではどんどんお手伝いさんを呼んでプレイをしていきましょう。ただし、人を呼ぶとその分ボスは固くなる点は覚えておきましょう。慣れたら、タイマン張った方が楽なことも多いです。
自分がお手伝いに行くのもよいです。自分とは違う戦い方の人や、有効打に関する気付きを得られたりしますし、成功すればちゃんと報酬もあります。そもそもルーンをロストする危険がないので、安全に稼げます。そして何度も同じボスと戦っているうちに、あれほど苦労したはずが鼻歌まじりにぶっ飛ばせるようになったりもするのは、高難度を謳うソウルライクタイトルのイイ楽しみ方の1つだと思うのです。

さいごに

これ書いてる人も探索終わったわけでもなし、人づてに聞いた話もありつつ、そもそも全力の主観で書いているので気になる点もあろうかと思います。うん。ごめん。がんばって。

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