勉強嫌いな高卒が二級建築士学科模擬試験で全国1位を取りました
本日二級建築士の1次試験の結果が発表されましたね。
受験された方、お疲れ様でした。長い闘いでしたね。
私も本年初めて受験し、無事1次試験に合格していました。
私は高校卒業後、建築とは関係ない専門学校に通った後
(受験資格の学歴的には「高卒」になるらしいです…)
某資格学校に通って学科試験に挑みました。
受験資格に実務経験が不要になったことで周りは大卒だらけ、自分は高卒、あまり自信が無いスタートでしたが
直前の資格学校の模擬試験では4教科100点満点中99点を獲得
数万人中全国1位になりました。
そのため一次試験では特に緊張することは無く、リラックスした状態で学科試験に挑むことができました。
備忘録にここまでの勉強経歴を残します。
建築業に関する経歴
今振り返れば「勉強嫌い」で通った学生時代でした。
・高校時代 工業高校のインテリア学部
中学生の時、勉強嫌いだったため、
①今現在の成績で問題無く入れる
②進学校には進みたくない
二つの条件で選んだ高校でした。意識低い。
一応、建築の基礎の基礎の基礎ぐらいの言葉は高校時代で覚える。
・専門学校時代 地元の広告系専門学校に通う
勉強嫌いだったため、大学受験をする選択肢が頭に無く。好きな絵を活かせると思い地元の広告系専門学校に入学。
・専門学校を卒業して、住宅会社の「広報担当」として入社
憧れだった「絵を活かせる仕事」と思い、小さな住宅会社のチラシ作成やWEBサイトの更新等をする広報担当として入社しました。
最初こそは良かったのですが、人手の足りない建築業界。
広報担当から営業担当に移され、営業がある程度出来るようになったら設計担当に移され、5年を過ぎる頃には工務を覚え、1現場の工事をヒアリングから引き渡しまで担当するようになっていました。
人の入れ替わりがかなり多い会社で1年のうちに5人入社し6人辞めていくような職場だったため(あれ?どんどん減ってない?)わからないことを聞ける先輩や上司もおらず、職人さん方、お客様から怒られ教えて貰いながら試行錯誤で現場を覚えました。
しかしこのまま試行錯誤で現場を進めても、自分の経験や勉強不足のせいでお客様、職人さんに迷惑をかけるだけだと悩み、その会社を辞めることを決意しました。
・設計事務所兼工務店へ入社 現在に至ります。
ちゃんと現場を覚えて、お客様から喜ばれる仕事をする!と決意し、ご縁があった設計事務所にお声がけいただき現在に至ります。
独学で受けた宅建試験 落ちた時のアホな勉強方法
余談ですが、私は宅建試験に挑み見事「不合格」だった過去があります。
その時の勉強方法が
「本屋で買ってきたテキストをノートに丸写しする」
というアホみたいな方法で勉強していました。
問題を解く前にまずはテキストを丸暗記してやろう!という意気込みで挑んだ方法だったのですが、丸写し=ただの文字の書き方の練習になってしまっただけで、内容は頭には全然入っていません。そのことに気づかずに1年程の貴重な時間を費やしてしまいました。
だって学生時代の義務教育だって、先生が板書したことをそのままノートに丸写しさせるじゃないですか。(さすがに教科書の丸写しはしないけど)
学生時代勉強というものに向き合ってこなかったツケを社会人になってからひしひしと感じます。
このことは今でも友人から笑われます。
独学か?資格学校か?私は学校に通いました
「二級建築士学科は独学でも受かる!」とよく聞きますが、私は宅建試験の時に「まずは自分自身の勉強方法から更生しないとダメだ!」と痛感したため資格学校に通うことを選びました。
だって資格学校って、大人の勉強プロセスを研究してくれているところ。
数十万かかる高い出費ですが、勉強と向き合ってこなかった自分にとっては
資格が取れる+「勉強方法がわかる」メリットがとても大きいと思ったので迷わず入学しました。
仮に二級建築士に受かっても、他の資格の勉強の時にも流用できる部分もあるかな、と考えました。
独学では得られなかった資格学校のメリット
学校に通って、特に3つのメリットが自分にとって大きかったでした。
①自分に合った勉強方法が分かった
学校に通ってわかったのですが、
自分は、初めにテキストを読んでも全く頭に入らないことが分かりました。
まずどこから覚えるべきなのか?ここの文章は意味を理解すればよいのか?それとも名称を暗記したほうが良いのか?ここの備考の重要度はどれくらいなのか?が分からないと読んでも頭に残りません。
なので授業が始まる前にまずは問題集を一通り解いて、問題中にどういう単語が並べられているか(この時点ではまだ単語の意味までは良くわからない)を把握しました。
それを踏まえてテキストを読むと、「ああ、あの選択肢は×だったけど、こういう理由で×だったんだ」という問題文の関連性と併せて理解ができました。
宅建の時のテキスト丸写しがどれだけ意味が無い行為だったか。
② モチベーションが保ち続けられた
通っていた資格学校では、授業毎にテストが実施されます。
そのテスト結果が毎回教室内の順位順で掲示されます。
周りは大卒の為か初めはクラスの真ん中くらいの成績でしたが、元々負けず嫌いだった性格が幸いして、順位が毎回掲示されると「毎回1位じゃないと気持ちが悪い」と思うようになっていました。
学校のカリキュラム通りだけじゃなかなか1位が取れないので、別に自分なりの学習方法で仕事後、学校後に勉強をしました。自分なりの勉強方法とは、またそれは後日書きます。
毎テストを1位を維持できるように約半年過ごし、それが最終的に「模試で満点を取ってやる」が目標になりました。
よく「受かれば良いので、満点を取るテストではありません!」と言われていましたが、この目標を持つことで自分のモチベーション維持にはとても有用でした。
③勉強する習慣がついた
何を当たり前のことを言っているんだと思うかもしれませんが、20数年勉強を遠ざけて生きてきた人間にとっては、チョコチョコ勉強するなんて中々始められません。
ですが資格学校に通うことで「一次試験に合格する」という大原則の目標とは別に、「毎テストで満点を取る」週単位短スパンでの目標が付いたため、
日常の仕事や家での時間の中で勉強時間を設ける癖がつきました
私みたいな勉強嫌いにとっては大きな報酬でした。
最後に
初めは自信が無い中での受験勉強スタートでしたが
お陰様で無事合格することができました。
なんだか資格学校のPRみたいになってしまいましたが
もし私みたいな境遇の方がいらっしゃれば
独学か?資格学校か?決定の際にひとつの参考として受け取っていただければ幸いです。
製図試験も頑張るぞ~!
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