インターネットが生みだした!自社で保有するメディア『オウンドメディア』
オウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」の総称のことで企業の営業戦略を大きく変えました。
老舗の東海バネ工業は、インターネットが新しい営業ツールになるか疑いながらホームページを作成しましたが、2003年のたった1年間だけで100社の新規顧客が生まれました。
今回は、インターネットが生みだした自社で保有するメディア『オウンドメディア』について紹介していきます。
オウンドメディアとは?
オウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」の総称のことです。
自社で運営・情報発信を行うブログのようなサイトです。
他の広告媒体に情報を掲載することがないので、広告使用料がかからず、掲載元の値引きキャンペーンなどに付き合わなくても宣伝できることが強みです。
多くの企業が、オウンドメディアの運用に力を入れるようになりました。
Amazonから撤退したナイキ
有名な例として、Amazonから撤退したナイキは、自社で販売サイトを作成することにしました。
Amazonの市場展開力はすさまじいものがありますが、ナイキには自社のネームバリューがあるので、Amazonの販売網に頼らなくても十分にやっていけると知ったからです。
中小企業の戦略も変えたオウンドメディア
創業1934年の老舗である東海バネ工業は、2002年に営業方針を変えることにしました。
社長の渡辺良機は、部下からホームページを作成することを提案されます。
東海バネ工業は、もともと高い技術力で500社の顧客に納期厳守で供給することで高収益を上げてきた会社だったので、ネットの力を信じていませんでした。
ただ、何もしなければ売り上げが上がらないと思った東海バネ工業は、新規顧客の開拓営業のために、ホームページを作成して自社情報を載せることにしました。
潜在顧客を取り込む
東海バネ工業のオウンドメディア戦略は大成功しました。
ホームページを作ってからたった1年で新規顧客が100社も増えたのです。
顧客層は、大学を中心とした研究機関や高級服飾ブランドなどで「オーダーメイドのバネ」をどこに頼んでよいのかわからなかった潜在的な顧客がたくさんいたのです。
ホームページに自社情報を載せ、こんな技術を持っているんだというアピールは、世界中に広まり現在の顧客数は、1000社を超えバネ界の勝ち組となりました。
最後に
今回は、インターネットが生みだした自社で保有するメディア『オウンドメディア』について紹介しました。
オウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」の総称のことで自社で運営・情報発信を行うブログのようなサイトです。
オウンドメディアの利点は、他の広告媒体に情報を掲載することがないので広告使用料がかからず、掲載元の値引きキャンペーンなどに付き合わなくてもよくなり、情報を蓄積し続けて自社を宣伝できることが強みです。
近年では、ナイキなどの大企業をはじめ中小企業でも、オウンドメディアの運用に力を入れるようになっています。