効率的な学習方法『記憶の3段階』と『2つの戦略』
社会人が、資格試験をうけるのは時間がすくなくてつらいですよね。
せっかくの休みに、暗記なんてしてられないと思ったアナタ!
記憶には「記銘」・「保持」・「想起」という『記憶の3段階』が存在しており、認知心理学で詳しく研究されている効率的な記憶方法です。
今回は、効率的な学習方法『記憶の3段階』と『2つの戦略』について紹介していきます。
記憶をするだけじゃ役に立たない
つらい暗記をするだけだと、なかなか学習が続かないですよね。
いざ実践で使おうとしても、記憶にのこっていないから意味がなかったという悔しい思いをしたことありませんか?
シリーズ累計75万部の「インプット大全」を参考に、効率の良い記憶法について解説していきます。
『記憶の3段階』
効率の良い記憶には、「記銘」・「保持」・「想起」とよばれる3つの段階があります。
脳は、3つのステップを処理することで効率よく記憶できるようになるのです。
◆英単語を暗記する場合
記銘:英単語の暗記(符号化する)
保持:記憶する(脳に情報を保持する)
想起:試験で書く(思い出す)
「覚えて、記憶として保持して、思い出して最後に書く」流れは、認知心理学でも研究されている効率の良い記憶方法です。
記憶の3段階には、さらに効率よく記憶するための『2つの戦略』が存在します。
記憶を強化する2つの戦略
記憶を効率的に強化するには、『維持リハーサル』と『 精緻化リハーサル』とよばれる2つの戦略があります。
維持リハーサルとは、なんども繰り返して覚えることです。
例:英単語などを、読み上げたり繰り返し書いたりすることで暗記する方法
維持リハーサルは、覚えるために時間がかかり、忘れやすく、記憶効果が低いのが特徴です。
精緻化リハーサルとは、情報の付加、統合によって情報を精緻化し情報ボリュームを増やして覚えやすくすることです。
例:歴史などの「語呂合わせ」でできごとや年数を組み合わせて覚える方法
精緻化リハーサルは、覚えやすく時間がかからず、忘れにくい記憶効果が高いのが特徴です。
最強の記憶術
精緻化リハーサルは、記憶の3段階である「記銘」「保持」「想起」の3つの流れをすべて強化する最強の記憶術だったのです。
テスト前に暗記をしなければいけない場合は、できごとのストーリーを知ることで、1つの情報に枝葉をつけるように情報を増やすと記憶力がアップします。
どうせしなければいけない暗記であれば、ストーリーを学んでから理解するようにしましょう。
例①:種子島に鉄砲が伝来したのは、1543年でポルトガルから
語呂合わせ:『鉄砲伝来、以後予算(1543)増える』
ストーリー:『織田信長は、長篠の戦いで武田騎馬軍団に対して、多くの鉄砲をつかって勝利した』
「できごと」から「どのような結果になったのか」を知っておくと、記憶力がアップするので、ストーリー化させて記憶してみましょう。
最後に
今回は、効率的な学習方法『記憶の3段階』と『2つの戦略』について紹介しました。
記憶には「記銘」・「保持」・「想起」という、覚えて記憶として保持して、思い出して最後に書く『記憶の3段階』が存在しており、認知心理学で詳しく研究されている効率的な記憶方法です。
さらに、記憶を効率的に強化するための『維持リハーサル』と『 精緻化リハーサル』とよばれる2つの戦略が存在します。
とくに 精緻化リハーサルは、情報の付加、統合によって情報を精緻化し、情報ボリュームを増やして覚えやすくなる効果を持つので最強の記憶術になります。
テスト前に暗記をしなければいけない場合は、1つの情報に枝葉をつけるように「できごと」と「その後のストーリー」を結びつけて情報を増やすと記憶力がアップしますので参考にしてみてくださいね。