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10年抱えていた悩みがエルメスのバッグで吹き飛んだ話

はじめまして

はじめまして、しろくまぺんぎん、と言います。
しろくまとぺんぎんが好きで、犬派か猫派なら圧倒的犬派。というか大きい動物が好きです。ディズニープリンセスはアラジンのジャスミンが好きだけれど、虎を飼っているから、がかなり大きな理由のひとつ。
いずれ自己紹介noteも書こうかなと思うけれど、自問自答ガールズを称してnoteを始めるにあたり(いまさらですがあきやさん出版おめでとうございます!)、私の「演歌バッグ」との出会いを書いてみることに。よかったらどうぞお付き合いくださいませ。

長年の「通勤バッグなにがベストやねん」問題

働き始めて10年近く、その間ずっと(厳密に言えば、その前通学のときから)私が悩み続けていたことが、「けっきょく通勤バッグなにがベストやねん」。
本当に長く探していた。「通勤バッグ ブランド」で、何度もインターネットに投げかけた。検索結果はおなじみのページばかりになり、「〇年〇月〇日にアクセスしました」とちっちゃく出るのもおなじみになった。友人にも家族にも散々聞き、友人には「まだ見つかってないの笑」と言われ、妹には「ネットサーフィンのときにおねえちゃんのトートバッグ探すようになった笑」と言われるようになった。それくらい探していたのだが、しっくりくるものはなかった。
試着も、本当に、好みっぽいところも、そうでもないところも、たくさん行った。LOFTとかもみたし、アローズやトゥモローランドのセレクトショップや、コーチ、ルイヴィトン、セリーヌ、ジルサンダー、クロエ、ゴヤール、サンローラン、グッチ、ロエベ、ボッテガ……。あげ出したら、枚挙にいとまがない。
何度も繰り返す試着の旅で、「通勤バッグにおすすめ」として売られているレディースの横型トートは、172cmと高身長の私の体型にはややちいさく半端なものが多い、ということが分かった。ちなみにこれも、「やっぱちいさいよね……」の確認に、複数回他人を巻き込んで、やっと結論づけた。だって、なんだか自分の体型が世の中の規格外みたいな感じがして、いやだし。
なので、横型は諦めて、「縦型トート、でも手持ちも出来る、できれば単色、革、あんまり重すぎない、予算20万円くらいまで」という結論で探していた。
探しすぎて鞄ブランドに詳しくなり、エスターエクミやら、いい感じのものも見つけて購入を検討したりしたが、実店舗が近くになく「私でかい問題」が立ち塞がり、なかなかネットでの購入に至れなかった。


運命の出会い

そうこうしてる内、エルメスの鞄が目に入った。
育った環境のせいか、初めての立ち飲み屋にひとりで入って店員さんとか隣のひととかとその場で喋ってお酒をご馳走してもらうことがたまにあるような性格のせいか、「ブランドのお店に入る」ことも、「買わずに出る」ことも、「ブランドバッグをもつ」ことも、厭わなくできるのだけれど、さすがにエルメスを持ち慣れているわけではないし、そんなぽんぽんお店に入ってるようなことはない。
ただ、たまたま通りかかったデパートで、たまたまお店の外からぼんやり見ていたら目に入った。(今から思えば、目が合った)
え、いいやん、あれ私の通勤鞄にいいのでは?と思って、思い立ったが吉日、と、お店に入り、見せてもらった。
持ってみたらとっても良かった。サイズもしっくり。色もいい。ぱっと見はエルメスとは分からなさそうだし、まだ持ってる人は見たことない。ただ値段が予算の倍以上。
予算は、試着の旅の結果決めた。もちろん値段を払えば、良さげな鞄はあった。でも、さすがに通勤バッグ。毎日電車に乗って、駅のお手洗いを利用することがないわけではないし、帰りに野菜なんかを入れることもある、と思うと、せめて20万円くらいでは手を打ちたい、という願いだった。

とっ!てもいいけれど、さすがに通勤バッグには勿体ないよな~エルメス様だし……と思い、「また来ます~」と、その時すでに違う人が試しているのを確認しながらお店をでた。
ただ思わぬ出会いで、「やっぱり気になるな……買っちゃおうかな……。「エルメス」の名前に惹かれてるだけ?でも、同程度の価格で他のブランドではこんなに欲しいと思わなかったしときめかなかったよな……もっかい見てみようかな……とさんざん逡巡し、お店に戻ること、10分(さんざんの定義)。
さらにさっきとは別の人が持っていた……。奥様が旦那様に相談しているぞ!
そうなるとなんだか急にほしい気持ちがむくむく湧いてくる。
「まってまって、私がさっき見てたの……それは私の(違」と固唾を飲みながら待つこと10分。

「ご購入が決まったようですね……」と一緒に待ってくれていた、さっき私の相手をしてくれた店員さんのひとことであえなく終了……。
もうこの時には、あの鞄こそ私の通勤バッグファイナルアンサー!と信じきっていたので、「同じ物がはいったら連絡ください」と電話番号や好みの色など伝え、しょんぼりしながらお店を後に。


そして、その30分後。知らぬ番号から着信が。調べてみると(すぐ調べる)、さっきのお店。
なぁになんなの、私はいま傷心なんですよぅ……、と電話をかけると、さっきの店員さん。
「先ほどのお客様がお鞄キャンセルされました!どうされますか?」

!!!!!?!?!

「すぐそばにいます!!10分で行きます!!!」
そして15分後、お店の人とさんざんきゃっきゃしながら鞄を買って、ほくほくふわふわそわそわ帰宅の路についたのだった。

その後

予算の倍したエルメスの鞄。まじで高い。でも、10年間365日は言い過ぎだけどまぁ10年間ずっとひっかかってた小骨がなくなったくらい、鞄を買ってから、私の悩みは嘘のようにきれいさっぱりなくなった。おなじみのページばかり出てくるインターネットの旅も、周りへの質問も、終えた。
そこまで悩みが消えた鞄は運命的な出会いも相まって、「私のもの」という感じがとてもするし、手に入れられた私に自信をくれる。単純にしごとがんばるぞ~~~!というモチベーションになる。この鞄があることで、私は収入を得ようと前向きなパワーが得られるんだから、実質ただ。っていうか、むしろ黒字。
ちなみに、通勤バッグだけじゃなく、単純な「バッグがほしい欲」も、すん、と消えた。すごい、魔法。本当にただ。
さらに、ちなみに、購入した数日後価格改定によりバッグは値上げされたらしいので、実質セール価格でゲットした。
出会いは運命。

おわりに

初めてあきやさんの演歌バッグ記事を読んだとき、私はバッグ探しの旅のまっただなかで、いやいやそれができないからこちとら困ってるんですよ!(だんっ!! という感じだった。でも、本当に検索試着をくりかえすことで、やっと私の演歌バッグに出会えたし、「出会いは運命」とか真顔で全世界に発信しようとしてるくらいだから、やっぱり演歌バッグは演歌だった。
そして、試着や下調べの重要性も思い知った。それまでの試着の旅があったから、同じ価格帯で他のブランドの別の鞄は売られていてエルメスだけが飛び抜けて上等なわけではないし、なんならその値段を払えば絶対同じだけしっくりするわけでもないことも知っていた。何も調べてなかったら、同じように出会えても、「ふふ、さすがエルメス、上等〜〜」と思っていただろう。そして私の旅は続いていたかと思うと、いまのスッキリ感は何にも変えられない。


これからも楽しく悩んで、実質ただ、なものばかりで周りを埋め尽くしていけるよう精進したいと思う所存。(関西人”ただ”に弱いし、実質ただ、の言い訳考えるのきっと天才)


しょっぱなから癖つよnote読んでいただき、本当にありがとうございました。多謝。



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