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憧れのドクターイエローを追って

 「ドクターイエロー」の愛称で親しまれている新幹線電気軌道総合試験車923形。このうちJR東海のT4編成が2025年1月をもって引退します。そういえば真面目にドクターイエローを撮ったことが無いと思い、1月6日に小田原駅へ撮りに行ってきました。

 700系と言えば真正面から見たこのカモノハシみたいな顔。それまで0系ベースの922形だったせいか、わりと新しいイメージを持っていましたが、導入されたのが2000年なのでもう20年以上にわたって働いているんですよね。

 小田原駅は平日でも箱根への玄関口として外国人観光客で混雑しているんですが、この日はドクターイエロー目当ての人がカメラを持って待ち構えていました。
 帰省先から戻り小田原駅で乗り換えようとしたら、たまたまドクターイエローが来ることを知り、家族と一緒に待つことにしたという小学生と話すなど、世代をこえた交流も楽しむことが出来たのも良い思い出です。

 待つ時間は長く、通過する瞬間はあっという間。黄色い車体の新幹線は見えたかと思ったら、あっという間に小田原駅を駆け抜けていきました。

 カメラを名古屋方面に振った瞬間、小峰トンネルの中から待ち時間に何度も見た光が。そう、危うく上り列車と被るところだったのです。

 これまでドクターイエローが担ってきた役割は、N700S系に引き継がれるとのこと。本当に一瞬の出来事でしたが、世代交代を象徴するような写真が撮れました。

 JR西日本のT5編成は2027年ごろまでは走り続けるようです。技術の進歩と時代の流れを感じつつ、こうした特別な車両が無くなることはやはり寂しいですね。


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ユキカゼ(深水千翔)
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