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【展示会の集客方法】/「ありえない」ブースデザインの工夫・連載まとめ

※本記事は、展示会業界の業界紙「見本市展示会通信」に掲載した連載をまとめて記載したものです。

本稿では、2024年12月から2025年1月まで、展示会業界の業界誌、「見本市展示会通信」において連載された記事をまとめて掲載いたします。今回は主に業界の方々、そして日頃展示会に出展する全国の企業の方々に向けて記載しました。
展示会は、1回の出展で最小でも100万、大きなブースだと数千万という金額がたった3日間のために掛かります。それだけに、ブースをどのように作るかについては、その成否を分ける重要な要素となっています。

本連載では、これまで「当たり前」と思っていたことが、実はそうではないのではないか、というデザインの考え方をお伝えしていこうと思います。
例えば、ブースの前面に壁を立てること。一般的には、「そんなことをしたら来場者が入ってこれなくなるではないか」とのご意見が出てくることでしょう。このような、通常は「それはだめでしょう」と言われることについて、お話をしようと思います。それぞれの本記事は記載しているリンク先にありますので、お時間ありましたら是非ご一読ください。


第1回/ 「シンプル」にブースを作ると集客効果が最大化する。

 連載第1回。この記事では「戦略的シンプル」という言葉について。昨今、ブースをつくる費用は材料の高騰などにより、コロナ前の2倍になっている、と言っても過言ではありません。費用を掛けなくなり、シンプルなブースが増える展示会場。しかし、ただのシンプルと戦略的なシンプルは異なる。
そんな話を掲載しています。


第2回/ ブース内部を「窮屈」にすると来場者が集まる

 第2回目は、ブースレイアウトの話。ブース内の通路は、1人が歩く時は、幅800mm程度、すれ違う時は幅1300mm程度にします。しかし、展示会場の状況によっては、あえて狭くすることも。ブース内が窮屈であることは、一般的に考えると、「ありえない」と言われるもの。そんな話をいたします。


第3回/ 通路面に「壁」を建てると来場者が寄ってくる

 「そんなところに壁を立てたら、中が見えなくて、来場者が入ってこないではないか!」。という言葉は、展示会のデザイナーなら誰もが言われたことのあるセリフかもしれません。でも、デザイン的には、そこに壁を入れたい。そんな悩みをもつ、デザイナーの皆さんへ。出展社と上司を説得する手法をお伝えします。


第4回/ 「同じ」壁面グラフィックがブース内に並ぶ

ブース内に壁がたくさんある。そこに何を書くべきなのか。そう悩むデザイナーや出展社は多いのではないでしょうか。複数の壁面に同じものを書き込む。通常考えれば、絶対ありえないデザイン。デザイナーの怠慢とも言われかねないデザイン手法。でも、実は明確な考えと集客を達成する根拠があるのです。


第5回/ 通路が広いと出展者は苦戦する

 最終回の5回目は、会場全体の話に。展示会に出展するほとんどの方は、広い通路、大通りに面した場所に出展場所が決まると、「いい位置に決まった!」と喜ぶはず。でも、実は逆なんです。大通りは要注意な場所。そんな会場に関するお話をいたします。


本連載でお伝えしたかったのは、通常業務で「そうでしょう」と言われることが実は正しいとは限らない。ということを知ってほしい、というのが狙いです。慣習だから、これまでそうだから、という観点で判断することなく、「どのようにすれば展示会で成果が出るのか」ということを、基本に立ち返り、既成概念にとらわれずに考えると、想像以上の成果が出ることがあります。そんな、これまでの「型」を刷新することを、今の展示会業界では行っていくべきなのではないか、と考えています。
本連載は、そんな展示会業界の進化のためのきっかけになってくれればと考えています。


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