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『子連れでの外食が楽しくなる』ーそんな世の中をめざしてます。

2021年3月。鹿児島市の騎射場にペンギン酒店をオープンして、もうすぐ2年になります。まだまだ落ち着かない状態ですが、自分たちがやりたかったことをちゃんと整理するタイミングだと思ってこのnoteを書きました。

ペンギン酒店に来てくれるお客さまへのメッセージ

開店して1年が経とうとしていた2020年1月、改めて店頭にメッセージを出しました。

「大切なことは、何度でも何度でも言葉にして伝える。伝わったと確信するまでしつこく伝え続ける」

僕が独立前に働いていた場所で学んだことのひとつです。そして2020年末にこちらのnoteにも書き直しました。

このメッセージに込めたのは『子連れでの外食がしんどいものから楽しいものに変わってほしい』という僕たち夫婦の願いのようなものです。

外食することを諦めた僕たち

僕たち夫婦の場合、鹿児島に来る前、東京に住んでいた時から外食がとても好きで、2人でいろんなお店に食べに行っていました。外食は僕たちにとってとても大切なエンターテイメントでした。

(2016年4月、はなちゃんの誕生日にはドンチッチョさんへ。最高でした)

そして2016年の10月に長男が誕生。

そして僕たち夫婦は『自分たちが行きたいお店で外食するのをあきらめる』生活に入りました。

もちろん諦めたのは外食だけではありません。映画館、美術館、ライブなど他に諦めたものはたくさんあります。しかしなによりも僕たち夫婦にとって外食は必要なものでした。でも、子どもを連れての外食なんて、まったくそんな余裕はありませんでした。息子はめちゃくちゃかわいい!でも楽しみをあきらめるというのはやはりつらいものでした。

大人のお店に連れて行けず、子どもに合わせてお店を選ぶようになった。

長男が少し大きくなってからも、相変わらず僕たちに子連れで外食する余裕はありませんでした。もちろん何度か試みたことはありますが、あんまり楽しくなかった。これだったら美味しいものを買って帰って、家で食事をしたほうが全然ましだと思うことがほとんどでした。

友達夫婦と一緒にイタリアンに行っても、歩き回る子どもを追いかけながら交代でごはんを食べる。。。
テーブルの上の調味料に手をのばす子どもに注意するはなちゃんと、つい油断してひっくり返されてしまう僕。。。
おおきな声で泣きじゃくる子どもを抱きかかえて急いで外に出て、ずっとだっこしていることも。。。

結局外食する時には、子供用の椅子があり、スピーディーに料理が出てくる、スペースの広いお店を選ぶようになりました。今でももちろんお世話になってますし、ほんとうに助かってます。特に回転ずしは、最強です。

子連れをターゲットにしたお店、ではなく、子連れでも楽しめるお店。

世の中に子連れをターゲットにした、と言われるお店はたくさんあります。僕たち夫婦もそんなお店たちに日々助けられています。ただ、僕たちが作りたかったのはちょっと違っていて、

オトナも、コドモも、どっちも楽しい。

そんなお店を作りたかったんです。
なので順番として、まず、オトナが楽しいお店を考えました。僕たちのようにお酒が好きな人たちが楽しめるようなお店。世界各国、日本各地から取り寄せたおもしろおいしいお酒をちょこちょこ色々グラスで飲める居酒屋です。
好奇心が旺盛でかわいらしい、ペンギンみたいな人たちがたくさん来てくれたらいいな。そんな想いを込めて『ペンギン酒店』と名付けました。

そこから更に考えたのは
・なんらかの事情でお酒が飲めない人でも楽しめるように、ノンアルコールの種類を増やしていくこと。

そして
・子どもも楽しめるようなドリンク、料理、そして子どもたちが遊べるものを用意しておくこと。

これについてもわかりやすいように、動画も作ってもらいましたのでぜひぜひ観てみてくださいね。

結果として、今のところたくさんの子連れの方々がリピートしてくれています。オープン当初と比べて、おもちゃや絵本も増えましたし、オトナ用のゲームも置くようになりました。楽しそうにしてる様子はさながら家飲みのようです。最近では僕たちも、ペンギン酒店はおうちみたいなのんびり酒場です。と話しています。

まだまだペンギン酒店は子連れのみなさんにとって、最高なお店にはなっていません。トイレにオムツ替えシートもありませんし、お子さま椅子すらありません。割れないメラミンのコップやお皿もありません。でも僕らもペンギン酒店のスタッフも、子どもたちが来てくれるのをとてもうれしく思ってますし、出来るだけのことをしたいと思ってますし、実際、しています。料理を子ども用にアレンジしたり、手があいたら一緒に遊んだり、ミルクのお湯とか、離乳食のあたためとか。なのでみなさんもペンギン酒店に来る時はなんでも遠慮なく言ってくださいね。楽しく食べて飲んで、時間を過ごしてもらえたら僕らもうれしいです。

子連れでの外食を、もっと楽しいものにするために。

今僕たち夫婦は、4歳と0歳の男の子たちがいます。外食する時には0歳の離乳食やストローマグ、スプーン、お食事エプロンを持ち歩いています。4歳はまだまだ落ち着きがなく、すぐに飽きることがあったり、すぐごちそうさまをしてしまい、僕らはちょっと急いで食べたりしています。なので外食しても1時間以内くらい。正直、家のほうがゆっくりできます。

ただ、友達といっしょに食事をする時に「家に来て」とも言いづらい。なので友達と子連れで外食する時にはおもちゃや絵本を持っていったり、最終的にはスマホに頼ったりしています。

そんな経験から、お店にあると助かるものをいろいろと置くようになりました。スペースには限りがあるので取捨選択しながらではありますが。

これからも僕たちは子連れでの外食がもっと楽しくなるようにいろいろと考えていきたいと思っています。

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ペンギン酒店 ろくちゃん(居酒屋店主)
子育てしてる大人たちが心からリフレッシュできる飲食店を作っていきたいと思っています。応援してくれたらとってもうれしいです。